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2006年08月31日
人間天皇への慈愛に満ちた『太陽』の眼差し

エディター&ライターの清水節です。

27日のオンエアでご紹介した『グエムル−漢江の怪物−』は、韓国で公開31日目にして動員1185万4573人に達し、『ブラザーフッド』の記録1174万人を破りって史上2位となり、まもなく『王の男』が持つ1230万人を突破して韓国映画史上最高の動員記録に達するものと見られています。なお、『グエムル』レビューは、こちらをどうぞ。

さてこの夏は、鳴り物入りで公開された映画よりもクチコミでじわじわと浸透した作品に注目が集まる傾向が顕著でした。ネットがこうした現象を後押ししていることは間違いありません。興行成績は上位でも、『ゲド戦記』『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』『日本沈没』といった作品の“意外な”評判の悪さは、あなたの身の回りでも耳にし、あるいはネット上で目にしたことでしょう。イベント的な映画へ刹那的に足を運ぶ観客が増える一方で、製作費や宣伝規模などに左右されることなく、信頼できるブログや友人の声を頼りに、良質の小品がヒットする現象は本当に喜ばしい限りです。すでに、『ゆれる』『時をかける少女』はご紹介しましたが、もう1本、この夏を象徴するスマッシュ・ヒット作品をお伝えしておきましょう。それは、ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督が昭和天皇を描いた『太陽』です。

未だにタブー視されるテーマであるため、公開も危ぶまれた作品ですが、靖国参拝問題や天皇のメモ発見など社会的な空気がこの作品への興味をより喚起したのでしょう。では、作品としてはどうか。あらゆる日本人を独り芝居で演じてきたイッセー尾形によって演じられる人間天皇。“象徴”でもある彼を演じることは、ある意味で究極の日本人像を描くことでもあります。形態模写から入ってそれだけに留まらず、終戦前後の苦悩や葛藤を表現していきます。歴史的考証は完全とはいえません。しかし、日本人監督では成し得なかった、天皇へのアプローチが見事に成功しています。政治的な意味合いを超え、ここには孤独な為政者への慈愛に満ちた眼差しがあります。とりわけ、子供のように純粋な天皇を幻想的に描き出す場面は、映画史に残る名シーンと言っても過言ではありません。さらには、彼の姿を通し、敗戦の決着を付けないまま61年が過ぎてしまい、多くの問題を抱える戦後日本の出発点を考え直させてくれます。

東京では、8/5からスタートしているメイン館の銀座シネパトスと、8/19から拡大した吉祥寺バウスシアターに加え、8/26から新宿ジョイシネマでも上映が始まっています。

| 23:36 | カテゴリー:映画
2006年08月28日
秀山祭 その2

歌舞伎ソムリエ・おくだです。
9月の歌舞伎座・秀山祭公演。
夜の部の最初に、「菊畑」(きくばたけ)という芝居が出ます。

牛若丸(のちの義経)ら、源氏の者たちが
まだ平家に押され気味・劣勢だったころの苦難を描く芝居。
「鬼一法眼三略巻」(きいちほうげんさんりゃくのまき)
という長編のなかの一幕。
色とりどりの菊が咲き誇る、武家屋敷のお庭が舞台なので、
かつては、この一幕、「菊人形」きっての人気題材でした。

この「菊畑」の菊人形。。。ある有名な映画に出てくるんですよ。
いま市川こん(すいません、ぼくのPCではこん、が変換できない)監督が
リメイクで取り組んでる、そう、「犬神家の一族」です。
三兄弟の命運が、菊人形の首が切り落とされていることで
暗示される、という筋立てだったとおもいますが、
この芝居、鬼一、鬼次郎、鬼三太、の三兄弟が
源氏・平家の敵味方に分かれて展開していくんです。
「菊畑」ではとくに、鬼一と鬼三太の
虚虚実実のかけひきが見どころ。腹のさぐりあい、ってやつです。

石坂浩二さんが金田一探偵を演じた旧作が、
ビデオやDVDになっていますので、
これをご覧になった上で歌舞伎座にも行かれれば
親しみが増すんじゃないかな。
前にものブログでもご紹介した、歌舞伎のラップ・「ノリ」が
この一幕でも大々的に取り上げらています。体験してみてください!
9/2〜26が公演日です。

| 09:43 | カテゴリー:歌舞伎
2006年08月27日
今週のゲスト - リア・ディゾンさん
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ハ〜イ! ヨロシクオネガイシマス! リア・ディゾンです。 日本語はまだちょっとだけです。ゴメンナサイ。(※という事情で、以下は別所チーフの翻訳をベースにお伝え致します。)

私はラスベガスで生まれて育ちました。父はフィリピン人と中国人のハーフで、母はフランス系のアメリカ人です。高校卒業後にモデルや女優になりたくて、カルフォルニアで活動していました。

もともと従姉妹がハーフ・ジャパニーズで、以前から彼女を通じて日本には興味を持っていたんです。ですからJ-POPなどもよく聞いていましたし、カラオケで歌を歌うために平仮名や漢字も覚えました。好きなのアーチストは宇多田ヒカルさんです。

制服のグラビア写真などは、私が好きで着ています。制服はチョーカワイイデス。

私は今、日本語を勉強しながら、日本で歌手としてデビューする準備をしています。10月にはデビューの予定です。歌詞は私自身で書いて、曲はビクター・エンターテイメントの方たちがプロデュースして下さることになっています。

『ヤングジャンプ』のグラビアにも登場します。海へ行って水着の撮影もしてきましたので、10月5日に発売の『ヤングジャンプ』をぜひ楽しみにしていて下さい。

モデルとしての仕事も歌手としての仕事も、頑張っていきたいと思いますので、応援して下さい。残念ながらカルフォルニアでレッスンを受けた限りでは、女優は難しそうですけど(笑)。

| 21:00 | カテゴリー:
2006年08月27日
オンエア情報 -「グエムル -漢江の怪物-」ほか
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編集者で映画ライターの清水節です。

今週はまず『マイアミ・バイス』からご紹介していきましょう。80年代を代表する刑事ドラマの映画版で、警察の協力を受けたり、銃器の専門家を招いたりして、麻薬の潜入捜査官を非常にリアルに作り込んでいます。その乾いたタッチには好感を持ちました。

ただ、問題は「女」が出てきてからです。コン・リー演じるヒロインは、巨大麻薬組織のバリバリのキャリア・ウーマン。ところが潜入捜査官と知らずにコリン・ファレルとデキちゃう……という展開から先がありがちすぎて、せっかく作り込んできたリアリティが雲散霧消してしまいます。銃器マニアは楽しめる作品だろうとは思いますが。

続いては『40歳の童貞男』という作品。すごいタイトルですが、簡単に言えばハリウッド版の『電車男』だと思って下さい。アメリカで大ヒットした作品が、向こうで公開されてから1年近く経ってやっと日本で公開されます。

主人公は家電量販店に勤める40歳のオタク。ある日、仲間たちと話をしていたら彼が童貞であることがバレてしまい、彼のロストバージンを画策する仲間たちの大作戦が始まる……というお話。でもちゃんと普遍的なラブ・ロマンスになっていますし、最後の「ロストバージンするかしないか」という5分間は、コメディ映画史に残るでしょう。オススメの作品です。

最後に今週の目玉『グエムル -漢江の怪物-』という韓国映画をご紹介します。これは大傑作と言っていいでしょう。今年のカンヌで「最高の作品」と言われたほどの作品です。

テレビのCMでご覧になった方も多いかと思いますが、この映画は怪獣映画です。でもポン・ジュノ監督は、怪獣映画という枠を借りつつも、その枠をぶっ壊して行きます。『ゴジラ』や『ジュラシック・パーク』のような作品を期待していくと肩すかしを食らうかもしれません。

サスペンスフルであり、コミカルであり、最後にはホロッとするような人間ドラマになっている怪獣映画。韓国では史上3番目くらいの大ヒットになっています。CMには騙されないように、それだけ注意して下さい。

| 21:00 | カテゴリー:映画
2006年08月27日
オンエア情報 -「東京JAZZ2006」
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ジャズ専門誌『ADLIB(アドリブ)』編集部の八田誠です。

今週は東京国際フォーラム・ホールAで、今や日本国内最大のジャズ・イベントとなった『東京JAZZ2006』が開催されます。今年で5回目の開催です。

過去4回はハービー・ハンコックがミュージカル・ディレクターを務めていましたが、今年はミュージカル・ディレクターを立てずに、幅広いアクトが登場するような感じになっています。

ハービー・ハンコックが出演しなくなった代わりに、今年はチック・コリアが参加します。その他にも、初めてのキューバ系のアーチストとしてロス・バン・バンというサルサのバンドが登場したり、ボサノヴァのオリジネイターの1人であるロベルト・メネスカルというギターリストが、ジョイスという代表的なボサノヴァ・シンガーと一緒に来日したりします。

僕がオススメしたいのはラリー・カールトンとロベン・フォードというギターリストです。もともと2人はフュージョンブームの時のギターリストなんですが、最近はブルースに傾倒していて、ジャズというよりはブルージーなステージになるのではないかと思います。

それからチック・コリアは、上原ひろみという若手女性ピアニストと共演します。その年の差、実に40歳以上。チック・コリアは生ピアノだけじゃなくてエレクトリック・ピアノも得意ですし、上原ひろみもシンセサイザーを弾く、異端のジャズ・ピアニスト2人の共演です。どんな化学反応が起こるか楽しみにしましょう。

マーカス・ミラーというベーシストは、フランク・マッコムというR&Bの若手シンガーと出演します。これもジャズというよりは、ちょっとR&Bっぽいステージになるかもしれません。

そんな風に、このイベントは「ジャズだけ」ではなく、「ジャジー」な音楽全般の音楽祭です。素晴らしい音楽を丸1日楽しんで下さい。

| 21:00 | カテゴリー:音楽
2006年08月27日
今週のロケ -「大人のCDショップ」
外資系の大型CDショップに押されて、どんどん姿を消しつつある街の小さなCDショップ。しかし、ある個性的なCDショップは「大人のCDショップ」として注目を集めているのだそうです。一体どんなお店なのか、望月コンシェルジュが取材してきました。

そのCDショップとは『新星堂高円寺レコード』。高円寺駅の南口にあるアーケード街の一角に、60年代っぽい看板に大きくお店の名前が書かれているので、すぐに見つかります。
お店に入ると、いしだあゆみをはじめとして、ヒデとロザンナ、舟木一夫、それに洋楽もブラザース・フォア、ジュディ・コリンズ、ボブ・デュランなど、懐かしい感じのラインナップが並びます。

それでは、このお店のコンセプトなどをお店の方にお話をうかがってみましょう。


当店は「中高年の方が入りやすいレコード店」を目指しております。ここのところ多い大型店では「商品を探せない」という声も多いので、60〜70年代の音楽のみで揃えた店舗を作ってみました。
高円寺を選んだのは、私ども新星堂の第1号店があった場所だからなんです。原点回帰の気持ちも込めて、この場所を選びました。
実は2000年代に入ってから、音楽業界では消費トレンドの逆転現象が起こっています。以前は10〜20代前半の消費が中心だったのですが、現在は中高年の方が多くなっています。そこで復刻CDの発売などが多くなり、その流れでこのお店も生まれたという経緯です。


別所チーフも40代ということで、完全にこのお店のストライクゾーン。「おっ!エイジア……トーキング・ヘッズもある!……オーティス・レディングいいっすね〜……コモドアーズ!! すみません、山口百恵ありますか?」と夢中になっていました。
実は最近、消えてしまったレコード・レーベルを大手のレコード会社が丸ごと復刻しているケースも多いのだそうです。「もう手に入らないだろう」と思っていたレコードが、ちゃんとCDで手に入るケースもあるそうなので、大人なら一度はこのお店に足を運ぶ価値があるのではないでしょうか。

『新星堂高円寺レコード』

所在地  :杉並区高円寺南4-25-2 高南ビル1F
問い合わせ:03-3312-8255
リンク  :店舗紹介ページはコチラ
| 21:00 | カテゴリー:ロケ情報
2006年08月25日
秀山祭・9月歌舞伎座

歌舞伎ソムリエ・おくだです。
9月の歌舞伎座は「秀山祭」(しゅうざんさい)
初代・中村吉右衛門の生誕120年にちなんだ公演です。

秀山は、初代の俳号。
高浜虚子門下の俳人としても第一級だったんです、この方。
「雪の日や 雪のせりふを 口ずさむ」など、
芝居にちなんだ句も
たくさん残しています。

いまの吉右衛門さん(二代目)の
母方の祖父が初代ですが、男の子がいなかった。
そこで、孫が養子に入って二代目を継いだんですね。
今回の公演は、その二代目と
兄・松本幸四郎ががっちり手をたずさえ合って
初代の得意演目を昼夜にわたって上演します。

よるの「かごつるべ」は不夜城・吉原を舞台にした
波乱万丈の悲恋ドラマですが、
はじめてこの芝居をぼくが見たのは大学時代、
なんとぼく自身が「大・失恋」直後でした!
おいらんに愛想づかしされて
身もこころもズタズタになる主人公
次郎左衛門(じろざえもん)に、
自分を重ねあわせて、
歌舞伎座の立見席に通いつめてました。。。クライなぁ。。。
(今回、幸四郎さんは
次郎左衛門が通い詰めるお茶屋の亭主役で共演。
要所要所で舞台をひきしめます)

とにかく、吉右衛門さんの次郎左衛門の
哀切きわまるせりふ
「おいらん、そりゃああんまり、袖無かろうぜ。。。」
「ふられて帰る果報者とは。。。ワシがことでごぜぇますよぅ。。。」などなど、
おたまじゃくしの音符こそありませんが、
まさに歌舞伎の「歌」なんだなぁせりふとは、ということが
理屈ぬきで実感できます。
こころに響く「舞台人の声」として、ほんと、最高ですこの人のせりふは。

思い入れが私自身むちゃくちゃ強い本公演、
これからも随時、ほかの演目の見どころも含めて
書き込みさせていただきます。
公演は、9/2〜26。

| 07:45 | カテゴリー:歌舞伎
2006年08月21日
情感あふれる傑作青春アニメ『時をかける少女』を見逃すな!

ご無沙汰してしまいました、エディター&ライターの清水節です。

いかん! 本番組および本ブログで、この夏最も優れたアニメ映画が紹介されていないじゃないか。それは僕が慌しさにかまけて試写で見逃し、テアトル新宿の長蛇の列に並んで観ることになった『時をかける少女』。これ、傑作でした。

筒井康隆の原作が書かれたのは1965年。現在40代になるかつてのSF少年たちがこの物語に最初に出会ったのは1972年の正月。かくいう僕もその一人。怪獣ブームも変身ブームも過ぎ去り、僕らが熱中したNHK少年ドラマシリーズの皮切りとなった『タイム・トラベラー』(主演・島田淳子)こそが“時かけ”の初映像化作品でした。時間旅行のジュブナイルSFとして少年たちの心に永遠に刻まれた物語は、1983年に大林宣彦監督によってラブロマンス面を強調され、『時をかける少女』(主演・原田知世)として劇場映画化。その後も何度か実写映像化されていますが、筒井康隆は今回の初のアニメ版に、「正当な2代目」とお墨付きを与えています。大林版の続編的な要素も込めつつ、2006年現在の少年少女の瑞々しく爽やかな青春映画として秀逸なのです。

今回のヒロインは高校2年の紺野真琴。彼女は原作の主人公だった芳山和子の姪という設定。知世ちゃんは古風で奥ゆかしい尾道の少女・和子を演じていましたが、真琴は活発でポジティブ志向。事故をきっかけにタイムリープできる能力を身に付けた真琴は欲望に忠実で、過去に戻って何度もリセットを繰り返しちゃう今どきの少女。その挙げ句…。原作のテーマを尊重し、大林版のファンのツボも心得た内容に仕上げたのは、細田守。宮崎駿の後を継ぐ者として『ハウルの動く城』の監督に抜擢されたにもかかわらず、途中降板を余儀なくされた知る人ぞ知る人物です。この夏、ジブリの新作『ゲド戦記』との一騎打ちは、公開規模や興収こそ敵わないものの、エモーションとクオリティにおいては数段上の完成度になっています。 ※8/26からシネセゾン渋谷でも拡大公開。

さてさて、極私的なPRです。

★【EVENTコンシェルジュ】:木曜(8/24)は「お台場映画王」で会おう!
フジテレビお台場冒険王の後半の目玉企画「お台場映画王」が始まりました。今年のゼネラルプロデューサーは佐々木恭子アナウンサー。8/24には韓国映画の底力と題して『殺人の追憶』『グエムル -漢江<ハンガン>の怪物-』の2本立て上映があるのですが、この日、以前一緒にお仕事をさせて戴いた佐々木恭子アナに呼ばれ、私こと清水節が彼女と2人でディープなトークショーを行います!

★【TVコンシェルジュ】:火曜(8/22)から放映開始の『4400』に注目!
WOWOWで放映開始のアメリカTVシリーズ『4400 未知からの生還者2』の展開が興味深い。突如飛来した謎の光球から4400人の人間が現れた。彼らは過去の様々な時代に世界各地で行方不明となり、失踪者と見做されていた人々。全く年をとっていない上、特殊能力を身につけていた生還者たちをめぐって、やがて驚くべき真実が明らかに…。全米では高視聴率を続け、第3シーズンに突入。今後、日本でもDVDリリースで拡大展開しますが、実は僕が本作のノベライズを執筆中です!

| 08:08 | カテゴリー:映画
2006年08月21日
魔界転生 続報

歌舞伎ソムリエ・おくだです。
昨日のオンエア、G2さんのゲストトーク
お楽しみいただけたことと思います。
G2脚本・演出「魔界転生」は
9/2、新橋演舞場で初日をむかえます。

お稽古も、佳境へ入っていまして。。。
きょう夕方から、都内某稽古場で
(もとは倉庫だったスペース)
全体の通し稽古です。

ところで。。。
ぼくがふだん接している「歌舞伎」というジャンル、
この全体稽古がものすごく少ないんです。

前の月の公演が終ってから、
月末〜月あたまのほんの数日で
お稽古場ないしは
(な、なんと!)劇場のロビーに敷いた「ござ」の上で
何度かおさらいをして(ここまでは稽古着の着物で)
そして一回だけ、舞台稽古をして
(ここで初めて衣装・かつらをつける)
翌日、翌々日にはもう初日、という運びです。

舞台は神聖なものだから
原則として「完成されたもの」しか乗せない、という
江戸時代の伝統が、残っているんですね。
何度も合同での稽古をかさねて、
綿密に一つの舞台世界をつくりあげていく、
というコンセプトとは、肌合いがちがう。

さぼってるんじゃないんです。
一人ひとりの、きちっとした役づくりは
みんなで揃う前に、めいめいでやっておくんです。
先輩に聞くなり原作を読むなり、それぞれのアプローチで。
で、稽古が始まったときは、むしろ
めいめいが持ち寄った
めいめいの「芸という商品」を
どうやって、その一幕のなかで、バランスよく
「公開・発揮するか」を検討しあう。
これが歌舞伎の発想です。

ですから逆に、今回のような
「創り込んでゆく」芝居、というのは
イヤホンの立場としても新鮮です。
たとえていえば。。。そう、
「魔界転生」という胎児が育ってゆくのを
演出、キャストなど直接参加している人たちとは
ちょっと距離をおいた視点(ガイドする視点)で
長きにわたって見ている感じがします。
そういう「観察日記」的な感情、も
イヤホンガイドの書き手・話し手として
そこはかとなく込めることができれば、と思います。

| 06:11 | カテゴリー:歌舞伎
2006年08月20日
今週のゲスト - G2さん
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こんばんは。演出家・劇作家のG2です。よろしくお願いします。

売れっ子とご紹介していただきましたが、売れっ子と言うよりは貧乏暇無しという感じです(笑)。今年は、今ちょうど稽古しているお芝居も含めると、ここまで5本の舞台に関わりました。時々、今やっている作品がどれだったか分からなくなることもあるくらいです。

その、いま稽古しているお芝居というのが、9月に新橋演舞場で上演する『魔界転生』です。橋之助さんとご一緒するのも初めてなら、新橋演舞場も初めてで、しかも時代劇というお芝居自体が初めて。この歳にしてドキドキしっぱなしです。

初めてミュージカルの演出をした『OUR HOUSE』の時とは逆に、今回は時代劇のことは何も勉強しないで臨みました。その代わりに詳しい人に付いてもらって、現場でその都度聞くことにしたんです。そのせいで演出家が稽古で「えーっと……これはどうするんですか?」と聞く、なんて情けないことになってますが(笑)。

『魔界転生』では、歌舞伎のイヤホンガイドも取り入れることにしました。山田風太郎さんの原作小説は笑えて泣ける素晴らしい娯楽作品なんですが、背景にある歴史的事実を知っていると何倍も面白くなるんです。特に今回は、この原作にできるだけ忠実なお芝居にしようと考えているので、現代語のお芝居ですがイヤホンガイドを取り入れてみることにしました。(※このイヤホンガイドを担当するのは当番組の歌舞伎コンシェルジュ、おくだ健太郎さんです。)

10月には東京グローブ座で『ジェイルブレイカーズ』というお芝居も上演します。こちらはその名の通り「脱獄者」をテーマにした、僕のオリジナル作品です。刑務所の中でバンド・コンテストが開催される。そのコンテストに出れば脱獄のチャンスがある。そこで音楽のことを何も知らない面々が、バンドを組んで頑張る……というお話です。

そういうお話ですから、劇中で使う曲が必要になります。その曲を松岡昌宏クンに作ってもらうことになったので、去年の内に脚本は書き上げました。やっぱり自分で作・演出するとなると、気合いの入り方が微妙に違ってくるものですね(笑)。

僕の夢は手塚治虫さんです。死ぬまで演劇の世界で仕事をできたら、これに勝る喜びはありません。まあ、今日この帰りにポックリ死んでも、死ぬまで仕事をしていたことにはなるんですが(笑)。

| 21:00 | カテゴリー:演劇
2006年08月20日
オンエア情報 - 映画「キンキーブーツ」ほか
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BIGLOBEシネマスクランブル編集長の中井圭です。今週はバラエティに富んだ作品をいろいろ紹介していきたいと思います。

まずは『僕の、世界の中心は、君だ』。どこかで聞いたような無理のあるタイトルですが、要するに『世界の中心で、愛をさけぶ』の韓国リメイク版です。内容的にはほぼ「セカチュー」なんですが、前振りやタメの部分がほとんど無いので、泣くに泣けない映画になってしまいました。

続いては『UDON』。香川県を舞台に、うどん屋の息子とその仲間たちが巻き起こす騒動が人々の心を動かすハートウォーミング・コメディ……と謳われていますが、うどんに話が寄りすぎてしまい、残念ながらドラマが薄くなってしまいました。ただ、うどんの美味しさは伝わってくるので、映画を見た後に美味しいうどん屋に行くというデートはアリだと思います。

そこで今週一番のオススメは『キンキーブーツ』です。これはエナメルでヒールの高い「女王様ブーツ」を作ることで、倒産の苦境を脱した老舗の靴工場のお話です。実話を基づいた感動のイギリス・コメディで、感動もできますし、ニヤリと笑えもする、エンターテイメントとして非常に質の高い作品です。

なによりモチーフがおもしろい。トリッカーズみたいな靴を作っている老舗の靴工場が、ドラッグクイーン御用達のヒール靴を作るというギャップだけでも笑えます。さらにドラマもちゃんと作り込んであって、「ダメ男が苦況に直面して徐々に成長していく」というお約束と、「彼を助けるドラッグクイーンがコンプレックスから解放されていく」という成長の物語が同時に進行していくところが見どころになっています。

ハリウッドとイギリス映画の違いは「ニヤリ」とさせる部分があるかないかだと僕は思います。人間の陰の部分も含めて「ニヤリ」とさせるイギリス映画の醍醐味を『キンキーブーツ』で味わって下さい。

| 21:00 | カテゴリー:映画
2006年08月20日
オンエア情報 -「あさくさサンバカーニバル」ほか
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ダンサーの真島茂樹です。今週の東京はスゴイです!

まずは金曜日から高円寺駅の周辺で行われる『東京高円寺阿波おどり』。1万2千人くらいがいっぺんに阿波踊りを踊ってしまうというスゴイお祭りです。阿波踊りにはだいたい決まった振りがあるんですが、その中でもそれぞれの個性を出します。僕も去年、本場の徳島へ行って、「マジー連」という連(チーム)で踊ったんですが、やはりその時も僕なりの阿波踊りを作って踊りました。高円寺でも皆さんが自分自身の踊りを作って楽しんでいるはずです。

続いては『あさくさサンバカーニバル』。羽根あり、スパンコールありの、とってもゴージャスなお祭りです。以前、僕はリオへ行って、あちらのサンバガールに振付をしたことがあるんですが、向こうの人は「血が違う」と思いました。なにせ「腰をダブル振って」って言ったら4回くらい振っちゃうんですから(笑)。リオではそれぞれのチームにメッセージがあって、様々なテーマを躍りで表現していました。きっと浅草のサンバガールも、チームごとの特色に注目していただくと、より楽しめると思います。

さらに原宿・表参道では『原宿表参道元氣祭り・スーパーよさこい』が開催されます。もともとよさこいは高知で始まり、北海道でも「よさこいソーラン」で盛り上がり、全国へと広まっていったお祭りです。よさこいはコスチュームもバラエティに富んでいて、昔の竹の子族のようなチームもあれば、長〜〜〜いはっぴを着ているチームもあります。ルールは特に決まっていないので、自由な発想のコスチュームを見るのもよさこいの楽しみの1つです。

そして自分の話で恐縮ですが、初めてのリサイタル『真島茂樹 in GINZA』に挑戦させていただきます。僕がダンスを始めてから、今の「シニア・アイドル」になるまでを、歌あり踊りありトークありの舞台で表現します。「愛とスパンコールと香水の真島茂樹の世界」をご堪能いただければ幸いです。

| 21:00 | カテゴリー:イベント
2006年08月20日
今週のロケ -「六本木の天然温泉」
六本木ヒルズの目の前になんと天然温泉がオープン! 六本木のど真ん中に温泉を掘ってしまったという噂の施設を、別所チーフが取材に行ってきましたので、その様子をお伝えします。

六本木に突然出現したその天然温泉は『zaboo(ザブー)』。六本木ヒルズとは六本木通りを挟んだ向かい側に、その温泉はあります。エントランスを入ると、六本木の喧噪があっという間に聞こえなくなりました。

それでは、マネージャーの山本さんに案内していただきましょう。


フィンランドサウナはかなり広いスペースになっておりますので大勢の方にご利用いただけます。またスティームサウナではユーカリ・メンソールの香りで鼻の通りもよくなる効果がございます。
温泉は地下1500mから掘り上げている茶褐色の天然温泉で、天然の岩を使った設備はゴツゴツした感じが新鮮に感じられると思います。奥は洞窟風呂になっていまして、小さな入り口を抜けるとちょっとしたスーペスがございます。そちらでお友達とゆっくり語らってみてはいかがでしょうか。
朝9時まで営業しておりますので、深夜にお仕事が終わられた後でもお立ち寄りいただけます。


2階にはレストラン&バーのスペースがあって、本格的なお寿司屋さん『六貫』や鉄板焼きの『かすみ』などのお店が入っています。さらに3階は低温のサウナルーム。4種類の部屋があって、素敵な香りの中、ウォーターベッドや大理石のベッドでリラックスできるようになっていました。

この他にも、バルコニーの足湯や88席のプライベート・ブースなど、さまざまな施設が備えられています。そして4階から上は、なんと会員制の女性限定スパ。六本木のど真ん中の天然温泉で、ぜひ癒されて下さい。

『六本木天然温泉zaboo』

所在地  :港区西麻布1-2-10
問い合わせ:03-5770-8100
リンク  :http://www.zaboo.jp/
| 21:00 | カテゴリー:ロケ情報
2006年08月18日
シザーハンズは、おすすめ

演劇コンシェルジュの出雲あきらです。昨日、ニュー・アドベンチャーズ出演、マシュー・ボーン振付&演出「シザーハンズ」を見てきました。今、東京では偶然にもセリフがなくダンスだけでストーリーが展開されていく作品が2つ上演されています。(本作品と「ムーヴィンアウト」)「ムーヴィンアウト」はミュージカルを基本としそれを発展させダンスのみで表現していて、本作品はバレエを基本に発展させているというアプローチが違う両作品です。芸術性のレベルでいうと両作品とも甲乙付けがたいところですが、決定的に違うのは来日しているカンパニーのレベルが明らかに「シザーハンズ」の方が高いようです。ニュー・アドベンチャーの前身であるアドベンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ時代の「Swan Lake(白鳥の湖)」(日本にも2度ほど来日してますね)を初めて見たときほどの衝撃性はありませんが、こちらは感動があります。この夏の一番のおすすめですね。

| 11:45 | カテゴリー:演劇
2006年08月18日
江戸の町の人だかりを。。。

歌舞伎ソムリエ・おくだです。
8月納涼歌舞伎の第二部(歌舞伎座。午後2時45分開演)では
「団子売・玉屋・駕屋」(だんごうり・たまや・かごや)
の舞踊3つのメドレーが演じられています。

「団子売」は、大坂・天満橋のたもとで
団子の実演販売をしている夫婦の踊りです。
(中村扇雀・片岡孝太郎)
うす、きねで団子をこねて丸めて
いらっしゃいいらっしゃい、と団扇で手招き。
余興におかめやひょっとこのお面をかぶってひと踊り。
「客寄せの得意芸」を披露してるんでしょうね。

「玉屋」は、シャボン玉売り。
(市川染五郎)
葦(アシ)の茎(くき)がストロー丈に切ってあって
シャボン玉を吹いてつくってみせる。
浴衣姿が涼しげです。

「駕屋」は、居眠りから目を覚ました駕籠かつぎ
(坂東三津五郎)が
駆けてきた仔犬をあやして遊ぶすがたを
歯切れよく見せます。
ふたり(じゃないや、ひとりと一匹。ただし
仔犬も子役が演じてます)のさまを
がやがやと楽しそうに見ている
往来の人たちの息づかいまで
伝わってきそうです。

もっといえば、
往来の人イコール歌舞伎座の観客、なんです。
そういう雰囲気に持っていけるかどうかが
踊り手の魅力にかかっているんですね。
「団子売」や「玉屋」であれば、
往来というよりは「人だかり」でしょう。
賑わって繁盛している、活気がある、明るい感じを
見ているこっちも持ちたい。

デパ地下の販売員さんでも
公園のジャグラーでも、
人をひきつけるオーラが出てる・出てない、って
あきらかにありますよね。あれと同じだとおもいます。

| 07:37 | カテゴリー:歌舞伎
2006年08月14日
ウマ〜い馬!

歌舞伎ソムリエ・おくだです。
8月納涼歌舞伎、午前11時開演の第一部。
二本目に上演されている踊りが
「近江のお兼」(おうみのおかね)。
ジンガロも真っ青! 馬の曲芸で盛り上がってます。

お兼はちから持ちのおぼこ娘。
あばれ馬をあやすうちに
勢いあまって前脚ごと持ち上げてしまう。
で、馬は後脚だけで「二本足立ち」のポーズを決めるんです。

馬。。。歌舞伎の馬は、役者二人が
前脚と後脚を分担して演じます。
上に書いたシーンは、つまり、
後脚役が前脚役をすばやく抱きあげて。。。
プロレスのバックドロップのしかけ始めの状態、ってかんじかな、
これを馬の着ぐるみのなかで
いっせぇのせ、で一瞬の気合でやってるわけ。
しかも、お兼の役者とイキをあわせて、です。
彼女が怪力で持ち上げた、と見えなきゃ
意味がないですからね。
馬の単独のスタンドプレーに見えちゃ失格なんですよ。

舞台に馬が出てきたはじめのうちは
脚のシルエットが「人間の足まるだし」ですから、
客席からけっこう、失笑が漏れたりもします。
でもね、ひとたび芝居を馬が始めると
みなさん、ぐ〜っと引き込まれていく。。。
馬が出てくる芝居を見ていると、いつもそうですね。

この季節、着ぐるみのなかは、温度はどれくらいになるのか。。。
汗だくでしょうね。
馬を演じる彼らも
(着ぐるみに隠れてすがたは見えないけど)
歌舞伎を支える大きな大きなちからなのです!

前回、油井正雪、と人名を記しましたが
油井ではなく
正しくは「由比」でした。失礼いたしました。

| 10:36 | カテゴリー:歌舞伎
2006年08月13日
今週のゲスト - 華原朋美さん
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こんばんは、華原朋美です! 今日は緊張しています!

というのも、今はとにかくミュージカルに憧れていて、その大御所である別所さんにお会いできたからなんです。『レ・ミゼラブル』を目指しているので、今日は勉強させていただこうと思います。

実は去年からミュージカルのお仕事をさせていただくようになりまして、去年は『赤毛のアン』、今年は『ビューティフル・ゲーム』、そして今月から『赤毛のアン』の再演に出演させていただいています。お稽古でも「ひとりで突っ走らないで」なんて注意されることばかりで、まだまだ修行中の身です。

別所さんはオーディションを受けて『レ・ミゼラブル』に出演するようになったんですよね? どんなレッスンや勉強をしたら良いかをぜひ教えて下さい! 私はまだまだ自分のことでいっぱいいっぱいになってしまうので、演出家の先生に「1人の世界に入らないで」と叱られてしまうんです。

『赤毛のアン』の再演では、アンがすごく大切にしている「マシュウ叔父さん」の役を坂上二郎さんが演じて下さっているのですが、坂上さんのおかげでとても楽しい現場になっています。いつも舞台裏で「飛びます!飛びます!」なんて言っているんです(笑)。

そんないろんな人との出会いが今はとても大切なものだと感じています。今までの出会いを無駄にしてきたわけじゃないんですけど、今回の『赤毛のアン』のチームをすごく大切にしたいし、もっとお話もしたいと思っています。

年末にはユーミンさんの歌だけで作るミュージカル『ガールフレンズ』に出演させていただくことも決まりました。こんなスゴイ作品に出演するなんて、もうどうしようかと頭がいっぱいになってしまっています。

そんなミュージカルへの挑戦とは別に、9月23日(土)には神奈川県のハーモニーホール座間というところで、とても久しぶりのコンサートをやります。今回はデビューシングルから順番に歌っていこうと思っているのですが、歌っている自分自身が「その曲を歌っていた頃」を思い起こして、どんな気持ちになるのか不安と期待が半々です。よかったら遊びに来て下さい!
| 21:00 | カテゴリー:
2006年08月13日
オンエア情報 -「FIBAバスケットボール世界選手権」
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スポーツ総合研究所・所長の広瀬一郎です。今度の土日から『2006年FIBAバスケットボール世界選手権』がついに日本で開催されます!

優勝候補の筆頭はもちろんアメリカ……ではありません。野球のWBCを思い出して欲しいのですが、MLBはレベルが高くても、「アメリカ人だけ」のチームを作ったら、他の国といい勝負でした。つまりMLBは、アメリカ以外の国の選手が支えている部分がけっこう大きかったんです。

NBAも同じような状況で、ギリシャやフランス、イタリアなどから来た選手たちがすごく活躍しています。ここ何年かの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」だって、必ずしもアメリカ人が取っているとは限りません。相対的に世界との差は縮まっていると言えるでしょう。

僕が注目している国はアルゼンチン、ギリシャ、ドイツ、そしてアメリカの4カ国です。中でも、否が応でも注目を集めるアメリカですが、なんとアイバーソン選手をメンバーから外してきたところに本気度がうかがえるような気がします。アイバーソンはオールランドプレイヤーで、日本でたとえると中田英寿のようなスター選手。この選手が「出たい」と言っていたのに外したのには驚きました。

またドイツにはNBAで活躍するノヴィツキーという選手がいます。2m13cmという長身の選手でドイツの主力なのですが、今年はマーベリックスという所属チームがNBAのファイナルまで進出したので、疲れも取れていませんし、ドイツ代表としての練習も不足しています。彼が不調から立ち直らないと、グループリーグ突破も怪しくなってくるでしょう。

そんな背景があるので、優勝候補はアルゼンチン、ギリシャ、アメリカの3カ国。僕の優勝予想はギリシャです。スポーツ好きには絶対見逃せない大イベントなので、ぜひ注目してください。
| 21:00 | カテゴリー:スポーツ
2006年08月13日
オンエア情報 -「小鹿物語」ほか
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お笑い評論家の西条昇です。今週は小堺一機さんや明石家さんまさんなど、テレビで大物の人が舞台に立ちます。

まずは明石家さんまさんですが、生瀬勝久さんとのコンビが3回目となる『小鹿物語』という可愛いタイトルのお芝居に出演します。さんまさんが戦時中の天才喜劇役者を演じる、抱腹絶倒のコメディとのことです。元宝塚の真矢みきさんなども出演します。

さんまさんと言えば、テレビではトークの人というイメージがあって、ドラマに出演する時はわりとシリアスなお話が多い人です。だから「喜劇役者・明石家さんま」を見られるこの舞台シリーズは、なかなか貴重な機会です。

そしてもう1つ、さんまさんと並ぶトークショーの司会の大物、小堺一機さんも、実に21回目となる『小堺クンのおすましでSHOW』を上演します。2年くらい前に1度だけ体調不良で公演を取りやめたことがありますが、21年も続けるというのはスゴイことです。

このショーではエンターテナー・小堺一機の世界が繰り広げられます。タップあり、ジャグリングあり、ミュージカルっぽい歌や踊りもあり。欽ちゃんイズムとでも言いましょうか、クリーンな感じの内容で、欽ちゃんファミリーの人も数多く出演します。脚本も、欽ちゃんのところで笑いを書いていた経歴の持ち主、君塚良一さん。家族で行っても楽しめる舞台です。

さて、コントライブも1つご紹介しておきましょう。バナナマン単独ライブ『kurukuru bird』です。バナナマンは94年の結成ですから、もう12年目なんですが、ちょっと不気味な笑いが特徴のお笑いコンビです。シュールでありちょっと不気味でもある気持ち悪キャラ、という感じでしょうか。

僕はその手の笑いがやや苦手で、ずっと前から彼らの存在は知っていたのですが、ハマることはありませんでした。ところが少し前にTBSの深夜ドラマ『アキハバラ@DEEP』に出演しているのを見て「これはおもしろい!」と大ファンになりました。ハマるか引くかは人によりけりなタイプではありますが、ハマるとジワジワッと来ます。

| 21:00 | カテゴリー:寄席・お笑い
2006年08月13日
今週のロケ -「ナイターゴルフ」
真夏のゴルフは暑くて大変ですが、実は夜にコースを回る「ナイターゴルフ」という方法もあって、かなりの人気になっているのだそうです。夜のゴルフとはどんなものなのか、望月コンシェルジュが取材をしてきました。

取材に訪れたのは千葉県茂原市の『イトーピア千葉ゴルフ倶楽部』。都心から車で1時間ちょっとの道のりで、現地に到着した時間は夜の8時でした。もちろんすっかり陽は落ちて、そんな時間にゴルフ場にいるのが、ゴルフ好きの望月コンシェルジュとしてはずいぶん違和感があったようです。

それでは、営業部長の井上さんにお話をうかがいましょう。


現在、平日で30組くらい、土日には75組くらいのお客さまがいらっしゃって、ナイターゴルフを楽しんでおられます。
ナイタープレーとしましては、夜の14時40分ぐらいにスタートする午後プレーから、そのまま自然にナイターへ入っていく、という感じです。スタート時間の最終は20時58分となっております。夜9時くらいのスタートですから、上がってこられるのは夜11時過ぎになります。
実際にプレーしていただくと、想像される以上にボールが見えるのがおわかりいただけると思います。ただ、ウチはパブリックなので、キャディはおりません。OBなどでボールを見失った時は、ある程度諦める気持ちでいた方が楽しめると思います(笑)。
よく「虫」のことを聞かれるのですが、実は大きいライトに虫が集まってしまうので、人間の方へはそれほど虫は寄ってきません。自分の自由になる時間に合わせてプレーできるナイターゴルフを、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。


望月コンシェルジュいわく、女性にとって夏のゴルフの最大の問題は、長袖を着て日焼け対策をしなくてはいけないところなのだとか。でもナイターゴルフなら、そんな心配もありません。望月コンシェルジュもお気に入りの半袖シャツを着て、ティーグラウンドへ向かいました。

大きくテイクバックして……カキーン! ナイスショット〜?! ボールは大きく曲がって隣のホールへ行ってしまいましたが、ナイターゴルフは昼間のゴルフとはまったく違う、幻想的な雰囲気のゴルフを楽しめたそうです。

『イトーピア千葉ゴルフ倶楽部』

所在地  :千葉県茂原市長尾1647
問い合わせ:0475-22-8317
リンク  :http://www.itopia-chiba.co.jp/
| 21:00 | カテゴリー:ロケ情報
2006年08月12日
ウデイ・アレンの皮肉味は大人に最適!

映画コンシェルジュの秋本鉄次です。19日から公開のウデイ・アレンの最新監督作「マッチポイント」は
彼の新境地とともに近年の傑作といえるでしょう。頑なにホームグラウンドとしていたニューヨークを離れ
初めてロンドンを舞台にしたこともそうですが、アレン版「陽のあたる場所」か「太陽がいっぱい」か、とい
う野心家の青年の野望と愛欲の果て、という設定も新味タップリ。一見、アレン映画らしくない、と思いき
や、その皮肉味はやっぱりアレン調で大人がニヤリ、なるほどそう来たか、と納得するはず。特にアンチ
モラルな結末は実にボク好みでうなってしまった。あと一点で勝敗は決まる、マッチポイント。最後は運
次第、とアレン氏は齢70にして(現在71歳)人生を悟ったようです。
主演のジョナサン・リース・メイヤースはもちろん好演なのですが、ボクの目は愛人のアメリカ女優を演じるスカーレット・ヨハンセンにどうしても行ってしまいます。いかにもセクシーな金髪美人ですしね。彼女
「真珠の耳飾りの少女」「ロスト・イン・トランスレーション」などで評判になった新進女優デスガ、ボクには
それらの作品より今回の方がはるかに適役。あのやる気ありそうでなさそうで、悪意がありそうでなさそ
うで、男が勝手にアリ地獄に落ちて行くような「無垢の悪女」タイプかな。とにかく映画そのものが少々
危険な刺激がたっぷり。アレン・ファンも、そうでない人も根こそぎ楽しめます。ウエハースのような映画
はもうウンザリの人へ、これはハードボイルドで甘さを抑えた歯ごたえ十分の大人のクッキーですぞ。

アレンはヨハンセンを気に入り、ロンドンにとどまってもう一本。彼女を再び起用してサスペンス・コメデイ
「SCOOP」を撮る予定とか。早くもオジサンゴロシですか。ヨハンセン、末恐ろしい。

| 08:34 | カテゴリー:映画
2006年08月11日
倒幕ドリンカー・丸橋忠弥

歌舞伎ソムリエ・おくだです。
公演中の8月納涼歌舞伎(歌舞伎座。26日まで)
第一部(11時開演)さいしょの演目は「丸橋忠弥」(まるばし ちゅうや)

油井正雪(ゆいしょうせつ)という反乱者の手先・忠弥。
徳川を倒すために、江戸城のお堀に石を投げ込んで
「ぽちゃ〜ん」と帰ってくる音を聞いて堀の深さをさぐります。

ただ、それを生真面目に実行しても
怪しまれるのがおちです。
そこで、べろんべろんに酔って実行する。
酔ったふり、じゃないのがミソです。ほんとに酔ってる。
よほど酒豪なんですね。酔っ払いが悪戯でお堀に石を。。。と
思わせたいんでしょうね。

彼のせりふ。。。壮絶です!
書いてみまっせ。

「うい〜 すっかりまわっちまった。
今朝まずうちで朝飯に、迎え酒で二合呑み
それから角のどせう屋で、熱いところをちょいと五ん合
そこを出てからハマグリで、二合づつ三本呑み
それからあとは鴈鍋(がんなべ)に、いいキハダがあったから
またぞろ刺身で一升呑み、とんだ無限の梅が枝だが
ここで三合かしこで五合、ひろい集めて三升ばかり
これじゃ仕舞にや源太もどきに、鎧も質屋に入れざぁなるめい
裸になっても酒ばかりゃぁ、こりゃなかなかやめられねぇ」

質屋か。。。酒代よりガンマー数値の心配してほしいです。。。

| 08:58 | カテゴリー:歌舞伎
2006年08月07日
魔界転生

歌舞伎ソムリエ・おくだです。
ちょっと気が早いですが、9月の新橋演舞場では
山田風太郎原作・G2脚本・演出で
「魔界転生」という芝居が上演されます。

一回だけ、この世への再生をゆるされた
(魔界からこの世へ転生することをゆるされた)
歴戦のつわもの。。。
天草四郎、宮本武蔵たち。。。が、
紀伊の徳川分家の兵力となって、
分家による本家(つまり将軍家)の転覆・クーデターをたくらむ。
それを阻止する柳生十兵衛との、
「この世」「あの世」それぞれの威信をかけた
剣と剣とのあらそい。。。

演出のG2さんは、今月中にオンエアでゲスト出演の予定ですが、
じつは。。。この公演で
歌舞伎でおなじみのイヤホンガイドの実施が決まりました!
わたしがコメント担当します。

昨夜、お稽古、そのあとの食事会で
G2さん、橋之助さんはもとより、
共演の成宮寛貴さん、西岡徳馬さん、遠藤久美子さんらと
いろいろアイディアをぶつけあってきました。

くわしいお話はG2さんのオンエアトークをお楽しみください。
歌舞伎以外での芝居では、ほぼ初めてのこころみとなる
「魔界転生」イヤホン。この経験を逆に
先月歌舞伎座の泉鏡花特集など、
従来の「歌舞伎解説」というアプローチでは
創りこむことがはなはだ難しい「ネオ歌舞伎」でのイヤホンへも
(これからこんな類いの演目が、増えてゆく、と思うんです)
今後うまく活用していければ、と思います。
9月にご利用になった方は、
忌憚のないご感想など、どんどんお寄せくださいね。

| 09:52 | カテゴリー:歌舞伎
2006年08月06日
今週のゲスト - 手塚眞さん
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こんばんは、ヴィジュアリストの手塚眞です。よろしくお願いします。

ヴィジュアリストという肩書きは、たぶん世界で名乗っているのは僕1人だと思います(笑)。映画の監督やテレビのディレクターなど、幅広い意味で「映像を創る職業」ということで自分で考えました。

そして僕には、もう1つの肩書きがあります。それは「手塚治虫の息子」という肩書きです。これは職業ではないのですが、逆に世界のどこへ行っても通用する肩書きでもあります。ですから、手塚治虫の遺族としてモノを作る仕事と、ヴィジュアリストとして自分の作品を作る仕事、両方の仕事をしています。

たとえば昨年は2本の映画の監督をしたのですが、『ブラック・ジャック ふたりの黒い医者』は前者、『ブラックキス』は後者としての仕事です。さらに現在は『ブラック・ジャック21』というテレビアニメの監督もしています。原作をベースに、現代向けにアレンジして作っている作品です。

そして『リボンの騎士』もミュージカル化されることになり、僕はスーパーバイザーとして参加することになりました。手塚治虫の代表作を現代版に置き換えるなんて時は、作る方としては「これで良いのだろうか?」と悩んでしまうものなんです。そういう時の相談相手、というのが僕の役割でしょうか(笑)。

手塚治虫が少年時代に住んでいた場所は兵庫県宝塚でした。そこには『宝塚歌劇』があり現在でも人気ですが、当時の手塚少年も宝塚歌劇が大好きで、劇場に入り浸っていました。そのイメージで描かれたのが『リボンの騎士』です。

『リボンの騎士』は、女性であるにも関わらず男性として育てられたお姫様のお話です。このお話を本物の人間が演じるとしたら、やっぱり女性たちが演じた方が良いでしょう。そういった意味で今回のモーニング娘。の皆さんはピッタリだと思います。

そして演出を手掛けるのが宝塚歌劇の演出家の方なんです。伝統的な宝塚の世界を創ってきた方が、モーニング娘。という現代のスターを使って舞台を創ります。トラッドな部分とポップな部分が融合した舞台になるのではないでしょうか。

リハーサルの現場でも、厳しい部分もありながら、彼女たちの和気あいあいとした雰囲気も大事にしていて、新しいステージになりそうな予感があります。ご期待下さい。

| 21:00 | カテゴリー:
2006年08月06日
オンエア情報 -「八月納涼歌舞伎」
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歌舞伎ソムリエのおくだ健太郎です。

今月の歌舞伎座『八月納涼歌舞伎』には、今年の干支「犬」がたくさん登場します。たとえば第3部は「南総里見八犬伝」。あの有名なお話は、歌舞伎の演目にもなっているんです。でも歌舞伎座で上演するのはけっこう久しぶりです。

この演目で有名なのは、芳流閣のシーン。屋根がグワーッと動くような大仕掛けを背景に、八犬士の2人が大立ち回りを見せてくれます。そんな風に、「南総里見八犬伝」はお話自体がかなり長いので、歌舞伎ではストーリーを追い込んでいくというよりは、八犬伝をモチーフにしたレビューショー……と言ったら言いすぎかもしれませんが、仕掛けや立ち回りで見せていきます。

普段は「昼の部」「夜の部」の2部構成の歌舞伎座ですが、8月は3部構成にわけるのが恒例です。「南総里見八犬伝」の第3部は午後6時からなので、お勤め帰りにビールでも飲んで涼んでいくのにもってこいではないでしょうか。

8月の歌舞伎座と言えばずっと中心メンバーとしてやってきたのが勘三郎さんだったのですが、今年はご自分の襲名公演で全国を回っています。そこで今年は、その留守を三津五郎さんなど仲間たちが預かる、といった感じでしょうか。

第1部では三津五郎さんと、劇団リリパットアーミーなどで活躍している脚本家「わかぎゑふ」さんがコレボレートした新作「たのきゅう」も上演されます。わかぎさんとは何度かお目に掛かったことがあるのですが、歌舞伎や人形浄瑠璃など日本の古典に対する造詣が深い女性でした。そんなわかぎさんが手掛ける新作歌舞伎はとても楽しみです。

「たのきゅう」というお話自体は、落語の古典『田能久』をベースにしています。ちなみに僕は子供の頃に「まんが日本昔ばなし」で見た記憶があります(笑)。田能村の久兵衛が、お母さんの看病に向かう途中に山道で蛇のお化けと出くわす、というお話です。もとが落語ですからきっとコミカルな展開になると思います。

とにかく新作なので「舞踊劇」としてどんな踊りでお話を表現するのか、どんな衣装なのか、僕も分かりません。それだけに楽しみです。

| 21:00 | カテゴリー:歌舞伎
2006年08月06日
オンエア情報 -「SUMMER SONIC 06」
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こんばんは、クリス・ペプラーです。

いよいよ今度の土日は『SUMMER SONIC 06』です。今年でこのフェスも7回目になります。

今年はメンツがスゴイです。この夏、全世界を見てもこれだけのメンツを揃えたというのはスゴイことだと思います。メタリカがヘッドライナーというだけでもスゴイことですが、フーバスタンク、ゼブラヘッドあたりは手堅いですし、なんとダフト・パンクも出ます。シャーラタンズ、スクリッティ・ポリッティなんてちょっと古めのバンドもいれば、ラプチャー、フェニックス、キーンなんかも来ます。

さらに『Bad Day』で有名なダニエル・パウター。カーディガンズもやってきます。マティシアフは敬虔なユダヤ教徒なんだけどレゲエをやるというおもしろいアーチストで、今回の「裏目玉」と言われています。

日本人では石野卓球さんのユニット「InK」。奥田民生さんも出てきますし、DOPING PANDAは僕が好きなグループです。PUFFY AMIYUMIも登場します。紹介しきれないくらいたくさんのアーチストが出演するのですが、とりあえず以上は土曜日だけ。

日曜日はリンキン・パークがヘッドライナーです。そしてミューズ、マッシヴ・アタック、DJシャドウ、トゥール。このあたりは私、クリス・ペプラーのTOP20と言っていいでしょう。いつも車にCDを積んでいるアーチストが片っ端から来るなんて、今まであり得なかったことです。

だから僕はちゃんとプランを立てました。日曜日の『TOKIO HOT 100』が終わってから、どうやってステージを見て回るかの導線も考えてあります。まず夕方5時に番組が終わります。急いで幕張へ向かい、6時からは千葉マリンスタジアムでミューズ。そしてバスに乗って幕張メッセへ移動し、DJシャドウを10分くらい見ます。そこから幕張メッセ内を小走りで移動して、大好きなトゥールを見に行く。トゥールが終わった後、最後にマッシヴ・アタックが10分くらい残っているはずです。

こんな風に『SUMMER SONIC』はぜひ計画を立ててお楽しみ下さい。

| 21:00 | カテゴリー:音楽
2006年08月06日
今週のロケ -「執事カフェ」
最近、一部の女性の間で人気を呼んでいるという「執事カフェ」。以前、当番組では話題の「メイドカフェ」を取材したこともありますが、似たようなコンセプトのお店なのでしょうか? いったいどんなお店なのか、望月コンシェルジュが取材してきました。

今回、お話をうかがったのは『執事喫茶 Swallowtail』の田辺さんという“執事”の方です。執事らしい紳士的な雰囲気で、丁寧にインタビューに答えて下さいました。


当館『Swallowtail』は英国調の内装で、喫茶店としましては紅茶の専門店になります。そして我々、燕尾服やモーニング・コートを着た「執事」がおもてなしをさせていただきます。
当館は予約制になっておりまして、ご予約をいただくと、執事とフットマン(各テーブル担当)が「お帰りなさいませ、お嬢様」とお迎えいたします。ご予約の時に希望を伺っておりますので、女性でしたら「お嬢様」か「奥様」、男性でしたら「旦那様」か「お坊ちゃま」などの呼び方をお選びいただけます。男性の方のご利用も、予想よりかなり多くございます。
よくメイドカフェと比較されるのですが、我々にはそういう意識はございません。どちらかと言えば一流のホテルなどを意識して、最高のもてなしを心掛けています。実際、研修でも一流のホテル出身の方に学びましたし、紅茶も専門家の先生に教えていただきました。
お嬢様がベルを鳴らす時は我々を呼ぶ時なのですが、そのベルが鳴る前にすべての準備を済ませておく。これが一番の秘訣だと思います。


1回の利用は80分で、30種類以上ある紅茶や、サンドイッチ、スコーン、ケーキが3段になった「アフタヌーン・ティー・セット」などが味わえます。こういった食事や飲み物も、パティシエなどが作った本格的なものなのだそうです。

それではインタビューの最後に、望月コンシェルジュを執事さんに見送っていただきましょう。
「お嬢様、そろそろ舞踏会のお時間でございます」
「わ、わかりましたわ(?!)行ってきます……」
望月コンシェルジュはどうにもぎこちない受け答えになってしまいましたが、執事カフェで「少女漫画でしか見たことのなかった世界」を、一度体験してみてはいかがでしょうか。

『執事喫茶 Swallowtail』

所在地     :豊島区東池袋3-12-12 正和ビルB1F
予約・問い合わせ:下記ホームページから
リンク     :http://butlers-cafe.jp/
| 21:00 | カテゴリー:ロケ情報
2006年08月04日
蟻の兵隊 (長文でごめんなさい)

歌舞伎ソムリエ・おくだの「他流試合」シリーズ。
おととい、渋谷のミニシアターで見た映画
「蟻の兵隊」。。。ズシリと来ました。。。

第二次大戦の終戦直後から、中国では
国民党軍(蒋介石)と共産党軍(毛沢東)が、
真っ向対立の内戦に突入しました。
その際、国民党軍の、ある幹部は
敗戦で引き上げる日本兵の一部を
日本陸軍上層部との「裏とりひき」で、
自軍の兵力に加えてしまいます。

上層部は、残す部下たちには
「日本は、アメリカには降伏したが
中国との戦いはまだ続いている」
「ここで形成を盛り返せば、
まだ中国での勝ち戦はありえる」
とウソをついて、彼らを鼓舞しました。
で、自分たちはさっさと
日本へ帰ってしまった。

残った兵隊たちは、心のなかでは
「自分は日本兵だ」という意識のままで
従軍を続けました。
中国との戦争が
まだ続いているのだ、と思い込んだまま
(じつは国民党軍の一員として)銃を握ったわけです。

ところが、彼らの軍人戸籍は
終戦と同時に日本で消されていました。
「終戦=無条件降伏」後に
兵隊の人身売買が
国と国との密約で、なされていた。
これは国際法違反もいいところです。
その証拠を、日本軍は、
(ということは、つまり日本という国は)
彼らの軍籍を消すことで、うやむやにしたのです。

軍籍なき兵士。。。「蟻の兵隊」の
生き残りの老人が、真実を究明すべく、
ひさしぶりに、中国の、かつての戦地を
訪ね歩きます。

自分が農民虐殺に加担した農村で
そこに生きる若者と語らいます。
若い娘時代に、日本兵たちに
輪姦された老女と語らいます。

真相究明であると同時に、この旅は、
その老人自身の「戦後清算」でもあるんです。
ひとりの男として、いや人間として、
全身全霊をかけて「おとしまえ」をつけてゆく姿。
胸に染みました。

歌舞伎との共通点で忘れられないことがひとつ。
虐殺をまのがれた現地の人が、その老人に
「あななたちが殺したのは、
日本兵が掘った炭鉱の警備員として、
あなたたちが雇った中国人です」と明かします。
敵兵が迫ってきたとき、おそれをなして、
持ち場を離れて農村へ逃げてしまっていたんですね。
だから、農民に紛れて見分けがつかなかった。

それを聞いて、老人の人格が、突然変わります。
「勝手に自分たちだけ助かろうとしおって!」
と怒りをあらわにする。
「そんな連中は、殺されてしかるべきだったんだ!」
とまで言い放ちます。

滞在先のホテルに戻ってから、老人は、
ベッドにぽつんと座りながら、
「なんてことを口走ってしまったのか。。。」と、
そこで初めて後悔します。

過去の出来事を
振り返り・語っていくうちに、
当時の人格、つまり
日本兵としてのまさにその当時の自分、が
よみがえってしまったんですね。
いま現在の分別を押しのけて
「軍人・日本兵」としての過去の自身が
彼のこころを占めてしまった。

歌舞伎にもこういう演出があります。
先月ご紹介した
「義太夫」(ぎだゆう)という音楽を
用います。
武将が語りきかせる「戦況報告」だったり、
若い娘が打ち明ける
「恋のなれそめ」、つまり「のろけ」だったり、
状況はいろいろですが、
「これこれこいういうことがあって・・・」と
ある状況を語っていくうちに、
だんだん、「そのときの自分」が
あたまをもたげてくる。。。ありますよね、こういう感覚。
たんに「記憶がよみがえる」よりも
もっと気持ちの揺れが大きい。回想する、というほど
冷めてもいない。「そのとき」にひたりきっちゃう。
自分自身をハンドリングできない、激情のうねり。

そいういうときに、せりふの一部を
役者じゃなくて義太夫にまかせてしまうんです。
たとえば、息子が十六歳で
戦死したこと、首になってしまったことを
たった今知らされた母親、という場面。
母親「国を・・・へだてて(離れて)・・・」
義「十六年・・・」(とメロディーをつけて
スローテンポでうなる。それにあわせて
指折り十六を数えて、虚空を見つめる母親)

「国をへだてて十六年・・・」と
せりふで一続きに言わずに
あえてこうやって分担・分断する。
と、十六年〜のゆっくりとした間(ま)のなかに
子育てのプロセス・喜怒哀楽がいくつも、
じわーっと浮かびあがるんです。

語ってゆくうちに
自分が「語っている自分」を失ってゆく。
これはまさに
「蟻の兵隊」の老人の激情です。
それを音楽的に表現したわけです。
形式にあてはめることで
一筋縄でいかない人間の心理を
言い当てている。。。すごい演劇だとおもいます、歌舞伎って。

| 06:53 | カテゴリー:歌舞伎


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