歌舞伎ソムリエ・おくだ健太郎ですが、きょうは割込みネタです。
銀座・数寄屋橋の「ライカ銀座店サロン」で、
1/9から、写真家・稲越功一さんの展覧会が始まりました。
松尾芭蕉の「奥の細道」が題材です。
モノクロ銀塩、作品数こそしぼってありますが、
珠玉のショットが並びます。写真というより、もはや水墨画の領域ですね。
余白余情の、清れつな立ちのぼり方に、震えがくるほどです。
古池や・・・
・・・あつめて早し最上川
荒海や・・・
芭蕉の句には、水にまつわる情景が、
たびたび詠まれていますが、稲越さんの作品もそれは同じ。
レセプションにちらっとお越しになった
歌舞伎役者の中村吉右衛門さんは、
滝のしぶきの一枚に、じっと見入っておられました。
撮りつ撮られつ。。。30年以上のきずなをつちかってきたお二人です。
その年月・時間の積み上げを
水の流れに重ねて見ている。。。そんな雰囲気を
後姿にたたえていらっしゃいました。
このサロンには、歴代のライカの名機も展示されています。
北米の氷河のなかからフィルムと共に見つかった
ボディ全体がひんまがったカメラ、なんてものすごいのもあります。
撮り手の気迫と魂魄が封じ込まれているかのようで、
陳列棚の前で、思わず息をのみました。
4/12まで。長い会期です。入場無料。
月曜定休。 03-6215-7070
モザイク阪急のすぐ近くです。