2015年07月26日

BOOK STAND ミムラさんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週は、女優のミムラさんが登場。
0725_mimura.jpg

ミムラさんは、ひと月で多いときには200冊を読む「本の虫」だそうですが、
今月4日に初のエッセイ集「文集」を発表しています。
文集.jpg

こちらは、これまでしたためてきた書評・エッセイに、
12年間にわたる出演作について自身の想いを綴った書き下ろし文章を
加えたもので、カバーから表紙デザインまで、
愛読書ならではの熱意と視点で作り上げた一冊となっています。

そして今回BOOKSTANDでは、女性キャラクターが魅力的なマンガを
3週にわたって紹介してくれます。

今週はその3冊目です!

人間臭いところを絶対に見逃さない作家さん!

沙村広明さんの「波よ聞いてくれ」
波よ聞いてくれ.jpg
こちらはラジオ局が舞台となっている漫画なので
あざといかな(笑)って思いながら持ってきたんですが…
それ以上に面白くてですね、私は沙村作品は「春風のスネグラチカ」から
入って「ブラッドハーレーの馬車」というちょっと過激な作品を通り
「ハルシオン・ランチ」を読んで「幻想ギネコクラシー」「べアゲルター」ときて
「波よ聞いてくれ」に辿り付きました。
順番からいうとそれで良かったなぁ〜と思っています。
最初にこの作品を読んでいたら面白さをつかみ損ねていたと思います。
沙村広明さんが出してくるテイストに慣れてからこれを読むとより面白い!
まず魅力に感じるのは人間的な愛想を出すのが物凄く上手くて、
ダークなところとか人間的な怖いところとかもしっかり描いていらっしゃいますが
その中でも怖い時、ピンチな時にこそ「ぷっ」と笑いが出たりとか
そういう人間臭いところを絶対に見逃さない作家さんで、
なおかつ強かったり冷酷だったりする女性キャラクターをよく描いていて
「波よ聞いてくれ」の主人公も本当に面白くて物凄くべらべらとずーっと喋っている。
彼女の喋っている吹き出しだけでページが埋まっていくというぐらいよく喋る、
でも、無駄話で埋めてるようだけどどれもこれも大事に思えるような…、
台詞を作るのと、その台詞によってキャラクターを立たせるのがうまい。
素人なのに取り立てられて半分騙されるような形で深夜のラジオ放送の
パーソナリティーをやることになるってところで1巻が終わってるんですけど
この先2巻以降で彼女がどうなっていくのか楽しみです。
この女性の名前は、鼓田ミナレ。だらしないところもダメなところもあるけど
どこか1本筋が通っていて全うで応援したくなる。
これは実物の人間で演じるのは、非常に難しいキャラクターで、
ある意味すごく漫画的なとても魅力的な女性です、こんな素敵な女性が
暴れまわる沙村さんの漫画をもっともっと読みたいので、
この作品が終わっても別の作品が読みたいです。

BOOK BAR staff| 00:32 | カテゴリー:BOOK STAND


バックナンバー

カテゴリー