2010年07月17日

パリ

パリでの生活が27年ほどになります!
浅野素女さんにお話しを伺いました。

哲学カフェというものがはやっているそうです。
マイクを持った司会者がいて、コーヒー片手に…
哲学的な議論をする場所です。
発言したい人は挙手して意見を述べるのだそう。
バスティーユ広場に元祖のカフェがあるそうで、
毎週日曜に開催されるのだそうです。

フランスのベストセラーランキングの傾向といえば?
受験、大学入学資格試験の初日は哲学。(日本では考えられませんが…)
おとなになるための関門です。
哲学者が執筆することが多いという特徴があります。
哲学が生活に密着している中で、難解なものから、わかりやすいものまで。
また、インテリ層の発言を求めることが多く、
エッセイ・歴史物の部門で上位を占めるようです。

フランスでは若い方の失業率が高いという現実があります。
前半期でヒットしたもの。たとえば・・・
失業が多く、苦しい生活。1週間に2、3日の仕事でも頑張る。
そういった人に密着したルポルタージュがヒット、多く読まれたそうです。
フランス人のフランス文化に対する誇り。
フランス語への誇りが高く、言葉への執着・思いが強いんですね。
移民が多い社会なので、2世代3世代と続くと、“言葉”に関しては崩れてくることも。
そういったことで、フランスが分裂してくるという危険もあるようです。

さて、バカンスのシーズンが始まります。
フランスで人気の旅行先は、山!アルプス、ピレネーと山脈が豊かな国。
家族で山の中で過ごす時間を大切にする方が多いとか。
自然の中に長期間身を置き、呼吸をする・・・
ちなみに、バカンス=何もしない、という意味なのです!
怠けることは悪いことではない。
怠けるために効率よく仕事をする。それがパリ流です。

写真:小杉豊和
La Procureにて

BOOK BAR staff| 14:45 | カテゴリー:世界の書店から

2010年07月17日

ソウル

留学の後、仕事、そして結婚・・・
韓国歴20年超の、戸田郁子さんにお話を伺いました。

韓国に渡った時は、外国人、特に日本人に対する目が厳しかった時代。
歴史的な出来事が起こるたびに、日本人としてどう考えるのか、
ということが強く求められた時代だったそうです。
今年は日韓併合100年という節目の年になりますが、
現地の方々は、冷静に歴史として受け止めいるのだそう。
若い世代は教科書の中の歴史としてしか知らない直接知らない・・・。
学校は、以前は痛みを伝えるような教育がなされていたのですが、
昨今は“事実”として知らせるという傾向にあるそうです。

韓国の書店では、日本の本がたくさん並んでいるそうです。
芥川龍之介、夏目漱石、大江健三郎の作品などが翻訳され
日本の文学として受け入れられているようです。
村上春樹の『ノルウェイの森』のヒットをきっかけに、
江國香織、辻仁成、吉本ばなな、恩田陸など…ベストセラーに。(もちろん1Q84も!)
日本の作品専用の棚が、大きく設けられたりもしているそうです。


民主化闘争の時代は終わり、
経済的にも余裕が出てくると、個人的な思考が出てきます。
核家族化が進み、都会の中で、ひとりで、少人数で暮らす。
そういったことも影響してか、日本の若者と同じようなものを
求めるようになったそうです。

韓国の出版界で話題になっているのが、法頂和尚。
今年の3月に亡くなられたそうですが、仏教の僧侶として、
と並行して、エッセイなども書かれていた方です。
読書家としても有名で、とても影響力のある方なのだそうです。
「出版物は絶版にしてほしい」という遺言を残していました。
亡くなった直後から書店に読者が殺到。
品切れ状態で値がつりあがり社会問題にもなったそうです。
76年に書かれた「無所有」は、大ベストセラーに。
「すべてを捨てることが幸せである」そんな意図を込められた作品です。

“売り切れ必須”の超高需要の一冊。
日本語に訳されているとのことなので、是非チェックしてみてください!

写真:仏教専門書店 法頂和尚の本がたくさん並んでいます。

BOOK BAR staff| 14:30 | カテゴリー:世界の書店から

2010年07月16日

今週のBOOK BARは、SPECIAL企画!

今週お届けするBOOK BARは、
朝日新聞の特集版『GLOBE』との連動企画!

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7/19(月)の朝刊に掲載される『GLOBE』のなかの連載、
ベストセラー 世界の書店から」で今回ピックアップする都市、
パリ、ソウル、モスクワの中から…
ソウルとパリ在住のライターさんにお電話しちゃいます!

国が違うと、売上ランキングの様子も全く違う!

普段あまり知るチャンスの少ない、国外の出版事情、
現地のリアルな生声で、お届けします!

BOOK BAR staff| 13:36 | カテゴリー:世界の書店から


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