2014年04月19日

BOOK STAND 内沼晋太郎さん登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

毎回、著名人がお気に入り一冊から印象的な一行を紹介してくれます。

今週はブック・コーディネーターの内沼晋太郎さんが登場。

uchinuma-3.jpg


内沼さんは洋服のセレクトショップやカフェなど本屋さん以外の場所に
本を売るスペースをディレクションしたり、図書館以外の公共スペースに
ライブラリーを作ったりしている方です。
今夜は、芝居好きには見逃せない一冊を紹介してくれます。

本と演劇は、一番似ているかも!

「演劇最強論」という本。僕は、ここ数年たくさんのお芝居を観ていて、
特に小さい若い劇団の演劇、いわゆる小劇場と呼ばれる所でやっているものを
たくさん観ているんですが、そういった劇団を色々紹介したり、主宰の人を
インタビューしたりしてまとめている本です。

この本の中からお気に入りの一説は、

この本のタイトルは「演劇最強論」ですけど、私が何故、
演劇が最強だと思うかといえば、今明らかに複数のジャンルから
たっぷりの栄養、語彙や文法、フレームの切り取り方やその効果などを
吸収した才能が演劇に集まっているという実感があるからです。

(〜中略〜)

彼らは、演劇しかないという切実さではなく演劇もあるという豊かさから
演劇を選んだ人たち。切実さに価値はあるし美しいけれど、その美しさは
時に分かってよっという強制力に変わるし、自分の話に終始しやすい。

演劇最強論.jpg

僕もここ数年演劇を観ていて面白いんですよ。
それは、演劇と何かがコラボレーションする事も増えていますし
そもそも映像で観たものの切り取り方だったり、あるいは文学的なものの
切り取り方だったり、あるいは音楽的な物の切り取り方、そのようなものの
ミックスしたものが演劇に集中しているというか、
今、演劇にはそういうものがたくさんあるなぁと思います。

僕は本の仕事をしていて、今回「本の逆襲」という本を書いたんですけど
ちょっと似ている気がする。本の世界に一番似ているのは「演劇」かもしれないと
最近思っていて、何故かというと本というのは書かれた時には終わっていないんです。
書き手は「書いただけ」で終わりなんですが、本は書き手と読み手のコラボレーション
つまりどのように読むかによって、100人の読者がいれば100通りの読み方があって
書いた本人も想定していなかったような、読まれ方をされるんですよ。
これを演劇に例えると、本は脚本でしかなくてその先の演技や演出は読者がする。
そして、本屋は劇場。どんな風に読まれるかどのように人に手に取られるかという
所にそっちに面白い事があると思っていて僕もそっちの努力をいろいろしたいと
思っています。

本屋 B&B

BOOK BAR staff| 23:35 | カテゴリー:BOOK STAND


バックナンバー

カテゴリー