2016年10月23日

BOOK STAND 石井朋彦さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週はアニメ界のイチローと呼ばれているアニメーション・プロデューサーの石井朋彦さん登場です。
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石井さんは1977年生まれ。
スタジブリ時代は「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」などの宣伝に携わり、現在はSTEVE N' STEVENの取締役として、アニメ映画の宣伝を続けている他、いま書店では著書の「自分を捨てる仕事術
が大きな注目を集めています。
本の帯には大きく、ジブリの鈴木敏夫さんの言葉が書かれています。
「3年間、俺のマネだけしてろ!」
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今回は石井朋彦さんがインスパイアされた本3冊を選んでくれました。
1冊目はジブリ時代の上司、鈴木敏夫さんの本です。

監督、作品の力ですよ!
今夜ご紹介するのは私の師匠である鈴木敏夫さんの『ジブリの仲間たち』という本になります。
まさに日本の映画の歴史を変え続けてきたスタジオジブリの宮崎駿監督と高畑勲監督ともう30年以上一緒に映画を作ってきたプロデューサーである鈴木敏夫さんがどうやって世に映画を送り出してきたか、そのテクニックもかなり明かす形で書いてある本ですね。
鈴木さんのこの本にもちょっとですけど僕が登場するところがあって、「千と千尋の神隠し」がヒットしたときに、世間の多くの人がで鈴木さんの宣伝が非常によかったんじゃないかと、当然あれだけの大ヒットだからうわさも流れるわけなんですけど、やはり監督としては作品の力が人々を動かしたんだと思っているもんですだから、面白くなかったんでしょうね。
で、宮崎監督がいろんなスタッフに聞いていった節があるんですよ、踏み絵をした節があるんですよ。僕はずっと鈴木さんの下でお手伝いをしていたので、本当に鈴木さんが神がかり的にね、人の心を気持ちを動かして作品を世に出すっていう実感としてあったので、「いや、作品が素晴らしかったことはもちろんですが、宣伝の力もよかったと思いますよ」
…若気の至りでしょうね。それを言った後に、宮崎監督が黙って部屋を出て行ったんですよ。で、まあ、そのあとに

「ハウルの動く城は宣伝をしないでやろう」

と言ったと書いてあるんですよ。
僕のせいみたいになっているわけなんですけど(笑)まあ、「ハウルのごく城」もヒットしているわけですから、僕が言ったからではないと思うんですけど。僕自身が鈴木さんという稀代の…まあ、僕の場合は若かったので、育成ですね。ずっとしていただいて、まさに僕は人生が変わったので。それの鈴木さんにとっては一つの卒論、と言うんですかね。ご本人に感想のメールを送った時も「自分としてはこれまでやってきたことの大きな総決算として書いた本なんだ」とお返事をいただきましたけど、そういう意味で、映画だけではなく、物作りをしている人やビジネスをしている人には非常に役に立つ本なんじゃないでしょうか。

BOOK BAR staff| 00:31 | カテゴリー:BOOK STAND


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