2014年01月11日

BOOK STAND 佐渡島庸平さん 登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
ノンフィクション作家、コラムニスト、文化人などなど・・・
著名人に“本にまつわるお話”をうかがっています。

今週は、日本初の作家のエージェント会社「コルク」の代表、
佐渡島庸平さんが登場。
佐渡島3.jpg

佐渡島さんは講談社に在籍していた頃、
井上雄彦「バガボンド」、安野モヨコ「さくらん」
三田紀房「ドラゴン桜」、小山宙哉「宇宙兄弟」などを担当してきたスター編集者。
独立後は出版社側ではなく、作家側の立場で働きたいと、
エージェント会社を立ち上げた方です。

今夜は、佐渡島さんが学生時代に追いかけていた翻訳者について語ってくれました。

会いたい人に会いに東大へ!

中学・高校とずっと村上春樹さんが好きで
村上春樹さんといえば翻訳もされているので
そこからレイモンド・カーヴァーやティム・オブライエンも
好きになった。村上春樹さんの本を読んでいると
あとがきにいつも「今回も翻訳を柴田元幸さんに協力してもらった」と
書いてあって、この柴田元幸さんってどんな人だろう?と、思い
ポール・オースターなど、柴田元幸さんが翻訳されている本を
読むようになりました。そこから柴田さんへの興味が深まっていった。
当時、大学にいく意味や大学進学に疑問も感じていた頃だったが、
東大で先生をしていた柴田さんに会いたくて東大へ進学した。
丁度英文科の先生に変わられた時だったので英文科へ行った。
柴田先生に会うために東大に行くことに決めた
東大では4年間柴田さんの授業を受け続けた。
柴田さんが訳してるならオモシロイ本にちがいないと全部読んだ。

卒論は、ティム・オブライエンという作家がすごい好きで
このティム・オブライエンとは、
村上春樹が翻訳しているのだと「本当の戦争の話をしよう」
そして「ニュークリア・エイジ」など。
ぼくはこの「ニュークリア・エイジ」が大好きで
それからぼくが大学生の時にでた「失踪」という作品も好き。
それでこの2作品を軸に卒論を書いた。
ティム・オブライエンは、ベトナム戦争から帰国して作家になった人物。
ベトナム戦争の戦場にいたくなくて違う世界を想像するようになる。
そこで、その想像の世界と目の前にある現実とどっちがより
リアルなのかという事を問いかけるんです。
読者にとっては小説を読んで知った情報と自身の経験とどっちが
よりリアルかという問いがパラレルで展開される。
そのパラレルな感じが面白い。
記憶とはすごくいい加減なものだと思うんです。
自分が何を記憶してなにを記憶しなかったのかを考えるのも好き。
このティム・オブライエンの読書体験は、ぼくにとって重要でした。

BOOK BAR staff| 23:35 | カテゴリー:BOOK STAND


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