2017年07月29日

BOOK STAND 映画監督・脚本家の松居大悟さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週は映画監督・脚本家の松居大悟さんの登場です。
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松居さんは1985年生まれ。劇団ゴジゲン主宰。
2012年に映画「アフロ田中」で長編監督デビューし、昨年公開された蒼井優主演の映画「アズミ・ハルコは行方不明」や、テレビ東京で放送されたドラマ「バイプレイヤーズ」ではメイン監督を担当、さらにMV制作やコラム執筆など多岐にわたる活動をされています。
5月に発売された漫画「恋と罰」では原作を務め、漫画家になりたかった松居さん念願の初コミックスとなりました。
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今回は松居大悟さんが人を暴走させる3冊を紹介してくれます。
今夜はその3冊目です。

・・・好き、なんかじゃない。
今夜ご紹介するのは「男ともだち」と言う本です。小説ですね。千早茜さんとういう作家の方が書かれています。
人を暴走させるという意味では今回は「友達」が人を暴走させる、というものですね。これでも友達っていうのは人を暴走させないように、仲間たちで救いあったりするじゃないですか。
・・・ただこれ、男女の友達なんですよね。

恋愛ではなくて、友達。一緒にいてすごく心地がよかったりするのが友達で、でもそれが異性の友達で「え、でもそれって好きってことじゃないの」「いや、でも違うよね」みたいな、なんかこうすごくもやもやする漠然としたものなんですよね。男女の友達っていうのは。

主人公は29歳のイラストレーターなんですよね。で、その人には彼氏がいて、でももともとずっと知り合いの男ともだちがいて、その男友達との距離感っていうのがすごく不思議で。困った時には絶対助けてくれたり、なんか優しくしてくれたりとか。でもべつにそこにお互いに特別な感情を持っていないように見えるし、僕もその…この2人は絶対に持っていないだろう…でもこの男は絶対女性のことが好きだろうなと思いながら読み進めていくんですけど…でも女性側から読んだら、男は別に好きじゃないでしょって読むらしいんですよ。
だから読む人によって全然読み方が違うと思うんですよ。

異性に対して友情が成立するのかしないのかっていう小説かもしれないんですね。

なので読む人によってその人がどう思っているのか、この小説を読んでいくときにどんどんどんわかっていくし、あとやっぱり異性の友達に対して好きだなって思わないようにしているのものってあると思っていて。それはいろいろなものが壊れてしまうから。なので読んじゃいけない感覚に陥る、といか、知られちゃいけないような感覚が全て書かれている、そういう小説です。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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