演劇評論家の出雲あきらです。今週は注目のミュージカルが2つ始まります。
まずは『クレイジー・フォー・ユー』。別所さんも出演していた『レ・ミゼラブル』とは対極的に、明るくてコンパクトでわかりやすいミュージカルです。凹んでいる人がこれを見れば、きっと明るい気分になれるはずです。
そして『ベルサイユのばら』。宝塚としては5年ぶりの再演となります。実はこの作品、そもそも1974年の初演の時から「落ち目だった宝塚を救った」とされる作品で、宝塚は絶対に公言しませんが、今でも「スター不在の時に上演される」傾向があります。
そしてこの『ベルばら』によって、数々のスターが誕生してきました。これは初演の時に徹底して歌舞伎の様式美を取り入れた成果です。「マリー・アントワネットは、フランスの女王なの〜です〜から〜」と決めゼリフを言って暗転していく。こんな歌舞伎的なカッコイイ演出が、多くの俳優さんたちをスターにしてきました。
ただ、残念ながら「女性から見てカッコイイ」という演出が多くなった分、男性には付いて行きにくい部分も出てきたことも確かではあるのですが。