編集者で映画ライターの清水節です。
『ゼロの焦点』は松本清張の有名な小説の映画化。小説が昭和30年代の作品なので、映画の舞台も昭和30年代です。広末涼子、中谷美紀、木村多江の3人を使った真っ赤なビジュアルに「現代風にアレンジしすぎてないだろうか」と危ぶみながら見たんですが、驚くほど原作に忠実でアレンジも良い程度でした。むしろ原作に忠実すぎて若い人に理解できるかどうか心配になったほどです。
『笑う警官』は角川春樹12年ぶりの監督作品。2002年に北海道警察で実際に起こった組織ぐるみの汚職を取り上げた小説の映画化なんですが、こんなヘビーなテーマをまったりとジャジーな曲を散りばめて描いていて「角川さん大丈夫?」という感じでした。演出のポイントがズレまくりです。
『Disney's クリスマス・キャロル』は50回以上も映画やドラマになったチャールズ・ディケンズの名作を『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキス監督がアニメ映画化した作品。普通のCGアニメとは違い「モーションキャプチャー」という技術を使って非常になめらかでリアルな動きを実現しています。
このモーションキャプチャーという技術によって映像に違和感がなくなり、チャールズ・ディケンズが描いた世界を忠実に表現できたこの映画。貧富の差が拡大した19世紀末のロンドンで強欲に生きてきた人間が生まれ変わる物語は非常に現代にマッチして、子供よりも大人こそが楽しめます。オススメです。