2017年11月04日

BOOK STAND WEAVERの河邉徹さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は人気バンドWEAVERの河邉徹さんが登場。
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2007年に結成されたWEAVERはスリーピースのピアノロックで大人気のバンド。
河邊さんはドラム、コーラス、そして作詞を担当されいて、9月にリリースされた最新EP「A/W」も「Another World」などの作詞を河邉さんが手がけています。
また本好きが高じて、ホンシェルジュというサイトでおすすめ本を紹介していたこともあるそうです。
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今回BOOKSTANDでは、河邊さんが大好きな小説3冊を紹介してくれます。
今夜はその2冊目です。

読書体験と現実体験
今夜紹介するのは吉田修一さんの「路」(読み方:「ルウ」)と言う小説です。
路上という漢字の路、一文字で「ルウ」と読みます。
吉田修一さんと言うと、最近だと映画化された「怒り」なども有名ですし、ぼくはもう本当に大好きな作家さんです。
この物語の舞台は台湾の話で、台湾の高速鉄道が開業されるまでの2000年から2007年までの間が舞台になっています。きっと日本の新幹線の技術が輸出されると言うことで、そういうニュースが記憶にあるかたもいるんじゃないかなと思います。
物語はですね、主人公が複数いて、いろんな人の視点で物語が進んでいくんですけど、日本から高速鉄道のスタッフとして赴任した女性だったり、現地の台湾人だったり、昔台湾に住んでいたけど今は日本に住んでいる70代の男性は、その台湾で高速鉄道が走るというニュースを見て、台湾に住んでいる親友の事を思い出したり、そういういろんな登場人物がいるんですけど、いろんな視点で台湾が描かれているので、読んでいてすごく映像が膨らむ小説になっているんですよね。
あ、こんなの食べるんだ、台湾ではこんな景色なんだとか、こんな匂いがするんだとか。
そういうことを読みながら思うので、勝手に自分が行ったことあるような気持になっていて(笑)
ぼくも昨年、WEAVERのツアーで初めて台湾でライブをしたんですけど、この小説を読んでいたおかげで、勝手にこの街の事詳しくなっているような気になっていて、それってすごくおもしろいことで、ぼくは台湾に関する資料を調べたわけじゃないのに、小説をよんでそういう気持ちになったのは、

やっぱり小説とか、物語の力って不思議なんだなって思います。

この「路」という小説は事件とかではなくてもっと日常的なことが書かれていて、所謂、THE小説っていう感じで描写もうまい、って言ったら失礼奈話かもしれないですけど(笑)読み手を飽きさせない技術が詰まっている小説ですね。
どんなコツがあるんですかね・・・ぼくも歌詞を書く人だから、そういうところも本を読んで学びたいですよね。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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