エディター&ライターの清水節です。
■明日から東京国際映画祭が開幕。ハリウッド映画の元気のなさは、特別招待作にもろに反映しているし、事前情報からコンペ作品で食指が動くものが少ないのは事実。<東京コンシェルジェ>の映画コンシェルジュとしても、最もそそられるのは<映画が見た東京>だ。名画座的な企画ではあるが、昭和30年代ブームが再燃しそうな『ALWAYS 続・三丁目の夕日』公開に合わせて、戦後から現在に至る首都・大東京の風景を映し出してきた映画をフィーチャーしようというのは興味深い。作品セレクトも結構イケてる。50本が9つのカテゴリーに分けられている。復興間もない東京の姿「戦争の終わり、復興の始まり」。50年代から80年代までの変貌を見せる「変わりゆく町、変わりゆく人」。東京で起きる事件を描く「東京サスペンス劇場」などなど。すでに取り壊された建物や、懐かしき生活・風俗に浸り、しばしタイムスリップしてみようじゃないか。
全50作の各カテゴリーから1本ずつ、オススメを記しておこう。
<戦争の終わり、復興の始まり>
■千葉泰樹監督作『下町』(1947)
<変わりゆく町、変わりゆく人>
■五所平之助監督作『煙突の見える場所』(1953)
<東京サスペンス劇場>
■鈴木英夫監督作『危険な英雄』(1957)
<男と女が見る風景>
■豊田四郎監督作『如何なる星の下に』(1962)
<街は燃えているか?>
■大内田圭弥監督作『地下広場』(1970)
<ドキュメント東京>
■土本典昭監督作『ドキュメント 路上』 (1964)
<異邦人が見た東京>
■アラン・コルノー監督作『畏れ慄いて』(2002)
<東京の青春 高校生たちの街角>
■森谷司郎監督作『赤頭巾ちゃん気をつけて』(1970)
<東京ミッドナイトシネマテーク>
■浦山桐郎監督作『私が棄てた女』(1969)