2013年10月26日

BOOK STAND 樋口毅宏さん 登場

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
ノンフィクション作家、コラムニスト、文化人などなど・・・
著名人に“本にまつわるお話”をうかがっています。

今月は、作家の樋口毅宏さんが登場。

樋口毅宏1.jpg

樋口さんは1971年生まれ、東京都豊島区育ち。
雑誌BUBUKAや「みうらじゅんマガジン」などの編集を手がけた後、
2009年に「さらば雑司が谷」で小説家デビュー。
その後も「日本のセックス」「民宿雪国」など過激な描写と多くの引用を含む、
独自のスタイルによる作品で話題を集めます。
現在、今年7月に刊行された新書「タモリ論」がロングセラー中。

今週は、樋口さんが日本文学を代表するあの作家について語っています!

高田馬場で心酔したあの大物作家と遭遇!!

高校の頃は、 村上春樹さんの「ノルウェイの森」がミリオンセラーとなり
社会現象、大ブームを迎えていました。僕は、今も昔も「あまのじゃく」なので
「売れているものは、本も音楽も映画もいらないよ〜」って、思っていたんですけど
初めてでした、本1冊を1日で読んだ体験は。その日に「上」を授業そっちのけで読み、
次の日も朝早い時間に「下」を買ってこちらも1日で読みました。
本当にはまってしまった。そこから遡ってデビュー作品の「風の歌を聴け」から
全部読みました。そのくらい心酔しました。
そして僕、村上春樹さんに関しては、数少ない自慢話があるんです。
十数年前になんと高田馬場で村上春樹さんと遭遇したんです。
その日も朝、「ダンス・ダンス・ダンス」を何度目かの読み返しをしたばかり。
夏のある朝の事です。僕は普段有名人と遭遇しても声を掛けたりはしないんですが
さすがにこれはっと思い来た道を引き返して歩いているご本人の背中から肩を
ポンポンと叩き「す、すみません、村上春樹先生ですか?」と尋ねたら、
「はい、そうです」って、結構声が野太いんですよ〜、イメージよりも。
でも何も言えなくて、「はぁ、えっと、はぁ〜」ってやっていたら、
村上春樹さんがニヤって笑って、また歯が白いんですよ!
そして「はい!」って手を差し伸べてくれました。
僕は「ありがとうございます!」と両手を差し出し握手をして頂きました。
村上春樹さんは「じゃっ!」と、てくてく早稲田方面に歩いて行かれました。
僕は、ダッシュで会社に戻り「わぁ〜い、今、村上春樹に握手してもらった〜」、
「今僕と握手すると間接握手になるぞ〜」って喜びました。
会社の人が「でも村上春樹って、よくわかりましたね」と言われたんですけど、
分かっちゃうんですよね、悲しいですよね〜これしか能力がないっていう人生も!

BOOK BAR staff| 23:37 | カテゴリー:BOOK STAND


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