2014年11月30日

BOOK STAND 森永真弓さん登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人がお気に入り一冊から印象的な一行を紹介してくれます。

今週は、森永真弓さんが登場。
森永真弓さん2.jpg

森永さんは、博報堂のマーケッターとして働く傍ら、
この秋にクリエイティブ・ディレクターの嶋浩一郎さんと共同執筆した本
「グルメサイトで★★★(ホシ3つ)の店は、本当に美味しいのか?」が
話題となっています。

グルメサイトで.jpg

今週は、森永さんが意外な本から、
印象的な一行を紹介してくれます。

自分にとって命よりも大事なものって何だろう?

上遠野浩平さんのソウルドロップシリーズから
「コギトピノキオの遠隔思考」です。

上遠野浩平さんといえば、ライトノベルで有名な方、
数多くの名作を発表しています。
この「ソウルドロップシリーズ」では1つ大きなテーマが
流れていて「キャビネッセンス」という言葉が出てきます。

この「キャビネッセンス」とは「生命と同じだけの価値あるもの」
物語の中で必ず出てくるセリフとして、

「これを見た者の、生命と同じだけの価値あるものを盗む」

という予告文が出されそれを巡って殺人事件が起きたり
冒険活劇が起きたり…、
その「生命と同じだけの価値あるもの」
例えばそれは、大切な人との思い出の品で、それを奪われて
しまうと心がおれてぱたっと死んでしまうとか、
あるいは、その人にとって昔の嫌な思い出が逆に人生を
駆り立てていたり、だからその記憶が消えたら亡くなってしまうとか。

自分にとって命よりも大事なものって何だろう?
と、突きつけてくる物語。
ライトノベルにしては深い作品。
また「生命と同じだけの価値あるものを盗む」と言った時に、
物語上誰かが死なないと何が大事なのかが分からないようになっていて
亡くなるのが後半になってくると、あれが大事なのではないか?
これが大事なのでは?と、色々な予測を立てそれを守ろうと奔走する

「命よりも大事なものって何だろう?」と、毎回物語の中で
様々な角度の視野が生まれる、そこが非常に面白い。

BOOK BAR staff| 00:34 | カテゴリー:BOOK STAND


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