2017年04月22日

BOOK STAND 前野健太さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週からはシンガーソングライターの前野健太さんの登場です。
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前野さんは昨年、みうらじゅん原作・安齋肇監督の映画「変態だ」に主演。
そして今年に入ってからは野田秀樹発案のコドモ発射プロジェクト「なむはむだはむ」で舞台に初挑戦しています。

さらにこの春には2003年から2016年までのエッセイや詩のような文章の断片などをまとめた初の単行本「百年後」を出されました。
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今回は前野健太さんが「新しい"うたごころ"に出会わせてくれた本」を3冊選んでくださいました。
今夜はその1冊目です。

無意識の中で思い出したあたたかさ
今夜ご紹介するのは近藤聡乃(あきの)さんの「ニューヨークで考え中」という本です。
これはなんていうんですかね…マンガエッセイ・・・というか。ニューヨークで美術家・漫画家の近藤聡乃さんが滞在して創作している日常を描いているんですけども、すっと一人で立ってる孤独なんですけども、その強さとか、孤独の温かさ・・・そういうところですね。
絵のタッチは、すごい・・・なんていうんですかね、やわらかい線はすごいなめらかな、線なんですけども。だから一見すごいほんわかしてるんですけども、手書きの文章も関係しているのかな…これ、全部手描きなんですよね。最初はそれがすごい読みにくかったんですけど、慣れてくるとやっぱり手書きの・・・近藤さんの字がすごくきれいで、かっこいいんですよ。かっこいい女の人っていうか、そんな感じがするんですよね。
行ったことのないニューヨークの街というか…僕は東京で歌を作ることが多いんですけども、ニューヨークにも僕が知らない、感じたことがない詩情・・・"うたごころ"みたいなものがすごくがあって、それは生活してみないとわからないところなんですけども、それを淡々と描いて、風景とか情景とか、人との付き合い方とかを描いていくんですけども、ふっ・・・となんか

「あれ、この感情知ってるな」

っていう"うたごころ"に出会わせてくれる、それでなんか一人の女の人の目を通して見たニューヨークなんですけども、僕が東京で感じたような寂しさとか、ちょっとしたうれしさとか、つー・・・っと、知らず知らずのうちにぽろっと涙がこぼれるようなすごい、今までに感じたことがないような新しいマンガエッセイです。
ぱらっぱらっと読めるんですけども、すごく深いところまでそーっと撫でてくれるような本です。おすすめです。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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