2014年06月21日

BOOK STAND ラサール石井さん登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人がお気に入り一冊から印象的な一行を紹介してくれます。

今週は、ベテラン俳優のラサール石井さんが登場。
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ラサールさんは現在、「新橋演舞場」で公演中の熱海五郎一座
天然女房のスパイ大作戦」に出演中。

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「熱海五郎一座」は座長の三宅裕司さんを中心に、伊東四朗さん、小倉久寛さん、
東貴博さん、そしてラサール石井らで結成された演劇ユニット。
昔ながらの「東京の笑い」を継承する大衆演劇を実践、
今回の舞台では沢口靖子さんがヒロインの天然女房を演じています。

今夜は、笑いにこだわりを持つラサールらしい本を紹介してくれます。

気になる存在。

ピースの又吉直樹くんのエッセイ集「東京百景」。
又吉くんは、非常に読書家というか既に書評本を何冊も
出版されているし、かなりの読み手でありエッセイも出している。
この本がまた面白い。タイトルの「東京百景」ちょっと太宰治っぽくて
装丁も地味な感じで又吉くんらしい。
この本は、下北沢や吉祥寺など、場所とその場所で起こった事を
綴ったエッセイ集。その中で構成作家の大塚くんと2人でタクシーに
乗っていた時、次のLIVEでやるコントの構想を又吉くんが話しているんです。
それで又吉くんが、

シリアスな場面やねんけど嘘を付くときだけ幼児言葉になんねん。

っていう設定があって、最初は感動的に物語が進んでいくが、
少しづつ幼児言葉が混ざっていく、つまりはだんだんとみんなが嘘を付き始める

僕は2人の幸せだけを望んでいるんでちゅ。
君だけを犠牲にはできないでちゅ。

みたいな感じで愛を語っているのに嘘言葉になっていると。
するとそこにヤンキー集団が登場して、

おぉ、えらい可愛い女連れてるじゃないでちゅか。

なんて言うわけですよ。そしたら男が、

やめろ!その子をくどくなら僕を殴ってからにするでちゅ!

って、それもまた嘘なんです。そしたらそこに全然関係のないおじさんが来て

河童に靴を盗まれました!

ってちゃんと言う。これがオチなんですね。
そのオチを言った時にタクシーの運転手さんが全く笑っていない。

僕が全力でプレゼンしているのにタクシーの運転手さんが全く
笑っていないのが少し気になった。不安になり大塚君に「どう?」と聞くと
大塚君が「いいでちゅね。」と言った。あっ、全然いいと思っていない。
その瞬間、運転手はガハハと大爆笑!芸人の僕ではなく作家の大塚君で笑った。
窓の外は淡島通で、もうすぐ下北沢だった。

面白いでしょう!?

又吉くんは、あんな感じなので全く社交的ではないから
会っても「あぁ…」っていう感じです。
また変に僕が寄って行っても向こうも嫌がると思う。
気にはなっていますが外から見ているだけです。
そのうち飲みに行こうぜみたいなのもね、
最近の若手ってね、本当にみんな開いてないんですよ。
特に僕なんて相当の上ですからね、気を使わせちゃう。

昨日もキングオブコメディの今野くんと飲みましたけど
ほとんど話さなかった、超人見知りの人なんです。

BOOK BAR staff| 23:36 | カテゴリー:BOOK STAND


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