2015年11月22日

BOOK STAND 吉澤嘉代子さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週は、シンガーソングライターの吉澤嘉代子さんが登場。
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吉澤さんは1990年生まれ。
16才のときから作詞作曲をはじめ、
2013年にファースト・ミニ・アルバム「魔女図鑑」でデビュー。
最新作は先月リリースされた3枚目のミニ・アルバム「秘密公園」です。
秘密公園.jpg

吉澤さんは子どもの頃から本が大好きで、小学生の時の愛読雑誌は
「ダ・ヴィンチ」だったそうです。

今回は、吉澤嘉代子さん「欲望」をテーマに3冊の本を選んでもらいました。
今週は、その2冊目です!

欲望は、様々な感情と連なっている。

志賀直哉さんの小説「剃刀」です。
六本木麻布にある床屋さんを営む主人のお話。
1本1本を抜くように剃っていく髭剃りの名人でもある。
ある繁盛期でも忙しい日、主人は体調を崩して
寝込んでしまうが、店にはたくさんのお客さん。
ふらつきながらも起きあがって仕事を始める。
奥さんも心配して主人に「大丈夫?」と声を掛けている。
そんな場面、この「剃刀」が一体何を表しているのかと
考えた時に、私は「男性器」だと思った。この疲労している中、
仕事を全うしなければならないという責任感とのはざまで、
主人公は、疲れ切ってボロボロになっている。
その中で、奥さんの様子が何故だか妙になまめかしく映っていたり、
あと恋愛模様も少し出てきたり、ずっと「性」の匂いが漂っている。
それが最終的に「剃刀」に表れているんじゃないかと思っていて、
というのも、欲望は様々な感情と連なっているから。
食欲があると性欲もあるとか、この主人公は物凄く疲れていた。
ギリギリの状態、自身の命を守りたい状況下。
そんな欲望が連なりになっているので、ひとつを引っ張ると同時に
ひとつが下がる…みたいに、欲望を感じる。

BOOK BAR staff| 00:32 | カテゴリー:BOOK STAND


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