2016年02月28日

BOOK STAND 常見陽平さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週は千葉商科大学・専任講師の常見陽平さんが登場。
0227_tsunemi.jpg
1974年生まれの常見さんは北海道出身。
一橋大学卒業後は「リクルート」「バンダイ」で働き、
就職活動に関連した著書を数多く書かれています。
現在、代表作のひとつである「僕たちはガンダムのジムである」が
日経ビジネス人文庫より文庫化され再び注目を集めています。
常見陽平本.jpg

今回は常見さんが、
何かが終わり、何かが始まる今の季節におすすめする本を
今週はその1冊目です!

青春は、楽しくない!

宮本輝さんの「青が散る」です。
現在は、文春文庫から上下巻で分かれて発売されています。
私が昔買った頃は、こちらは1冊だったんですけどね。
一言で言うと…大学生活の入学から卒業までを描いた青春小説です。
テニスに没頭する青年たちを描き、恋愛模様ですとか悲しい別れとか
色んな屈折した部分とか、あるいは先生に説教されるシーンだとか、
本当に大学生活と言ったものが凝縮されている。
ちょっと個人的に思い入れが強い本で、この本を私が初めて読んだのは
実は、大学に合格してこれから上京するぞってタイミングだったんです。
この小説が初めて出版されたのが確か1980年代、昭和40年代の大学生活を
描いているんですが非常に衝撃を受けまして何かというと…
実はリスナーの皆さんに一番言いたいことなんですが、

青春は、楽しくない!っていう…現実を伝えたい。

青春ってよく美しいとかね爽やかだとか若い魂を燃やす時期だとか
色々言うんですが、青春って色々先が見えないしつまらない対立もあるし、
何かしらコンプレックスを抱くし、楽しくないんですよ。
昔のドラマが描いたようないかにもレジャーランド、モラトリアムな
大学生活なんて少なくとも今はなくて…、昔も全部がそうだったかと
言うとそうではなくて、なんというかそれでも青春って美しいなって
この小説を読んで思ったんです。
あと、青春の残酷な部分をちゃんと教えてくれたということで
キラキラしたドラマで描かれるような青春なんて誰も信用しないわけですよ
今こそ、特に大学生の皆さんだとか大学生活が懐かしい人だったり
それこそ、これから学生生活が始まる方には、是非読んで頂きたいな。

BOOK BAR staff| 00:31 | カテゴリー:BOOK STAND


バックナンバー

カテゴリー