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2018年06月09日

BOOK STAND、特殊古書店店主、とみさわ昭仁さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は特殊古書店「マニタ書房」の店主、とみさわ昭仁(あきひと)さんの登場です。
マニタ書房は神保町にある珍本=珍しい本をメインに扱うお店。
古本屋の書棚の前に立ったときに、見たことのない背表紙に違和感を感じたら、すぐに手に取ってみるそうで、それが珍本を発見するコツのひとつだとか。
そんなとみさわさんは今年春に筑摩書房から「無限の本棚」という新刊を出されています。
こちらは幼い頃から野球カードや酒蓋などを集めてきたとみさわさんが・・・人間はなぜモノを集めるのか?その本質に気付いて書き始めたコレクター論となっています。
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今回BOOKSTANDでは、とみさわ昭仁さんが最近見つけた珍本を紹介してくれます。
今夜はその3冊目です。

日常に非日常スプーン
今夜ご紹介するのは板垣真理子さんの「スプーン曲げに夢中」という本です。
これはですね、手に取ってぱらぱらっとめくると、一見きれいな花の写真、きれいな女性の写真、森の木々の写真が写っていて・・・写真集なんですよ。なんだけど、よ〜くみると必ずどのページにも曲げられたスプーンが写っているんですね。
つまり、この板垣真理子さんは超能力者だと。で、スプーン曲げができる。で、自分が曲げたスプーンの写真集を出したんですね。私もう、古本屋歴6年になりますが、こんな本観たことないですね(笑)
超能力者が自分の超能力を紹介する本、と言うものはあります。で、どうやってスプーンを曲げるかっていうことを書いたり、エスパーとしての日常みたいなものはあるんですけど、それを一切切り捨てて、曲げたスプーンの結果だけをアートとして見せている。これはちょっと奇書だと思います。
一面のきれいな桜の木、桜が咲いている写真があるんですけども、よーく見ると隅っこにぽつんと曲げられたスプーンが落ちている、と。いったいこれはどういうことなのか・・・と(笑)
これはちょっとラジオだとなかなか伝えるのが難しいんだけど(笑)最初のページを見ると、ウエディンクドレスに身を包んだきれいな女性が写っていて、もしかしたらこの方が著者じゃないかなあ、と思うんですけども・・・思わずその姿に見とれそうになるんですけど、よーくみると頭上につけているティアラですね、これが曲げたスプーンでできているんですよ。この本は多分、パッと見て面白いという印象は・・・第一印象では面白いとは思わないんだけど、よーくみているとじわじわと、なんかおかしいぞ・・・と、違和感が強烈に匂ってくるんですよね。それで

「あ、これスプーンだ!」

と気が付いた瞬間爆笑するという、そういう本ですね。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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