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2018年05月26日

BOOK STAND、特殊古書店店主、とみさわ昭仁さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は特殊古書店「マニタ書房」の店主、とみさわ昭仁(あきひと)さんの登場です。
マニタ書房は神保町にある珍本=珍しい本をメインに扱うお店。
古本屋の書棚の前に立ったときに、見たことのない背表紙に違和感を感じたら、すぐに手に取ってみるそうで、それが珍本を発見するコツのひとつだとか。
そんなとみさわさんは今年春に筑摩書房から「無限の本棚」という新刊を出されています。
こちらは幼い頃から野球カードや酒蓋などを集めてきたとみさわさんが・・・人間はなぜモノを集めるのか?その本質に気付いて書き始めたコレクター論となっています。
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今回BOOKSTANDでは、とみさわ昭仁さんが最近見つけた珍本を紹介してくれます。
今夜はその1冊目です。

今の"当たり前"もかつては変なもの
今夜紹介するのは濱野光さんの本で「コンタクトレンズ」という本です。
簡単に言うとコンタクトレンズの使い方、コンタクトレンズの保存などコンタクトレンズを紹介した本です。発行されたのが昭和44年ですから1969年かな・・・かなり古いんですよね。世の中にコンタクトレンズが出てきたばかりで、みなさんコンタクトレンズを恐れているわけですよね。で、「どうやって入れたらいいんだろう・・・」「目にレンズをくっつけるなんて、怖いんじゃないか、目が傷つくんじゃないか・・・」
そういう心配を取り除くためにつくられた本ですね。だからコンタクトレンズのことを図解も入れて、こと細かにどういうふうにつくられているのかも説明されているんです。
面白いのは、コンタクトレンズのはめ方。
どうやってコンタクトレンズをはめるのか、そういうのも写真遣いで載っていまして、巻末の方にかなりページを割いてQ&Aコーナーがあります。これが非常によくてですね。いろんなコンタクトレンズに対する疑問がクエスチョンで書かれていまして、それに対して著者が解説をしています。
たとえば、「レンズはどれくらいの大きさですか?」そういう質問に対して「現在使われているのは7.0〜9.5mm・・・」みたいなことですね。そして1番面白いのはですね、この質問「妊娠中にコンタクトレンズを使ってもさしつかえありませんか?」こんな質問があります。答えはですね「楽にはめることができるのなら、まったくさしつかえはありません」
それはそうですよね(笑)今この質問を聞くと何を言ってるんだろうと思うかもしれませんが、当時はコンタクトレンズのことがどういうものかまだよくわかっていませんでしたから、そんな心配をしていたんですよね。

カメラが登場したときに写真を撮るときに魂を吸い取られるんじゃないかと思っている人がいたことに似ていますよね。

というわけでですね今見れば、こんなコンタクトレンズの事なんか当たり前の事なんですけど、時代をさかのぼって今、古い本を見ると、それがすごく感じられる・・・これが古本の楽しみでもありますね。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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