2013年12月28日

BOOK STAND 佐渡島庸平さん 登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
ノンフィクション作家、コラムニスト、文化人などなど・・・
著名人に“本にまつわるお話”をうかがっています。

今週は、日本初の作家のエージェント会社「コルク」の代表、
佐渡島庸平さんが登場。
佐渡島1.jpg

佐渡島さんは講談社に在籍していた頃、
井上雄彦「バガボンド」、安野モヨコ「さくらん」
三田紀房「ドラゴン桜」、小山宙哉「宇宙兄弟」などを担当してきたスター編集者。
独立後は出版社側ではなく、作家側の立場で働きたいと、
エージェント会社を立ち上げた方です。

今夜は、佐渡島さんが今もっとも注目している作品について語ってくれました。

復活を感じた変態の定義!

まだ単行本にはなっていませんが
僕が担当する安野モヨコさんの「鼻下長紳士回顧録」という作品が
フィールヤングで発表された。

鼻下長紳士回顧録.jpg

安野さんの本格的執筆は久し振り。
日本の漫画の歴史のな中で長い休載期間から復活した例は少ない。
僕は、安野さんが一生懸命復活しようと頑張っている姿をずっと傍で
見ているので「早く世に出てほしい。」「早く世に出るのを手伝いたい」
そうやってずっと思い続けていた。
それが、ついに世に出て、そしてその1話目がとてつもなくレベルの高い
作品だと思っていて、それが凄く嬉しい。
まだ単行本になっていないとしてもこの雑誌自体が僕にとって今最も大切な1冊です。


はじめはバカらしい、ただただ笑えて作品の意味とかも関係なく、
みんなが「なんでこんなの書いたの?」って言っちゃうような
ものにしましょうといって始めた。
その名残りが1ページ目にある。こんなセリフから始まるんです。

「驚かないで聞いてほしいんだが…、実は…僕はものすごく…その変態なんだ」

「大丈夫!!ここにいる人全員そうだから!」

ここから変態にめぐる物語が始まるんです。
始め出来てきたものは、本当にただの変態を描いただけのもので
でもその後、どんどん深くなっていって「生きているってなんだろう?」って
考えさせるようなセリフが出てくるんです。
例えば、変態を定義しているんですが、
「変態とは、目を閉じて花瓶の形を両手で確かめるように自分の欲望の
輪郭をなぞりその正確な形を突き止めた人達のことで。」

これはすごい定義だし、すごいセリフだと思った。
たった1話ですが、素晴らしいって思うセリフがたくさんあって
これぞ「安野モヨコ復活!」って気がして嬉しかったですね。

BOOK BAR staff| 23:35 | カテゴリー:BOOK STAND


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