2017年06月17日

BOOK STAND The Wisely Brothers、真舘晴子さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週は注目のバンド、The Wisely Brothersのギター/ボーカル、真舘晴子さんの登場です。
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The Wisely Brothersは世田谷の高校の軽音楽部の同級生メンバー3人によって結成されたバンド。現在1st EP「HEMMING EP」が好評発売中です。ちなみにBrothersを名乗っていますが、メンバーは全員、女性。
今回は真舘晴子さんが自分らしさに気づかされてくれた3冊を紹介してくれます。
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今夜はその3冊目です。


想い、走る、私の言葉
今夜紹介するのはボリス・ヴィアン「日々の泡」です。
この1冊は友達がが感想文をなんでかわからないんですけど送ってくれて、それで知ったんですけど(笑)ボリス・ヴィアンはみなさんも知ってるかもしれないんですけれど、すごく面白い表現の仕方で、表現っていうのは、わかりづらければいいものでもなくて、すごくわかりやすければいいってものでもなくて。
その人独自が持つ、例えば"美しさ"を、その人が感じた美しさをどれくらいその人のやり方でを表現できるのかってことなのかなって、すごく…「日々の泡」を読んで感じたんですね。
それってすごく難しいけれど、自分が例えば風景に込める「この風景がすごく好き!」っていう気持ちを、音楽だったり、文章だったり、言葉だったりでどれだけ誰かに伝えられるかってことなのかなって思って、それをボリス・ヴィアンは「日々の泡」の中ではものすごく表現の仕方はへんてこだけど、そのボリス・ヴィアンが感じた物事の雰囲気を、全てボリス・ヴィアンの言葉で伝えてるっていうことがすごく衝撃的だった1冊で…例えば「蛇口からウナギが出てくる」みたいな表現とかも簡単に使うんですね。そういう…ありえないような言葉を使うのに、こんなに伝わってくるんだ・・・その時の状況だったり、気持ちだったり、ニアンスが…そういった表現とかがものすごい隠されているので、想像すると難しいけれど、それがすっと入ってくるから続きが楽しみになって。で、かつ、純粋な恋愛小説でもあるので、その組み合わせがなんて…素敵なんだろう!って思いました。
その…自分の表現でこれだけ出している人を見ると、

自分が思った気持ちをもっともっと出せるなって思って、ちょっと安心したり、そうしていいんだな、って思わせてくれました。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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