2017年05月27日

BOOK STAND 三宅隆太さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週からは三宅隆太さんの登場です。
20170527_bs.jpg
三宅さんは映画監督、脚本家、そして日本初のスクリプトドクター、さらには東京藝術大学の講師など、映画を中心とした幅広い活動をなさっている方。
本も執筆なさっていて、最新刊は誠文堂新光社から出ている「これ、なんで劇場公開しなかったんですか? スクリプトドクターが教える未公開映画の愉しみ方」となっています。
たしかに内容が面白いのに日本では未公開という映画ありますよね?
BS_miyake.jpg
今回は三宅隆太さんが学生時代に読み込んだという映画関連の書籍を紹介してくれます。
今夜はその3冊目です。

プロという現場、そこにしかない景色
今夜ご紹介したい1冊はこんなタイトルの本です。
「映画の演技 映画を作る時の俳優の役割」著者は、アカデミー賞をたくさんとっている名優のマイケル・ケインさんです。
翻訳されているのは、日本の大ベテランの俳優さんの矢崎滋さんです。
簡単に言うとこれは俳優論と言いましょうか、映画における演技に関してマイケル・ケインさんがご自身の体験と哲学を語っている本なんですけど、率直に言って当時はあまりピンときませんでした。それはなんでかって言うと、自主製作で映画とかを作っていると、クラスメイトが俳優として出たりすることが多くて、やっぱりプロの俳優と接することがなかなかない。ですからこの本が響くようになったのはむしろプロになってからなんですね。
スクリプトドクターという仕事をしているので、どうしても論理的にシナリオを計算して、数学的に書いているんじゃないかってことを言われることが多いんですけど、全く逆で。どっちかっていうと、役になりきってかないとセリフとかが書けないタイプなんですよ。ですから俳優はどういうふうに脚本を読んでいるのか、あるいはどういうふうに脚本を読み込んで現場に来るのか、作り手としても知っておきたいし、もし自分の俳優的なアプローチで書いていることがどういう効果を生むのかとか、あるいはマイナス点があるのかどうか体感しておきたくて。数年前に実は1年間ぐらい俳優学校に通ったことがありまして。俳優学校の先生にめちゃめちゃしごかれたことによって、すごく実感したというか。で、その上で資格の「」を読見返してみると、非常に符合することがたくさんあってですね、僕の中では重要な1冊になりました。これは俳優さんだけではなくて、これは映画を見るときに、俳優を当然お客さんは見ると思うんですけど、どういうふうに彼らが演技アプローチをしているのか、あるいはどういう感情を以ってこの見事な表現をしているのか、あるいはその見事な表現を映画の中に焼き付けるためにはこういう工夫があるんだよ、ということを知ることで、映画を見る楽しさがっていうのがまた広がっていったりすることもあるのかな、と思います。
いろんな方にお勧め出来たらな、と思っています。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


バックナンバー

カテゴリー