2017年08月05日

BOOK STAND マンガ家の山科ティナさんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週はマンガ家の山科ティナさんの登場です。
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山科ティナさんは16才の時に別冊マーガレットでマンガ家としてデビュー。
現在はSNSやネット媒体を中心に妄想系のマンガで大注目されています。
また東京藝術大学に通う現役の美大生でもあります。
最新刊はSNS新世代ライターさえりさんとの共著、
「今年の春は。とびきり素敵な春にするってさっき決めた」
こちらの作品、帯には「これはすべて妄想です」と書かれているように、
女子が萌える妄想エピソードを文章とイラストで綴った作品です。
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今回は山科ティナさんが最近話題になっている本の中から気になる三冊を紹介してくれます。
今夜はその1冊目です。

急がば回って、癒された(笑)
今夜ご紹介するのは神田桂一さんと菊池良さんの『もしも文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』と言う本です。
簡単に言うと…本当に簡単なんですけどカップ焼きそばの作り方をいろんな文豪たちが・・・まあ有名な方たちが書いたらこうなるんじゃないかっていうシミュレーション的な1冊です。
この帯に文体遊戯って書かれていて、まさに「フタ」「かやく」「湯切り」を文豪たちがどう書くのかをひたすら189ページまで書かれているものですね。
タイトルもすごい面白くて太宰治さんだと「焼きそば失格」とか、あとは村上春樹さんだと

「1973年のカップ焼きそば」
きみがカップ焼きそばを作ろうとしている事実について、僕は何も興味を持っていないし、何かを言う権利もない。エレベーターの階数表示を眺めるように、ただ見ているだけだ。

という…(笑)村上春樹さんの小説を著者の2人がシミュレーションしているものですね(笑)あと相田みつをさんの

「カップ焼きそばだもの」
湯をいれる
五分まつ
湯切りをする

これだけなのに
むずかしい
すぐに食べたい
人間のわたし

(笑)というのが続いていくような形ですね。
この単純な、「フタ」「かやく」「湯切り」の3ステップをこんなに文章の表現だけで読ませているのが感動しましたね。
これを買ったきっかけが作業の締め切り前で、追い込まれているときに夜中にコンビニに行って、これが置かれていて(笑)田中圭一さんが表紙を書いているんですけど、これも「もし手塚治虫が太宰治を描いたら・・・を田中圭一が描いたら」っていうイラストなんですけど、帯にもあるんですけど、「切実ににバカだから、なんかもう泣けてくる。」っていうのがグワっと来て癒されますね(笑)

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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