2014年09月20日

BOOK STAND プチ鹿島さん登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人がお気に入り一冊から印象的な一行を紹介してくれます。

今週から3週にわたってお笑いタレントのプチ鹿島さんが登場。
プチ鹿島1.jpg

鹿島さんは1997年に大川興業でデビュー。退団後はピンとして活動。
時事ネタを得意とする時事芸人、文系芸人として活躍中です。
今年の夏に出した最新著書「教養としてのプロレス」は、
世の中のすべてはプロレス的思考法で読み解ける!・・・という発想のもと、
自己啓発本やビジネス書をマットに沈める超実践的思想書として注目されて
教養としてのプロレス.png

今週は、プチ鹿島さんが話題のノンフィクションを紹介してくれます。


冷静かつロマンが溢れている

角幡唯介さんが書かれた「雪男は向こうからやって来た」
小説ではなくノンフィクション!
作者は、もともと大学時代に探検をしていた。
結構な秘境なども経験したのち、朝日新聞社に入社。
なので「雪男」や「ネッシー」などを探す感じえはなく
公式な方の探検家なんです。
そしてこの方ジャーナリストでもあるので出発前に
かなり慎重に取材を行った。しかし調べていくと
名声があり世界的な探検家でも公にしていないだけで
「実は…見たんですよ。」みたいな話を聞き、著者は
ちょっとづつ心をひらいていく。
雪男に興味を持ち始める。すると今度は自身が世間の
冷笑的反応に出会うようになる。
かつてこんなに疑心暗鬼にまみれて雪男を探しに行った人は
いないと思う。だからこの本は文章がはしゃいでなくていい。
ちょっとでも気になる事は現地でも徹底して調べていた。
冷静でかつロマンに溢れた本なんです。
出版された後は話題になり様々な賞を受賞。
解説の三浦しおんさんはこう綴っています。

本書のテーマは実は雪男ではないと私は思っている。
著者が雪男を目撃した経験のある人々と行動を共にし、
彼らと接することによって人間の深遠に迫っていくことになる。
本書は雪男ではなくその深遠を描いているのではないかと
思えてならない。

と、まさしく!
世間からすれば価値のないものと思われている
だけど大いなるロマンがある。大いなる無駄がある。
でもそこに費やす価値があるのかい?と、この
タイトルずばり。

BOOK BAR staff| 23:36 | カテゴリー:BOOK STAND


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