2017年04月29日

BOOK STAND 前野健太さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週はシンガーソングライターの前野健太さんの登場です。
BS前野健太2冊目.jpg
前野さんは昨年、みうらじゅん原作・安齋肇監督の映画「変態だ」に主演。
そして今年に入ってからは野田秀樹発案のコドモ発射プロジェクト「なむはむだはむ」で舞台に初挑戦しています。

さらにこの春には2003年から2016年までのエッセイや詩のような文章の断片などをまとめた初の単行本「百年後」を出されました。
BS_maeno.jpg
今回は前野健太さんが「新しい"うたごころ"に出会わせてくれた本」を3冊選んでくださいました。
今夜はその2冊目です。

抱きしめること、生きていくこと。
今夜ご紹介するのは窪美澄さんの「ふがいない僕は空を見た」という本です。
これはR-18文学賞の大賞を受賞している作品なんですけども、ちょっとそういう…性描写が多いというか、激しいんですけども、ここに書いてあるんですよ、高校1年生の斉藤君が主婦と何度かセックスして・・・だから性欲と愛情の、どこからが性欲で、どこからが愛情なのか、逆にどこからまでが愛情でどこからが性欲なのか、そういうのが分けられないんじゃないか、どろどろ溶け合ってるっていうか、そこをなんか抱きしめる、といか、そういう強さを感じる本なんですよ。
これを読み終わった時に「子どもつくらなきゃ!」ってすごく思いました。

面倒くさいっていうか、そういうことを抱きしめて生きていきたいな

って思わせてくれるっていうか、まあ自分もそうやって生まれてきたし、なんか、そういうことでまた新しい歌を作っていきたいな、とすごく、強く思わせてくれた本ですね。で、読み終わった後にすごい覚えてるのが、外がすごい雨降ってたんですけども、読み終わって外出たら止んでて、道がすごいキラキラしてて、読み始める前と読み終わった後だと全然世界の・・・街の風景が全然違って見えて、すごくキラキラしてて、
「あ、この世界で生きるのも悪くないな・・・」ってすごく思えたっていうか。だからすごく大きな"うたごころ"というか、ボブ・ディランの歌のようなすごく大きい衝撃を受けました。おすすめです。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


バックナンバー

カテゴリー