2015年09月20日

BOOK STAND 鵜飼秀徳さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週からは日経ビジネスの記者、鵜飼秀徳さんが登場。
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鵜飼さんは京都のお寺に生まれ、実家の副住職も兼務するという
異色の経済記者です。
全国の寺の存続危機を記した著書「寺院消滅」、たいへん話題になり、
経済書としては異例の売上げを記録しています。
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今回は鵜飼さんに「自然と人間」をテーマにした本を3冊選んでもらいました。

今週は、その2冊目です!

世にも珍しいスイミング・レポート!

作家で自然保護主義者のロジャー・ディーキン著書の「イギリスを泳ぎまくる」
そして、カヌーイストの野田知佑さんが監修しています。
イギリスにある、ありとあらゆる水辺を泳ぎまくった男の物語。
非常にユニークで過去に類書がないような1冊。
装丁も柔らかいタッチで水辺で一人の男が海パン1枚で準備体操をしている
風景が描かれています。全英でベストセラーとなり著者の死後日本語でも
訳されています。世にも珍しいスイミング・レポートという側面を持っています。
ケンブリッジ大学の図書館の地図室にこもって等高線やここに沼があるとか
滝があるという記号を頼りにくまなくイギリスの水辺を回っている。
時には、お濠や沼、よく分からない水路みたいな所に飛び込んでとにかく
徹底的に泳ぎまくっている、ただそれだけなんです。
しかし彼の泳いでいる時の目線は岸の様々な風景や建物とかある。
そこからイギリスと水の歴史。例えばイギリスはフライフィッシングの故郷と
呼ばれていますが、人間は水と触れ合っていると陳腐な表現ではあるが癒される
日々の雑事を忘れられる瞬間ですし、あるいはせせらぎの音を聞いているだけで
五感が刺激され明日への英気が養われる。人間は水がないと当然生きられないし
生活の基本、生きる基本がたぶん水だと思うんですが、そういった水と人間の
関わり歴史みたいなものもこの本を読めば読み解けるという側面を持っている。

BOOK BAR staff| 00:29 | カテゴリー:BOOK STAND


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