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2010年08月29日
今週のゲスト - 伊勢谷友介さん
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こんばんは、伊勢谷友介です。

現在、僕は大河ドラマ『龍馬伝』で高杉晋作の役を演じていますが、高杉晋作に限らず幕末の志士は、自分以外の人たちのために情熱を燃やしていたんだと思うんです。だから坂本龍馬も高杉晋作も後世に語り継がれているのではないでしょうか。

そして、どの時代でも「どう生きたいか」という問題は常に問われています。現代にも資源の問題があり、資本主義社会にも不安を抱えています。そこから次の展開を考えなくちゃいけないのはいつの時代も同じです。

そこで1人1人が情報を得て、自分で考えて、自分の意志で行動できるようにならなくちゃいけない。そんな考えで活動しているのが『リバース・プロジェクト』です。このままでは人間という存在が、地球という母体を食い尽くすガン細胞になってしまう。そうならないような形を、それぞれが考える時代がこれからは求められている。そんな風に考えています。

そう考えるようになったのは、大学院を出た後すぐに映画を1本撮ったことがきっかけでした。映像というのは虚像であり虚構なので、もっと踏み込んだ実質の行動もやりたい。そう感じたことが『リバース・プロジェクト』に繋がりました。もちろん映像の世界も好きなので、今は両方をやらせてもらっています。

その『リバース・プロジェクト』は「人類が地球に生き残っていくためのプロジェクト」です。現代社会において人間が抱えている問題を、未来永劫ずっとそのままにしておくことは不可能でしょう。そこで次の社会システムとして、無駄のない衣食住の生産を考え、最終的には「村」に辿り着ければと。興味を持っていただければ幸いです。

100829_004.jpg 『リバース・プロジェクト』公式サイト
| 21:00 | カテゴリー:ゲスト
2010年08月29日
オンエア情報 -「BECK」ほか
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編集者で映画評論家の清水節です。

『BECK』は1500万部という大ベストセラー漫画を、『20世紀少年』の堤幸彦監督が実写映画化した話題作。最初の30分はリアルな青春映画の匂いがして良い感じなんですが、主人公たちがバンドを組んでロックフェスを目指す……というフィクショナルな展開になるに従ってリアリティが薄れていくのが残念でした。クライマックスの「主人公の少年(佐藤健)の天才的なヴォーカル」の表現も、個人的には納得できません。

『オカンの嫁入り』は日本ラブストーリー大賞を受賞した小説を、大竹しのぶと宮崎あおいの主演で映画化した作品。出来としては水準なんですが、昨今の日本映画の状況を考えると非常に突出して良く感じてしまいました。母親が突然、すごく年下で金髪リーゼントの男を連れてきて「この人と再婚する」と言い出します。そんな母親に振り回される娘と、2人の絆をユーモラスに描いた人間ドラマ。大竹しのぶの魅力が存分に発揮されています。

『トラブル・イン・ハリウッド』はハリウッドの内幕を描いたシニカル・コメディ。ロバート・デ・ニーロがハリウッドのプロデューサーとして右往左往し、ショーン・ペンやブルース・ウィリスは本人の役で登場します。ロバート・デ・ニーロは70年代に『ラスト・タイクーン』という映画でハリウッド草創期のゴージャスなプロデューサーを演じているのですが、昔と今のあまりの違いにちょっと切なくなりました。見比べてみるのも面白いと思います。

| 21:00 | カテゴリー:映画
2010年08月29日
オンエア情報 -「イリアス」ほか
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演劇評論家の出雲あきらです。

世田谷パブリックシアターの『ビリーバー』は、勝村政信さん、草刈民代さん、風間俊介さん、川平慈英さんの4人の芝居。先週、この番組に来た勝村さんが詳しく語っていらっしゃいましたが、楽しみな舞台です。

PARCO劇場の『ハーパー・リーガン』は、ロンドンに留学していた長塚圭史さんが留学中に出会った作品とのこと。「母親との確執」「夫の不信感」「思春期の娘」「上司のパワハラ」など様々な問題を抱える女性が、ある時、すべてを放りだして旅に出てしまう……という物語を通して「家族」を見つめ直します。小林聡美さんが5年ぶりに舞台出演するのも注目です。

シアターコクーンでは岩松了さんの新作『シダの群れ』。女性の心理を描くのが得意な岩松さんが、今回は男の世界「ヤクザの抗争」を描きます。ヤクザの組長にその愛人、愛人の子供も出てくるのでコミカルなお話になりそうですが、「正面から描く」と言うので男くさい話になるかもしれません。主演の阿部サダヲさん以下、テレビドラマ並みに派手な出演者が揃います。

ル テアトル銀座では『イリアス』。ギリシャ神話のトロイア戦争を描いた、世界最古にして最高の英雄叙事詩を舞台化します。ギリシャ軍の英雄アキレウスの戦いと苦悩を描くこの作品を、演出家の栗山民也さんが真っ正面から描くとのこと。しかも英雄アキレウスを演じるのは文学座の内野聖陽さん。壮大で豪華な、力の入る舞台になりそうです。

| 21:00 | カテゴリー:演劇
2010年08月29日
今週のロケ -「ナパバレーのワイン」
カリフォルニア・ワインの生産地として有名なナパバレーに、ある日本人がワイナリーを立ち上げ注目を集めています。その注目のワインが味わえるワインバーが広尾にオープンしたとの噂を聞いて、御代田クンが取材に駆けつけました!
 
そのお店の場所は天現寺交差点のすぐ近く。交差点から明治通りを首都高・天現寺IC方面へ50mほど進んだ左側に、入り口にワインの木箱が積まれたガラス張りのお店があります。ここが噂のお店『ケンゾー エステイト ワイナリー』です。
 
続きを読む"今週のロケ -「ナパバレーのワイン」"  
| 21:00 | カテゴリー:ロケ情報
2010年08月28日
木村多江が”逆ハーレム”状態? の「東京島」

 映画コンシェルジュの秋本鉄次です。
この週末から公開の「東京島」はなかなかの話題作です。
何しろ、原作は容赦ない描写では定評のある桐野夏生の
同名小説。ヒロインは”日本一不幸が似合う女優”と
呼ばれて久しい木村多江で、無人島で、女一人、男23人
の”逆ハーレム””逆大奥”状態となる中、たくましく生き抜く
女性の話ですから。
 いかにも強そうな天海祐希や江角マキコではなく、
あえて”薄幸女優”の木村を抜擢したのは、ミスキャスト?
 いえいえ、どこか天然で、飄々としていて、しなやかに
柳に風のように、意外や意外のサバイバル能力、という点では
見事なキャスティングと私は思います。
原作のエロスやグロテスクさは映画では希薄ですが、
あえて間接的に、原作とは違うテイストで、というのは
「おかえり」「忘れられぬ人々」など情緒派の篠崎誠監督らしい
選択といえましょう。でも、全然エロチックじゃないか、というと
そうでもなく、私は木村多江のノースリーブの肩とかに
そそられましたけど(マニアックですみません)。
 サバイバル生活もだいぶ続くと男たちは徐々に、秩序や
権力、後継、規則などを決めて群れたがりますが、
このヒロインは群れない! 男性の中にも”群れない男”が
いて、窪塚洋介が演じるなぜか亀の甲羅を背負った
はみ出し男です。この2人の関係が見ものです。
 原作と比べると物足りない、という声も少なくありません。
でも、小説と映画は別物。まだ原作を読んでいないのなら、
映画を先に見たほうが得策でしょう。私は、映画化が決まったら
原作を先に読まない、を基本としています。
 これは男女で一緒に見ると面白い。まあ、映画の設定に倣って、
女性一人、男23人で見ろ、とは申しませんが(笑)。ともかく、
一種の”男・女論”の作品でもあるので、観賞後のトークが
盛り上がること請合いますよ。

| 10:08 | カテゴリー:映画
2010年08月23日
「イン・ザ・ハイツ」ついに開幕

 演劇コンシェルジュの出雲あきらです。私の今年の一押し作品「イン・ザ・ハイツ」が20日(金)ついに開幕しました。さすがに10年に一度の作品と言われるのにふさわしい出来です。音楽とダンスの斬新さに比べて、物語のハートフルなこと。見ていてとても気持ちがいいミュージカルです。この作品だけは、皆さんに何が何でも見ていただきたいと思っています。
 残念なのは劇場空間。東京フォーラムホールCでは舞台と客席の距離がありすぎです。そして、ご覧になる皆さんに一つアドバイスが。歌とダンスのシーンは字幕を絶対見ないことです。字幕が舞台の左右の端に出ます。これを読んでいると、斬新なダンスシーンを見逃すことになります。見たいでしょうが、絶対我慢してください。  9月5日(日)まで

| 10:30 | カテゴリー:演劇
2010年08月23日
秀山祭 俊寛(しゅんかん)

歌舞伎ソムリエ・おくだ健太郎です。
9月の新橋演舞場の歌舞伎公演は、
初代中村吉右衛門にちなむ秀山祭。
夜の部にも、初代にとてもゆかりの深い
「俊寛」という演目が出ます。

平清盛を倒す反乱に失敗して、
鬼界ヶ島という孤島に流された、
高僧・俊寛。。。平家物語にも登場する人物ですが、
この一節は、いまも学校の教科書にも出てくるのでしょうか。
(ぼくのころは習いました。国語だったはず)
この原典で描かれているのは、
反乱の同士たちは恩赦で帰してもらえるのに、
自分だけが島に残される俊寛の絶望した姿です。
反乱の首謀者ゆえ、罪が重かったんですね。

これを、かの近松門左衛門が、俊寛は
「自分の意志で、島に一人残った」という幕切れに脚色したのが、
このお芝居です。
なぜ俊寛はそうしたのか。。。
詳しくは実際の舞台をご覧いただきましょう。
そこには、原典には登場しないヒロイン、
すなわちこの島の海女・千鳥(ちどり)の存在が、大きくかかわってまいります。

俊寛も、はじめは、本土に帰りたくってたまらないんです。
京に残してきた愛妻が、なつかしくて仕方ない。
だから、役人を乗せた船が、
沖合からだんだん浜辺に近づいてくるときなどは、狂喜乱舞します。
それが、横暴な役人のふるまいやら何やら、
さまざまな現実に直面することで、
「島に残る」という結末へと変わっていく。

この感情の起伏・うねりは、とにかく演じていて「すごい」そうです。
人間としてのリアル感が、きわめて強い。
当代の吉右衛門さんは、以前、このことを
「演じれば演じるほど、俊寛が、
初代の自画像・初代自身に思えてくる」と、しみじみと
教育テレビの歌舞伎の入門番組で語ってくださいました。

舞台をつとめることが、おのずと、
初代と当代、ふたりの吉右衛門の対話になっている。
舞台を見ることで私たちは、おのずと、その対話に耳を澄ます。
「俊寛」は、そういう芝居です。
ディス・イズ・秀山祭。必見。
9/2〜26の公演。夜の部は16時45分開演です。

| 10:15 | カテゴリー:歌舞伎
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