2015年10月18日

BOOK STAND 立川談慶さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週は、落語家の立川談慶さんが登場!
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立川談慶さんは、会社員生活を経て会社員と吉本所属の芸人の二足のわらじ、
そして次に落語の世界へ進むというユニークな経歴の持ち主。
お名前にも一文字付いていますが、なんと慶応卒では初めての落語家だそうです。

そして、立川談慶さんの最新著書
いつも同じお題なのに、なぜ落語家の話は面白いのか」発売中
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今回は談慶さんに「人生の節目で読んできた本」を3冊選んでもらいました。

今週はその3冊目です!


リアルな言葉だからこそ救われた!

水道橋博士の「藝人春秋」です。
自分の本選びは、常に人生にどのようにリンクしてくるか
という目線で選んだ本だなぁ〜と、思います。
まさにこの「藝人春秋」は、芸人の生様が羅列してある1冊。
ドキュメンタリーなんです!
先日紹介した「宮本武蔵」も凄い本なんですが、
あれはフィクションの世界だからこそ距離がとりやすい所もあった。
こちらはドキュメンタリーだから逆にズカズカというか、
刺々しくというか、痛いんです。リアルなんです!
だから荒療治してくれる本なんです。
「宮本武蔵」が自身を優しく宥めてくれる本ならば、
「藝人春秋」は、超過激療法のマッサージ師みたいな感じで
「おまえ痛いだろうが、ここやんなきゃいけないんだよ!」って
言ってくれる。特に石倉三郎さんのページは、自分が真打になっても
地方局の催しで、落語をやっている脇で素人のカラオケ大会が
行われているという過酷な現場があって、なんだよ!って思った。
まだ若手の通過儀礼としてそういった現場を経験するのは、
まだ理解できるが…ただ真打になってまでなんで俺このレベルなのかと
思うと、正直心が折れそうな時にこの本に接して石倉三郎さんの言葉に
救われた。

「俺も落ちるところまで落ちたなぁ」と思ったけどね。

でもそう思った瞬間

「俺もお笑いのプロになったな」って確信できたの。

やっと芸人って仕事に腰かけじゃなくて、
泥までつかったなぁって思えたんだよ、これ分かるだろ

…って、もちろんこれは本の中で橋博士さんに語りかけているんだけど
なんか自分にくるんですよ。「おまえ何やってるんだよ!」って。
全てにおいてリアルなんですよ。
だから、お前は芸人だってことをリアルに生きろということを
いい意味で軌道修正してくれるというか、自分の人生を救ってくれた
本だったと思いますね。

BOOK BAR staff| 00:34 | カテゴリー:BOOK STAND


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