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2018年06月02日

BOOK STAND、特殊古書店店主、とみさわ昭仁さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は特殊古書店「マニタ書房」の店主、とみさわ昭仁(あきひと)さんの登場です。
マニタ書房は神保町にある珍本=珍しい本をメインに扱うお店。
古本屋の書棚の前に立ったときに、見たことのない背表紙に違和感を感じたら、すぐに手に取ってみるそうで、それが珍本を発見するコツのひとつだとか。
そんなとみさわさんは今年春に筑摩書房から「無限の本棚」という新刊を出されています。
こちらは幼い頃から野球カードや酒蓋などを集めてきたとみさわさんが・・・人間はなぜモノを集めるのか?その本質に気付いて書き始めたコレクター論となっています。
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今回BOOKSTANDでは、とみさわ昭仁さんが最近見つけた珍本を紹介してくれます。
今夜はその2冊目です。


好きこそものの上手なれ?

今夜ご紹介するのは『「立春の卵」と「コロンブスの卵」』という本です、著者は立卵研究家の津野正朗さん。
立卵って何かと言うと・・・卵、鶏の卵ですね。卵をテーブルに立てるという遊びを皆さんよくやると思うんですけど、それを本気で研究して世界記録を保持しているという方なんですね。この方本業は獣医さん。なぜか卵を立てると言うことに夢中になって研究していると(笑)
一般的に卵を立てる場合、コロンブスの卵という言葉があるようにのように、卵のお尻のところをペコンとへこまして立てるのが1番簡単である、と。まあ、それはそうなんですけど、そうじゃなくて、何も手を加えずに立てる、と。
で、卵のお尻っていうのは凸凹してますよね。小さい突起がぽつぽつあって、その三点を利用して立てる、というのが一般的だと、そこまでは解明されているんですが、この方はさらに一歩先を行っていて、それは違うんだと。卵のお尻を見るとですね、この方は・・・鶏卵表面のなだらかな砂丘のようなうねり(凸凹構造)を利用して立てるというテクニックを利用していますね。この人はですね、たくさんの卵を立てるという行動を繰り返してわかったことは、この本のタイトルに「立春の卵」とありますが、たくさんの卵を立ててきた経験を通して、立春の夜、夜中が1番卵が立ちやすいという経験則を得た、と。ただ残念ながらこの本の中では、じゃあそれがなぜなのかまでは解明されていないんですけども、実際にこの方は世界記録をもつほど、たくさん卵を立ててきて、僕は最初この本を見た時はちょっとインチキ臭い本だなあ、と思ったんですが、実は中身はすごいまじめで。いろんなたまごの立て方も載っています。
というわけでですね、

卵を立てるという、どうってことない遊びでですけど、それだけで本を1冊かいてしまう、これも本の面白さだと思います。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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