2017年05月20日

BOOK STAND 三宅隆太さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週からは三宅隆太さんの登場です。
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三宅さんは映画監督、脚本家、そして日本初のスクリプトドクター、さらには東京藝術大学の講師など、映画を中心とした幅広い活動を
なさっている方。
本も執筆なさっていて、最新刊は誠文堂新光社から出ている「これ、なんで劇場公開しなかったんですか? スクリプトドクターが教える未公開映画の愉しみ方」となっています。
たしかに内容が面白いのに日本では未公開という映画ありますよね?
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今回は三宅隆太さんが学生時代に読み込んだという映画関連の書籍を紹介してくれます。
今夜はその2冊目です。

ヒカリを照らす人
今夜ご紹介したい1冊は「マスターズオブライト―アメリカン・シネマの撮影監督たち 」という本でフィルムアート社から出ています。
これはですね、映画の撮影監督と呼ばれる人たちのインタビュー集です、簡単に言うと。
で、撮影監督ってどういうこと?って思われるかもしれないんですが、所謂カメラマンのことなんですが、映像に写るもの全般を管理する人、ということで、照明も担当し、カメラの動きとかも管理する撮影監督さんという人がいるんですね。。
こんな話をするとちょっと堅苦しいんじゃないか、専門的で難しいんじゃないかと思われるかもしれないんですが、実際ちょっと専門的です(笑)
ただ、インタビューに登場するアメリカの撮影監督の人たちってのは、今の時代も名作として語り継がれている「イージー・ライダー」とか「ゴッドファーザー」とか「地獄の黙示録」とか「トッツィー」とかですね。そういう70年代から80年代にかけてのアメリカ映画の名作をたくさん作ってきた撮影監督さんたちで、当時、現場で何が起きていたのか、あるいはあの場面を撮るためにこういう工夫をしてきたんだ、とかそういう話もありますし、あとは「タクシードライバー」の撮影監督のマイケル・チャップマンさんとかが当時のニューヨークの夜の荒々しい雰囲気っていうのをフィルムの画質をわざと落として表現することを選択したとかそういう話がたくさん書いてあるんですね。
特になぜ僕がこの本を今回お勧めしたかったかっていうと、大学時代に僕は助監督からキャリアをスタートさせて、学生行きながら若松孝二さんっていう若松プロダクションっていうところで助監督をやっていたんですけど、そのあとにですね
、自分の自主製作の映画を作って勝負したいなという思いがあったんですけど技術が全くなくてですね、思いばかりが先走って、どうしたら素晴らしい映像だったり、ライティングであったりとかが作品の中でリンクさせられるだろうと悩んでいた時期に出会ったのがこの本で。

あの実際今、久しぶりに読み返してみて、どこに1番惹かれていたか、1番メモ書きが多かったのがどこだったかっていうと、俳優の芝居を以下に魅力的に録るか、ということに関して、それぞれの撮影監督たちがどういうこだわりや哲学を持っているのか。

やっぱり映画は映像で語られますけど、お客さんが見るは俳優の芝居だと。

技術とともにある芝居というものへの眼差しというか。そういうものが学べた一冊で、今読んでも古くない1冊だと思います。
機械がありましたら是非お読みになってください。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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