2015年05月31日

BOOK STAND 西牟田靖さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人のお気に入りの一冊を伺っています。

今週からは3週にわたってノンフィクション作家の西牟田靖さんが登場。
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西牟田さんは会社員を経て95年よりライターとしての活動をスタート。
これまでに『世界殴られ紀行―トラブルだらけのコテンパン旅日記!』、
『ニッポンの穴紀行 近代史を彩る光と影』などを執筆。
本の雑誌社から出ている最新刊、『本で床は抜けるのか』が話題となっています。

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こちらはWEBマガジンで連載時に驚異的なアクセス数を獲得、
読書家の間で大きな話題を呼んだ連載を単行本にまとめたものです。

今回「BOOK STAND」では、西牟田さんが常に刺激を受けているという
知人・友人の書かれた本を3週にわたって紹介してくれます。

今週はその1冊目です!

現代社会は明るすぎる。闇の魅力

中野純さんの『「闇学」入門』です。
中野さんとは、僕が書いた『本で床は抜けるのか』の取材で、
彼が経営する少女漫画ばかりを収めた「少女まんが館」という
図書館を訪れたことがきっかけで知り合いました。
「少女まんが館」は、東京都といえど都心からは少し遠く
あきる野市にある秋川渓谷の近くでした。
取材が終わった時にはもう辺りが暗くなっていて夜道も少し怖かった。
でも、歩いていると逆に自然に包み込まれエゴが溶けていくような
不思議な感覚があった。中野さんはそんな「闇」の専門家でもあります。
というのも彼は、1994年に高尾山で終電を逃してしまって手持ち無沙汰に陥り、
ふらっと山の中へと入ってしまう。そこで自然に包まれる不思議な感覚を始め
闇の魅力を感じそれから20年間、夜の山をハイキングしてまわったり
闇を求めて国内外様々なところを歩いて回り、そういうことだけではなく
日本人は「闇」とどのように関わってきたのか?いつから現代は、
こんなにも明るくなったのか?その転機はいつだったのか?などなど、様々な
文献を読み、研究している。この本は、そんな「闇」の歩き方から
「闇」の歴史を分かりやすく紹介した一冊です。
これを読むと現代日本人がいかに「闇」から遠ざかっているのかがすごくわかる。
それこそ高度成長より前の時期は、月の光や蛍の光、虫の音を楽しむ文化があった。
江戸時代から、富士山のご来光を見るため夜中に登る登山の仕方があった。
中野さんと出会って「闇」というものに興味を持ってきました。

BOOK BAR staff| 00:30 | カテゴリー:BOOK STAND


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