2015年12月27日

BOOK STAND スージー鈴木さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週は音楽評論家のスージー鈴木さんが登場。
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スージーさんの最新刊「1979年の歌謡曲」。
1979年の歌謡曲.jpg
この本では、1979年という年は歌謡曲とニューミュージックが
拮抗したという点において、それ以降の日本の大衆音楽の
ターニングポイントとなったと分析されています。

今回はスージー鈴木さんが「昭和のエンターテイメントの歴史」に
関する本を3冊選んでもらいました。
  
今週はその1冊目です!

洋楽のリズムを既に加工貿易していた昭和のリズム

輪島裕介さんの「踊る昭和歌謡―リズムからみる大衆音楽」
著者の輪島さんは、大阪大学文学部・文学研究科准教授、
音楽学の学者。僕もリアルタイムではないけれど昭和には今よりも
いろんな洋楽のリズムが入ってきた時代。
この本の説明によると、スイング・ジャズやマンボ、チャチャチャに
カリプソ、ドドンパ、ツイスト、ボサノバにスカ、スイムにタムレに
スックスク…なんだかよく分からなくなったけど、
主にラテンのリズムが多いんですがそういうのが日本にどっと入ってきて
それを日本人がどう解釈したかを丹念に調べた本です。
特に読者に向けて強く書かれているのは、「ドドンパ」ってリズムがありまして
口で言いますと「ドッタン、タカタカタッタ…」なんと言いましょうか、
この本によりますと、フィリピンから入ってきたリズムを日本で活躍してた
歌手、アイ・ジョージがこのリズムをベースに日本で作られたリズム。
なので海外から入ってきたリズムを日本人はすでに加工貿易ですよね、
自分で加工してリズムを作ってそれが大流行したのが「ドドンパ」。
このドドンパの話が一番面白かったですね。
有名なのは、お座敷小唄が爆発的ヒットを記録したんですが、
僕が思うのは、日本人って普通前拍のリズムなんですが、ドドンパは
二拍目に強みがあって「ドン、タン!」って、一拍目じゃなくて二拍目に
アクセントがある。言ってみればこれが後に若者が踊るロックンロールや
ディスコとかクラブのリズムに繋がる。今、普通に楽しまれているリズムは
ここ日本では、ドドンパから始まったんじゃないかな〜と、
この本を読んだ私の読後感です。

BOOK BAR staff| 00:33 | カテゴリー:BOOK STAND


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