お店の中はけっこうな賑わいです。ちょっと西部劇っぽい大きな木のカウンターの上では扇風機がグルグルと回っていました。明るすぎない照明が木目のデザインと相まって、腰を落ち着けてゆっくりと飲めそうな雰囲気。カウンターの向こうにはキレイなママさんがいらっしゃいます。
ママさんのお話によると、小笠原のお酒といえば「島ラム」と「島パッションリキュール」とのこと。その島ラムをパッションジュースで割ったシャーベット風のカクテルをいただくことにしました。カクテルはパッションの南国らしい甘みと香りに独特のラムの香りが加わって素敵な味わい。テラスで夜の海と星空を見ながら島で生まれたお酒を飲むのは最高の気分です。
パッションリキュールもいただいた御代田クンは「これは楽しくなっちゃいますね!」と、あっという間にほろ酔い加減に。そこで夜の海を散歩することにしました。光のない真っ暗な夜の海の水平線の向こうまで星が広がっていて、まるで夜の海から星が生まれてくるかのような幻想的な光景です。
実はこの散歩、ある目的がありました。この数日、海岸にウミガメが産卵に来ているらしく、かなりの人が見物に訪れているんです。もちろん物音を立てるのは厳禁。御代田クンも静かに静かに取材を続けると、直径1m以上はありそうな巨大な甲羅のウミガメが、必死に後ろ足で穴を掘っている場面に出くわしました。
邪魔にならないよう、かなり離れた場所から観察して「これがウミガメの産卵か〜」と感動した御代田クン。こっそりと「頑張れよ〜!」とエールを送り、父島最後の夜を締めくくろう……としたところ、帰る途中にあっちでもこっちでウミガメを見かけて「あれ?意外と珍しくないの?」とひそかに思ったとか思わなかったとか。
そんなこんなで、4週に渡ってお届けしてきた「東京の世界遺産・小笠原諸島」の取材はこれにて終了です。御代田クン曰く「小笠原諸島の本当の魅力を1/10もお伝えできなかった気がします」とのこと。圧倒的な自然、独特の食、そして素晴らしい人々との出会いを、ぜひ一度体験してみて下さい。
『ようこそ小笠原へ! 小笠原村観光協会』
リンク:http://www.ogasawaramura.com/