2015年06月28日

BOOK STAND 犬山紙子さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週は、イラストエッセイストの犬山紙子さんが登場。
0627_inuyama2.jpg
「美人にもかかわらず負けている恋愛エピソード」を紹介したブログが
注目を集めたことから、執筆活動とメディア出演がスタート。
最新刊の「地雷手帖 嫌われ女子50の秘密」では、
地雷手帖 嫌われ女子50の秘密.jpg
職場の人間関係から、合コンやデート、SNSの地雷ポイントまで、
「何この女」と思われてしまう意外で笑える地雷ポイントを
50のシチュエーション別に徹底解説しています。

BOOK STANDでは、毎週のように新幹線を利用している犬山さんが
最近、新幹線の中で読んで気になった本を3週に渡って紹介してくれます。

今夜は、その2冊目。

日常に近ければ近いほど表現のリアリティーは、強度を増す

都築響一さんの「夜露死苦現代詩」です。
現代詩や現代美術と聞くと少し難しいイメージがあって
敷居が高い感じがしていましたが、この都築響一さんの本を通して
だいぶ身近な所に現代詩や現代美術があるものだと、
しかもそれを面白がるようになれたのも都築さんの目線のおかげだと思っています。
その中でもこの本は現代詩に焦点をあてた1冊。
実はこの本でビブリオバトルに出て優勝しました。
私のプレゼンが上手かったのではなくこの本が面白いから。
都築響一さんが読みとる現代詩とは、例えば
「仏恥義理で愛羅武勇(ぶっちぎりでアイラブユー)」これは暴走族の方々が
刺繍の入った学ランを着ているが、そこにはどんな文字が縫い付けられているのか?
それこそが現代詩なんです。

天から貰ったこの命
咲いて散るのが我人生
たとえこの華散ろうとも
一生一度の青春を
地獄で咲かせて天で散る
自分で選んだ道だから
命尽きても悔いは無し
我ら華麗な暴走天使

こういった学ランを着ている方々には怖くて近寄れないイメージがありますが
彼らは一体何を考え、何故こんな刺繍を入れるに至ったのか?やっぱり興味が沸く。
これに対して都築響一さんは、暴走族の刺繍それは詠み人知らずの路傍の現代詩だ
背中に背負ったそのフレーズは、一体誰に向かって発せられる言葉なのか?
それは国道沿いではやしたてる無責任な観客ではない。
いつも後ろについてくる仲間たちへの対抗する族へのそして敵である警察権力への
メッセージなのだ。彼らにとっては走る自分の背中が詩集のページなのだ。
ニューヨークのグラフティーキッズにとって自分たちが乗る地下鉄の車両が
キャンバスであり戦いの舞台であったように決して小奇麗な文学書店や美術館でなく
発表の場が日常に近ければ近いほど表現のリアリティーは、強度を増すのである。
本当にそお通りですよね。発表の場が日常に近ければ興味も湧くんですよね。
分からないものっていうよりは、どのようにしてこんなこと書いたんだろうかって思う。

BOOK BAR staff| 00:32 | カテゴリー:一冊入魂


バックナンバー

カテゴリー