2016年07月24日

BOOK STAND 森達也さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週からは作家・映画監督・明治大学特任教授の森達也さんの登場です。
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森さんは大学卒業後、いくつかの職を経て映像作家としてデビュー。
1997年、オウム真理教信者達の日常を追うドキュメンタリー映画『A』は
大きな話題となり、ベルリン国際映画祭にも正式招待されました。
また、映像表現と並行して数々のノンフィクション書籍を執筆されています。
映像作家としての最新作は、15年ぶりに監督した映画「FAKE」。
こちらは佐村河内守氏のゴーストライター騒動を追跡検証した
ドキュメンタリー作品となっています。
20160709_mori.jpg今回は森達也さんがオススメする本を3冊選んでいただきました。
今週はその最終夜です!

その声、あなたの本当の声ですか?
今夜ご紹介するのはタイトル「8割の人は自分の声が嫌い心に届く声、伝わる声」これは角川新書ですけども。著者は山崎広子さん。音声認知の専門家。で、こうした形では初めて出される本らしいですね。
科学的なバックボーンもありますが、単純に言ってしまえば声というのはものすごく情報量を持っている、と。山崎さんは初めて会った方でも声を聴くだけでその人の性格とか生育環境とか、あるいはそれこそ健康状態、例えば今ちょっと膵臓の方が、あるいは呼吸器系の方が難がある、そういうのが全部わかってしまう。それが全部声で彼女はわかってしまう。
で、そういった彼女のノウハウを使いながら、更には声がいかに他者に影響を与えているか、そこまで言及するわけですね。つまり僕らは普段何気なく喋ってますけど、実は声がちょっと高いか低いかだけで他者に対して影響がものすごく違うんですよ。
で、あれば本来、例えば営業職であればどんな発声がいいのか、あるいはそれこそラジオのDJだったらどんな声がいいのか、いろいろ試行錯誤していいはずなのに、

日本ってものすごく声に関して関心が低いんですね。

政治家が1番そうですね。欧米の政治家はものすごく自分の声に気を遣っていますけども、でも日本の政治家は殆ど気を遣っていない。その結果としてなぜ支持率が上がらないのか、よく自分でわかってないけれど、声変えるだけで全然変わります。そういうことに気が付かせてくれる1冊ですね。
なぜ、タイトルにもあるように「8割の人が自分の声が嫌い」なのか。自分の本当の声じゃないんです。日本人の女性の声って今、世界で1番高いと言われているんです。それが要するに高くなってしまう理由がいくつかあるんです。
大きな要因は「女性は女性らしく」っていう、そういった場合はどうしてもかわいい声に作ってしまう。で、その結果として、声に影響力があるっていうことは、自分に1番影響力があるんです。つまり、声のフィードバック効果です。
無理した声を発声しているからこそ、自分に対していい影響がないんです。でも、オーセンティックスボイスちゃんとした自分の声を出せれば、実は全然違う自分になれてしまう、と。最後の方では言及していますけど。
自分の見た目は自分にフィードバックしませんけど、声はまさしくフィードバックするので、いろんな…病気って言い方も変ですけど、精神的ないろんな問題も声を変えることでもしくは本当の声を取り戻すことでフィードバックされて向上する、そういった例も随分あるようですよ。

BOOK BAR staff| 00:31 | カテゴリー:BOOK STAND


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