2014年06月14日

BOOK STAND ラサール石井さん登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
毎回、著名人がお気に入り一冊から印象的な一行を紹介してくれます。

今週からは3週にわたってラサール石井さんが登場。
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ラサールさんは現在、「新橋演舞場」で公演中の熱海五郎一座
天然女房のスパイ大作戦」に出演中。
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「熱海五郎一座」は座長の三宅裕司さんを中心に、伊東四朗さん、小倉久寛さん、
東貴博さん、そしてラサール石井らで結成された演劇ユニット。
昔ながらの「東京の笑い」を継承する大衆演劇を実践、
今回の舞台では沢口靖子さんがヒロインの天然女房を演じています。

今週は、舞台と笑いを愛するラサールさんならではの本を紹介して頂きました。

元々備わっていないものだからこそ作るのは大変!

井上ひさしさんの戯曲「ロマンス」。
これは、チェーホフの生涯を描いた作品です。
昔、井上ひさしさんが書いた「てんぷくトリオのコント」という本が
あるんですが、元々井上さんはてんぷくトリオの座付き作家をやっていて、
150本ほどのコントを書かれているんですが、そのコントを今度は、同じく
お笑いトリオの我が家に再現してもらうという公演を今月、19日(木)から、
てんぷくトリオのコント」が始まります。
そちらのコントの監修をするにあたり、改めて井上ひさしの作品を読み直しました。
この「ロマンス」の中にも珠玉の言葉がたくさんあるんですが、中でも
チェーホフの台詞なんですが…、

人は元々あらかじめその内側に苦しみを備えて生まれて落ちるのです。
だから生きて病気をして年をとって死んでいくというその成り行きそのものが
苦しみなのです。けれども笑いは違います。
笑いというものは、人の内側に備わってはいない。だから外から、
自分の外側(手)で、作りだして互いに分け合い持ち合うしかありません。
元々ないものを作るんですから大変です。

これはチェーホフの考えというより井上さんの考え。
「笑い」は、作り出さないとないので、意識して作りだすのが
どれほど大切か、そして笑うことによって希望を見出していく事が
どれだけ大事かを感じました。

お笑いをやっているという事が少し低く見られがち
井上ひさしさんは、そのことについて苦しんだり「何故だろう?」と
いろんな所で書かれていますが、つい先日の事ですが、
とある議員の方がNHKのコント番組について
「あれは民放でやればいいことだ、NHKでやるとは…」みたいな事を
おっしゃったんですが、いつまでたってもこういう事を言われるんだと、
まっ、くだらないんですが、それをくだらなくて意味のないものだと
思っているんですよ。でもきっ、とその方も笑いで助かった事
たくさんあると思うんですよ、それに気が付いていない人が
まだいるんだなぁと、物事をつまらなく小さく見せる事によって
真実を見せるっていうのが「笑いの力」。
ユーモアや笑いををわかってない人がたくさんいるので、
損しているなと思いますね。

BOOK BAR staff| 23:39 | カテゴリー:BOOK STAND


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