2010年02月27日

CONGLATULATIONS!!!

先週は、爆笑してしまった本をテーマにお届けしましたBOOK BAR。
Amazonギフト券プレゼントに
たくさんのメッセージ&ご応募をいただきました。

どうもありがとうございました!

さて・・・
当選者の発表です!

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
CONGRATULATIONS!

   さいたま市 chie-fu さん
   江戸川区 ふぁ〜ふぁ さん
   文京区 かえで さん
   船橋市 ゆづる さん
   横浜市 くまっこ さん
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
おめでとうございます!

どんな本を読んだのか、ぜひぜひ教えてくださいね。
ご感想、お待ちしています。

BOOK BAR staff| 14:50 | カテゴリー:おしらせ

2010年02月27日

2.27 OA MILES DAVIS DETTY KURNIA Jónsi and more

1   I STAND ALONE  / AL COOPER 

なぜか21世紀にはいって、度々日本にやって来るアル。
そして超激シブLIVEで団塊の世代をノックアウトするアル。
そんな彼の代表曲。
1969年の初ソロアルバムのタイトルチューンです。


2 G線上のアリア / MICHALA PETRI

ヨハン・セバスチャン・バッハの名曲を
様々なバージョンで収録した企画アルバム
『G線上のアリア100%』より。
ミカラ・ぺトリはデンマーク出身のリコーダー奏者。
なんと5才のときに国営ラジオで初演奏を披露、
現在は世界最高レベルのリコーダー奏者のひとりに。


3  WALKIN’ / MILES DAVIS

JAZZの巨人マイルスの50年代の代表曲のひとつ。
冒頭の一音からやられてしまう。
テクニックや理論などで秀でる奏者はいても、
こんなに凄みのある音を放つトランペット奏者は
もう二度と現れないでしょうね。


4 DON’T STAND SO CLOSE TO ME / THE POLICE

邦題は「高校教師」。
スティングが大学在学中、教育実習で15才の子供を
教えていた経験が元になって作られた曲。
若き日のスティングのような美丈夫が教師だったら、
思春期真っ盛りの女子学生はみんなおかしくなっちゃいますよね。
「俺に近づくな!」って言われてもね〜。
でも実際にスティングが卒業後に職を得たのは、
高校ではなく小学校だったそうです。


5  TAMPELE /DETTY KURNIA

インドネシアの大衆音楽ポップ・スンダを広めた歌姫。
90年代初頭のワールドミュージック・ブームの際は、
久保田麻琴氏の後押しなどもあって、日本でも話題になり、
日本の名曲をカバーしたり、来日公演も行っていました。


6 GO DO / Jónsi

アイスランドの人気バンドSigur Rósのメインマンである
ヨンシーがソロデビュー。
アイスランドでは人口比でミュージシャンや詩人などが多いそう。
やっぱ冬が寒くて厳しいのでアウトドアよりは、
インドアで考え事したり、本読んだり、
楽器を演奏している時間が長いということか?
デザイナーも多いかもね。

BOOK BAR staff| 14:47 | カテゴリー:SONG LIST

2010年02月27日

デザイン豚よ木に登れ

大倉眞一郎セレクト

    design.jpg

著者:都築 響一    洋泉社

買わずにはいられないタイトル。
ある場所で「木登り豚」というアート作品を観て、
「木登り豚のうた」という詩を読み、「豚もおだてりゃ・・・」を思い出し、
このようなタイトルに至ったとのこと。
昨今のデザイナーたちに警鐘を鳴らす、
現在のデザイナー業への不信をぶつける、強烈な本です。
エロ雑誌、ピンク映画のポスター、古い日本映画のポスター、
水森亜土、電子顕微鏡で見る世界…などをピックアップ。
“かっこいい”とは何か?制作するエネルギーを感じ取れる一冊。

BOOK BAR staff| 14:45 | カテゴリー:BOOK INFO

2010年02月27日

読書のすすめ

杏セレクト

    dokusyo.jpg

岩波文庫編集部編    岩波書店

神保町の本屋で、出会ったというこの本。
日焼けをした姿に、「今の今までずっと待っていてくれたんだ」と、
妙に感慨深くなって購入するに至ったとのこと(杏談)。
著名な学者や小説家37名の、読書をテーマにしたショートエッセイ集。
大江健三郎さんや、瀬戸内寂聴さん、さらに養老孟司さんなどの、
どんな本を読んで、どう考えて・・・という読書体験が綴られています。
これこそ、BOOK BAR BOOK。

BOOK BAR staff| 14:29 | カテゴリー:BOOK INFO

2010年02月25日

コララインとボタンの魔女

この映画はすごい。
見たのは3Dじゃなかったし、
現在かかっている吹き替えではなく、
字幕であったが、そんなことで評価が変わるものではない。
ストップ・モーション・アニメーションが
この映画でまた注目されているようであるが、
ストップモーションだからいいのではなく。
ストップモーションの効果を最大限に生かし、
すべてのクオリティが最高の域に達しているからいいのである。
3Dと同じですね。
当然ここ数年の技術の飛躍的な進化も上げるべきであろうが、
どうも技術論ばかりが先に走って、
本来の映画の中身が薄くなるのが嫌なので
こんな言い方をしてみました。

扉の向こうの「素晴らしい偽りの世界」は
どことなく「オズの魔法使い」を想起させるが、
そのきらびやかさにおいては負けていない。
人物(人形だけどね)の表情、感情の表し方は
驚嘆に値する。
私が知らなかっただけかもしれないが、
アニメ部門でアカデミー賞にノミネートされていた。
どうもアニメ部門は日本映画が入っていないと
日本では盛り上がりにかける。
もっと言えば本当はアカデミー賞授賞式を
ドキドキしながら見たいのだが、
大半は日本では公開されていないので
毎年「そうですか」くらいしか反応できない。
もしかしたら映画評論家の方々はみんな試写で見ているのだろうか。
どうしたら映画評論家になれるのだろうか。
誰かが「大倉は映画評論家だよ」と言ってくれれば
いいんじゃなかろうか。
言ってくださいよ。

日本では榮倉奈々さんがコララインの吹き替えを担当していて
それもとても楽しいのだろうけれど、
アメリカではダコタ・ファニングが声を付けている。
ダコタ・ファニングの声ってこんなだったけな、
と思いながらもうっとり聞かせていただいた。
ちょっとロリコン気味かなと思ったが、
彼女も16歳になっておじさんが驚くような色気を振りまいている、
ってやっぱりロリコンか。
皆様迷われるところだと思いますが、
ダコタ・ファニング好きの方は字幕もまたひとつ
味わい深いのではないでしょうか。

映画「コララインとボタンの魔女」web site

大倉

BOOK BAR staff| 06:52 | カテゴリー:from 大倉眞一郎

2010年02月24日

OCEANS

何度も話したり書いたりしたような気がするが、
私は33歳くらいまでほとんど泳げなかった。
泳げないので輝けるべき青春時代、
大学のサークルで海に行ってバーベキューをしたり、
ひと夏の思い出を作ったりしたことは、
一度たりともない。
よく考えてみれば東京に来てから湘南だ、千葉だ、
何だとみんなは言うが、関東で泳いだことなんて一度もないじゃないか。

海でいい思いをしたことがない。
恐かったことはある。
ガキの時、泳げないので水中眼鏡を付けて、
浜辺の20センチくらいの深度の波打ち際で
トローリと漂っていたときのことである。
なにやらグニャグニャしたものがのた打ち回っていた。
それだけで絶叫ものだったのだが、
必死でこらえて目を凝らしていると
正体がつかめた。
蛸だ。
最近はやたらお笑い芸人が海に潜って
蛸を突いているので、皆さんは臆病者と思うだろうが、
40年前はそんな番組はなかった。
いきなり、蛸なのよ!
恐いよー、蛸は。
食べるのは大好きなのだが、
なまこより恐い。
なまこは動かないが、蛸は自由だ。
好き放題に形を変える。
親に言いつけに行ったのだが、
「へー」である。
あいつらは蛸捕まえて生でかじっていたのだろうか。
大きくなって、南国のおかしなものの出てこない
シュノーケルポイントで色のついた魚たちに
パンをあげたりできるようになったが、
それ以上ダイビングに挑戦してみようなどとは一度も思ったことがない。
だって、蛸がいたらどうすんのよ。

と海は恐ろしいところだと思っていたのだが、
この映画を見て恐ろしいところかもしれないが、
なんという美しい世界かと恐れ入った。
まさに「豊饒の海」である。

でもやはり恐ろしいのは恐ろしい。
みんなが食い合って、食物連鎖といえば聞こえはいいが、
絶滅に瀕していようがなんであろうが、とにかく食う。
ダッと行くのと、バグっと食うのとが同時である。
味なんてわかってんのかしらというくらい、
顔色一つ変えず、飲み込んでいる。
また半村良の「妖星伝」を思い出してしまった。
何故地球にはこれだけの多様性がもたらされているのであろう。
すべての生物が食ったり食われたりしなければならないのであろう。
私は多様性の維持はなんとしても守らなければならないと思う。
それは種も文化も宗教もすべてにおいてである。
極端な話、蚊だって地球上に存在する意味があるから
人間には迷惑な昆虫かもしれないが、
血を求めて飛び回っているのである。
最近は蟻まで根絶やしにする薬が出ているそうじゃないか。
なんで?
私も悪ガキだったので水攻めにしたりして、
ずいぶん無益な殺生を行ってきたが、
「悪い奴」を殺せ、とは全然思っていなかった。
単純に面白かったのである。
本当にどうしようもないガキであるが、
「悪い奴」と思っていなかっただけ救いがあるような気がする。
ゴキブリだって困ってんじゃないの?
なんで、俺たちだけとか思ってないか?

映画では気候変動についても触れられている。
気候変動、本当だとしたら困ったものですね。
しかし、過去の気候変動で絶滅してしまった動植物も多々あるはずである。
恐竜が今いないんだからね。
あれは誰の責任じゃなくて、
そうなってしまったんだから仕方がないのか。

私が一番恐ろしいのは「ヒューマニズム」である。
私は「人間中心主義」と勝手に訳している。
人間はいつも悪くないはずなのに、
人間っぽくない人間は「ヒューマニズム」のかけらもない犬畜生と同じである、
という理屈である。
犬畜生と呼ばれていた本能で生きている動物は
人間のような野蛮なことは絶対にしない。
食物連鎖の頂点に立ったと思い込んでいる情けない人間様は
「人間的」なことを大変お好みになる。
「人間的」でないことは多様性の外に置かれてかまわないらしい。

大変残念なことにどう考えても
人間は自然の生態系からは外れてしまっている。
おかげさまでええべべ着さしてもろうて、
コンクリの中でちょうどええ気温で暮らさせてもろうちょります。
私もええべべかどうかは知りませんが、
大体そんな生活をしております。
仕方ないねえ、人間に生まれてしもうたんやから。
でも、申し訳ないねえ、くらい思っておいたほうがいいのではなかろうか。
「ヒューマニズム」とは人間に近い、親しい動物、
あるいは人間が愛でる植物は大事にしなければならないが、
そうでない人間っぽくないものについては
心が痛まない都合のいい「イズム」である。

オーシャンズは美しいまだ謎だらけの海の実態を
大変興味深く見せてくれた。
映像に驚嘆しつつ、
上記のようなわけのわからないことを考えながら見ていた。

映画「オーシャンズ」web site

大倉

BOOK BAR staff| 06:37 | カテゴリー:from 大倉眞一郎

2010年02月22日

INVICTUS

このタイトルはどういう意味か見る前からずっと気になっていた。
これだけ前評判の高かった映画だし、
なんとなく内容もわかっていたので、
勝手に副題の「負けざる者たち」の英語だと思っていた。
そしたらいくら辞書を引いても出てこないじゃないですか。
もう、調べるのに時間がかかちゃいましたぜ。
「無敵」とかそういう意味の言葉のラテン語だそうです。
アフリカーンス辺りかと見当を付けていたのだが、
空ぶってしまった。
なぜラテン語なんだろう。
何か意図するところがあるのだろうが、わからない。
ちょっとイラつきますね。
映画のホームページには載せといてほしいですね。

マンデラ元大統領の映画はちょっと前にも「24」で
アメリカ大統領を演じていたデニス・ヘイスバードが
「マンデラの名もなき看守」で主演して公開されていた。
こちらは本物のマンデラにはあまり似ていなかった。

モーガン・フリーマンはマンデラ本人の希望で
出演に至ったと聞いているが、
嬉しかったろうな。
マンデラは控えめな態度からなんとなく
背がずっと低いように思い込んでいたのだが、
実際にはフリーマンとほとんど変わらない。
約183センチあるそうだ。
映画の中では話し方もそっくりで、これ以上のキャスティングはないだろう。
94年に大統領に就任した時、私はロンドンにいて
就任演説に聞き入ったのを覚えている。

さて、それから大統領もムベキ、ズマと代わった。
このお二人、日本人の私には理解しがたいところもあり、
大変心配していたのだが、マンデラが大統領になった時に
大半の国民がこれで我々の生活はすべてが変わる、
と期待していたようにはなっていない。
経済的には資源国ということもあり、
投資家の注目はあつめているが、
失業率はきわめて高く、南アフリカだけのことではないが
貧富の差は開くばかりで、犯罪率については申し上げるまでもなく
ワールドカップの開催さえ危惧されている状態である。
南アフリカは特にヨーロッパの広告屋の間では
こんな風景があればいいな、
という場所はすべて揃っているということで、
困ったら南アフリカとなっているくらい美しい国である。
資源が豊富にあるところは歯車がひとつ狂っただけで
とんでもない状況に早変わりしてしまう例が後を立たない。
そのようなことがないよう、政治家の負う役割は
現在の日本よりも大きい。

いい映画であった。
リアリストとしてのマンデラを冷静に追いながら、
画面ではアドレナリンが充分に出る構成にしている。
しかし、これをクリント・イーストウッドが撮ったということに驚いた。
監督する作品の幅がどんどん広がっているのはわかっていたが、
こんなところでもちゃんとやっているじゃないか。
爺さんになるほどバイタリティが湧いてきているのか?
爺さんあと10本くらいアカデミー候補作を撮りそうな気がする。

そういえばモーガン・フリーマンも「ディープ・インパクト」で
アメリカ大統領を演じている。
マンデラを扱う映画では
必ずアメリカ大統領役経験者がマンデラを演じている。
特に意味はないと思うが、不思議な偶然である。

『インビクタス―負けざる者たち―』web site

大倉

BOOK BAR staff| 09:21 | カテゴリー:from 大倉眞一郎

2010年02月20日

2.20 OA GIRLS ザ・ブルーハーツ STONES and more

1   LUST FOR LIFE  / GIRLS 

失恋がきっかけで結成されたユニット。
米英日のロック専門誌では、かなりの確率で2009年の
ベストアルバムに選出されていた衝撃のデビュー作より。
とっても「甘酸っぱ痛い」曲です。


2 あ〜よかった / 花*花

兵庫県出身、高校の同級生による女性デュオ。
2000年リリースのこの曲は彼女らにとっての
メジャーデビューヒットシングルでしたね。
結婚、出産を経て、昨年から活動を再開。
現在は無理せずにペースを落としてライヴを楽しんでいる。


3  夢 / ザ・ブルーハーツ

80年代末のバンドブームから出てきたなかで、
あとに続く世代にもっとも大きな影響を与えたのは
ブルハに違いない。
それも影響を受けたのはロッカーだけじゃない。
映画人も、舞台人も、広告屋さんも
みんなブルハをモチーフにして夢を実現しようとしている。


4 I WANT YOU / SOPHIE B. HAWKINS

ボブ・ディランのカバー。
ぼくが知っている限り、ディランのカバーにスカは少ない。
ビートルズのカバーにスカが多いのとは対照的。
誰もが演りたくなってしまうビートルズソングと、
選ばれし人が覚悟をもって歌うディランソングの違いなのかも。


5  HONKY TONK WOMEN /THE ROLLING STONES

ストーンズのライヴでは今も欠かせない
彼らの猥らな一面を的確に表現しているアンセム。
まさに村上龍が佐世保の高校生だった1969年に米英の
チャートで1位を記録しています。


6 CALIFORNICATION/ RED HOT CHILI PEPPERS

ジョンが復帰した1999年のアルバムのタイトルチューン。
物欲とハイプに踊らされている現代社会を描いた狂想曲であり、
戦う相手が見えない世代にとっての鎮魂歌にも聞こえる。

BOOK BAR staff| 14:47 | カテゴリー:SONG LIST

2010年02月20日

69 sixty nine

大倉眞一郎セレクト

     69.jpg

著者:村上 龍    集英社

大倉さんは23年ぶりに読み返したそうですが、
やはり爆笑。とのこと。
全共闘、ビートルズ・・・
著者が1969年、高校3年生の時の出来事を
ほとんどそのまま書いかれた小説です。
「こんなに楽しい小説を書くことはないだろうと思いながら書いた」
(あとがきより)と書き残した一冊。
テレビでもお馴染み村上龍さんの“ルーツ”。

BOOK BAR staff| 14:45 | カテゴリー:BOOK INFO

2010年02月20日

中学生はコーヒー牛乳でテンション上がる

杏セレクト

    tyugakusei.jpg

著者:ワクサカソウヘイ    情報センター出版局

杏ちゃんとは3つほどしか違わない年齢だけど、
友人がほぼみな中学生、というコント作家。
中学生のライフスタイルを綴ったエッセイです。
彼は中学生が好き!と言うか…レベルが一緒…?
中学生は、“おもしろい生き物”。
中学生って、おバカだったなぁ〜でも楽しかったな〜。
淡い思い出、というよりちょっとイタイ思いにも駆られる、
爆笑の実録ドキュメント。

BOOK BAR staff| 14:30 | カテゴリー:BOOK INFO

2010年02月20日

きょうはAMAZONギフト券をプレゼント!!

今夜のテーマは「爆笑本」
思わず声を出して笑ってしまう・・・・・・
そんな電車で読むには危険すぎる本を杏と大倉が紹介します。

そしてプレゼントも用意しました。
AMAZONのギフト券5000円分を5名さまに差し上げます。
ご希望の方は、今夜の番組で発表するキーワードを書いて
ご応募ください。

来週月曜到着分までを有効とさせていただき、
当選者は当番組blogにて発表いたします。

twitterでは「twisongs」企画も進行中。
つぶやき系の方は自由奔放なBOOK BARの選曲に
突っ込んでやってください。

(番組スタッフ)


BOOK BAR staff| 04:37 | カテゴリー:おしらせ

2010年02月19日

押し売りちゃんぽん

ちゃんぽんのことを書いていたら
また楽しい学生時代もことを思いだしてしまった。

よく考えたらちゃんぽん麺を買って帰っていたのは仕事を始めてからではなく、
すでに学生時代からずっと同じことをしていたのであった。
大量に買い込むので悪くならないうちに消費してしまう必要がある。
一人で毎晩食べていても、余ってしまう。
そこで思いつくのが仲良くしてくれていた下関からの友人たちである。
ミキちゃんと岡部さんである。
デパートガールをナンパしようとしたら、
逆ナンパにあって一人だけ楽しいことがあった3人組である。
何でも私の言うことを聞いてくれていた。
えーっと、楽しいことがあったのは私ではない。
他の二人のうちのどちらかである。

私が中野に住んでいた頃、彼らが酔っ払いによくアパートに来ていた。
お金がないので人のアパートで飲むのである。
一軒家なのだが、一階はおばさんが一人で住んでいて、
二階を改造して6畳の部屋をふたつ作って貸していた。
当時はあのあたり(中野本町)はまだトイレが汲み取り式で、
夏になるととんでもないことになっていたのだが、
そんなことは普通知りたくないだろうから、
どうしても知りたい人だけに教えてあげます。お便りください。

みんな貧乏な時代であった。
私が見つけてきた三軒茶屋の三井信託銀行の戸別ビラ配りのバイトで
かすかす飯を食っていた。彼らも人が足りない時は動員していた。
関係ないが、私は長くやっていたのでバイトの調達から、
配布地区の指定までこなしていたのである。
頭を使うバイトをしようという意思がまるでなかったのが不思議である。
下関から帰ってきたときには
「旨いもん食わしちゃるけー、おいで」
と招待していた。
招待とは言ったが、ただでとは絶対に言わなかった。
そこで余っているちゃんぽんをご馳走してあげるのである。
遅くなってもやしとか炒めているだけで、
ほんの小さな物音にも敏感に反応する
大家のおばさんが怒鳴り込んでくるので、
早いうちにちゃんぽんを作る。
あの頃から具が多いのが私のちゃんぽんの特徴で、
ふんだんに海鮮も使っていたので、お金がかかる。
連中が「うまい、うまい」と食い始めたところで切り出す。
「一人500円でええよ」
「えっ!お金取るんかね」
「何でただやと思ったかね」
「いや、食わしちゃるってゆーたけー」
「このちゃんぽんにはお金がかかっとる」
「友達から金取るんかね」
「商売しとるわけやない」
「でも、500円は高くないかね」
「ごちゃごちゃゆーとると、のびるよ」
とこういう具合に下関の味を楽しんでもらっていた。
実は私にも何故500円も取ったか謎であるが、
当時は当時で私にも事情があったのであろう。
現在デフレとはいえリンガーハットではちゃんぽん550円である。
いったい30年以上も昔に何があったのであろうか。
ただ、こいつからにただで食わせると、
その月、仕送りが来る前に食えなくなる、
という危機感があったことはほのかに覚えている。

そんなことがあっても、連中はそれからもちゃんぽんを食いに来ていたので
うらみはないだろう、と思っているのだが、
今でも
「イモはちゃんぽんでワシらから、金取ったねえ。なんで?」
と聞く。
ほんと、なんでかねえ?

大倉

BOOK BAR staff| 04:00 | カテゴリー:from 大倉眞一郎

2010年02月18日

ちゃんぽんは男の料理

せっかくダッチオーブンの本の話をさせていただいたので、
ほらこんなに美味しく作れましたよ、
と腕前を披露したくてうずうずしているのだが、
まだ我が家のキッチンにはダッチオーブン自体存在していないので
叶わぬ野望である。
近々鴨がダッチオーブンをしょってやってくる予定なので
その際に旨そうに食っている様子をご披露したい。

私は料理は好きだが、最近はあまりやらない。
妙に忙しいのである、というのは料理をしない男の典型的な言い訳である。
料理は極めてクリエイティブな作業であり、
かつ私の場合は人に無理矢理にでも食わせるという、
崇高な目的意識があるので、決意することだけは得意な私は
再び家庭内料理人になる覚悟を固めたのである。

さて、放送を聞いた方の中には
「いろいろ言っているけど、本当はラー油しか作れないんじゃないか」
とお疑いの向きもあろう。
無理もないが、私は本当に作る、あるいは、作っていた。
汁物が多い。
一度食べさせたら必ず
「ねえ、もう一回」
と言わせる自信があるのは具沢山の中華スープである。
これがあればその他のおかずは不要である。
スープとご飯だけですんでしまう。
しかも酒にもすごくあうので、満足いただけること間違いない。

誰でも作れるという方もいるかと思うが、
牛筋を軸としたおでんもゼッテーに誰にも負けないくらいうまく作れる。
他の具を何にするかがポイントだな。

もうそろそろお気づきの方もいらっしゃるはずだが、
私の技量が最も発揮されるのは具の多い「汁」ものである。
であるので、これでもかと中身の詰まった豚汁なんかは最高である。
それだけ作ればいいのと、酒のつまみにもなるのもいい。
作っているとあれもこれも入れたくなり、
気がつくと汁はどこだということになるということもある。
「じゃ、鍋じゃん」
とおっしゃる方もいるだろうが、違う。
鍋奉行なんていううっとうしい奴がいなくてすむ
すべて完璧に仕上がった汁であるから
後は余計なことはせずにすむ。
お椀に注ぐだけである。
わかっていただけたかしら。

その究極に位置するのがちゃんぽんである。
私は下関に帰るたびに東京に戻る日の朝、近くのスーパーで
4袋で99円とかいう、どうかしたんじゃないかと思うような
値のついたちゃんぽん麺を大量に買ってバッグにぎゅうぎゅうに詰めてくる。
私のちゃんぽんは
本物の長崎ちゃんぽんのような太くてやや硬い麺ではない。
東京のゆでそばの感触を思い出していただければ
いいのではなかろうか。
このちゃんぽん、どのあたりまで売られているのかわからないが、
下関でちゃんぽんを頼むと、どの店でもこのちゃんぽんを使っている。
安く上げようということではない。
これでないと下関のちゃんぽんじゃなくなるからである。
麺から微妙な味が出ているのである、はずである。
ゆでてあるのか、蒸してあるのか、黄色い中太のやさしい麺。
リンガーハットにはよく行くが、あれじゃないんだよ、下関のは。

ともあれ、そのちゃんぽんを買ってきて家族に振舞う。
「うまいやろ」
「...うん」
娘は素直に反応してくれるので、作りがいもある。
キャベツ、もやし、ピーマン、たまねぎ、
エビ、イカ、あさり、豚肉、かまぼこ、それに油揚げ。
これだけのものがこれでもかと入っているので、
いつまでも麺に届かなくて、とても楽しい。
中華なべをグルングルン回しながら炒めるので
あたりは野菜の残骸がしおれていてちょっと気にはなるが、
麺類はスピードが命である。
いちいちかまっていたら麺がのびてしまう。
かように旨い下関のスーパーのちゃんぽん玉なのであるが、
東京では見たことがない。

東京の人はかわいそう。
食べるチャンスなく死んでいくんだろうな。

大倉

BOOK BAR staff| 01:52 | カテゴリー:from 大倉眞一郎

2010年02月13日

2.13 OA Michael Bublé 福山雅治 SUZY BOGGUSS and more

1   HEARTACHE TONIGHT  / Michael Bublé 

イーグルス後期の曲がゴージャスに衣替え。
声の持ち主はカナダ音楽界随一の伊達男。
最新アルバムでは数々の名曲をしっかり自分のものとして
歌いあげています。
歌+αの才能を持つ天才ですね。


2 道標 / 福山雅治

こちらも伊達男〜いわば日本代表ですね。
龍馬を演じることでその人気の幅はさらに広がる気配。


3  アメリカ / 浜田省吾

アメリカへの憧憬と挫折を歌った1986年の作品。
いまの若い世代と比較すると、浜田さんの世代のロッカーは
アメリカ文化からの影響が大きく、そこには憧れとともに
嫉妬、不信感、侮蔑などの感情が複雑に入り混じり
ある種のコンプレックスとして身体に染み込んでいる。


4 JUST CAN’T GET ENOUGH / NINA MADHOO

某国産車のテレビCMのために制作された曲。
オリジナルはデペッシュモード初期のヒットソング。
ニナはmyspaceのプロフィールによると、
アンチョビとアーティチョークと牛カルパッチョが好物だそう。
食の趣味も音同様にオシャレですな。


5  HOPELESSLY YOURS / SUZY BOGGUSS with LEE GREENWOOD

90年代に活躍したカントリー界の実力派シンガー。
残念ながら21世紀にはいってからは商業的成功から
遠ざかってしまった。


6 GOOD THING/ FINE YOUNG CANNIBALS

ちょうどJ-WAVEが開局した頃にヒットを連発していた
イギリスはバーミンガム出身の3人組。
2枚目のアルバムは世界的な成功を収めたが、
その後、失速。
1992年にバンドは解散してしまう。

BOOK BAR staff| 14:47 | カテゴリー:SONG LIST

2010年02月13日

鉄は旨い! 鉄なべおじさんの鋳鉄料理研究所

大倉眞一郎セレクト

    tetsuhaumai.jpg

著者:菊池仁志    メディアパル

鋳鉄で作られた、話題の鍋といえば・・・そう、あれ。
日本で一番最初にダッチオーブンを紹介した、という著者。
ダッチオーブンでこんなに旨いものを食べられるゾ・・・
というとっておきレシピも満載。
この本を眺めていると、涎がたれてきて、おなかがグーグー。
素晴らしいイラストも必見です。
あなたもダッチオーブンを買いに走っちゃうかも!?

BOOK BAR staff| 14:45 | カテゴリー:BOOK INFO

2010年02月13日

福翁自伝

杏セレクト

    hukuoujiden.jpg

著者:福澤諭吉    PHP研究所

大倉さんの出身大学でもある、慶応義塾を創立した
福澤諭吉の自伝。人生を振り返り、口述筆記をし読み直したもの。
「幕末のエネルギー、この頃の若者たちの、
未来を夢見る鼻息が感じられるような本!」(杏談)
学問、研究に夢中に没頭する様子が、具体的なエピソード
と共に明かされています。
「研究が臭くて大変」(!)
「布団を敷いて寝るなどということはない」(!!)
「友人に騙してふぐを食べさせるいたずらをした」(!!!)
微笑ましい話だけでなく、“知への姿勢”、
そのパッションを感じてみてはいかがでしょうか。

BOOK BAR staff| 14:30 | カテゴリー:BOOK INFO

2010年02月12日

「おとうと」と「おとうと」

「寅さんシリーズ」が終了するまで、
山田洋次監督が日本映画をだめにしたとずっと思っていた。
決して寅さんが嫌いだったわけではなく、
たまに気が向けば足を向けることもあったのだが、
あの水戸黄門的予定調和の映画シリーズが延々と続くことで
日本人は映画が本来持つ「何をやってもいい」気概を忘れてしまい、
自分たちが楽しめる映画はこれしかないと、
わざわざ幅を狭めてしまった、と結論付けていた。
実際、「寅さんのシリーズは欠かさず見ている」と公言する人と
「どうしても寅さんの面白さが理解できない」と映画を見る人間は
二分されていた。
好き嫌いに文句をつける気はさらさらないのだが、
問題は人気シリーズに頼りすぎ、他の芽を映画界、
映画を見る人間が潰してしまったのである。
もちろん大手広告代理店、出版社が制作費、宣伝費
(といってもたかが知れていたが)をかけて成功するものも、
公開される前からずっこけるものもあったが、
総じて日本映画は衰退の一途を辿り、
一時はどうしようもないところまで落ち込んでしまった。
それがいつの頃からだろうか、徐々に息を吹き返し、
今や日本映画の興行収入は洋画を抜いてしまった。
逆にいつ掛けられるかわからないくらい、製作本数が増えてしまい。
現実には大半の映画は興行収入だけでは
利益を出すことが出来なくなってしまった。
なかなかうまくバランスが取れないもんですね。

というわけで、ある意味「寅さん」シリーズが終了した時は
残念に思いもしたが、これで何かが変わるかもしれないと期待していた。
そして、山田洋次は寅さんと共に映画人生を終えるんだろうと
とんでもない思い違いをしていた。
時代劇に転じた山田洋次監督の映画はしびれた。
落ち着いたトーンでありながらも見せ場での展開の見事さ、
また、絵作り、特に照明の美しさには驚いた。
「なんだ、こんな映画も作れるんだったら早くやって欲しかった」
と思われた方は私以外にもいるんじゃなかろうか。

「おとうと」を1日の映画の日に見に行ったら、
お年寄りでほぼ満席であった。
私がお年寄りに分類されるかどうかは皆さんにお任せするが、
私よりもお歳を召された方が圧倒的だったことははっきりさせておこう。
吉永さんは「青い山脈」時代の美しさをそのまま保たれながら、
さらにしっとりと美しくなられて、もしかしたらバケモンと違うか、
と疑うほどであった。
しょうもない弟のせいで苦労する家族の話である。
出演者は厳選されているので、見ていて不安になることがない。
これは意外に大事なことだなあ。
2/3を過ぎたあたりから、
隣に座った一人出来ていたおばあさんが小さな声で
「だめ、だめ」
「そんなあ、もう」
「かわいそうに・・・」
と「うるさいよ、ばあさん」と注意できないような切羽詰った声で
ささやき始める。誰に聞かせるわけでない。
自然と口からもれ出てしまうのである。
終盤はゲロ泣きである。
「うるさいなあ」とは全然思わなかった。
私も泣いていたからである。
釣られて泣いちゃったのかな。

いやいや、まいったね。
エンドロールを見ながら外に出ても恥ずかしくないように
体制を整えていたら、
「市川昆監督に捧げる」と出てきた。
山田洋次の「おとうと」は確かに幸田文の小説が大きな意味で
下敷きになっているのはわかったが、
原作と呼ぶことは出来ないほど、内容は変えられている。
それなのに市川昆に捧げるとはいかなることであろうか、
ビデオを借りて見た。
こちらは昭和34年に公開されたもので、
幸田文原作の「おとうと」の映画化されたものである。
岸恵子が綺麗だが、17歳の役はちょっと辛くないか、
と冷静に見ていたのだが、このどんでん返しがあるわけでもない、
いわば山場に欠ける映画が、終わってみると大変胸にしみた。
あちこちでギシギシと音を立てるような登場人物の心の葛藤が
ラストにかけて一気に理解できる仕組みになっている。
「市川昆監督に捧げる」の意味も明白である。
市川昆が「おとうと」を撮ってから50年経ってのオマージュである。
よくその思いを胸に秘めていられたものだと、心を打たれた。

最近、昔の映画をよくDVDで見ている。
今の映画のつまらなさと面白さがよくわかる。

映画『おとうと』公式サイト

大倉

BOOK BAR staff| 01:20 | カテゴリー:from 大倉眞一郎

2010年02月06日

2.6 OA BEIRUT 泉谷しげる BOB MARLEY and more

1   SALT PEANUTS  / THE POINTER SISTERS 

ディジー・ガレスピーやバードでお馴染みのジャズナンバー。
早口で連想するのは1974年に録音されたこのバージョン。
歌詞カードを見ながら聴いていても、
あっという間に置いていかれてしまう超絶スピード!
どんだけ滑舌いいんでしょ。

2 PRENZLAUERBERG / BEIRUT

曲名はベルリン市内にある地名。
東西ドイツ統一後はカフェ、ギャラリーなどが集まる若者に
人気のエリア。
ベイルートは中東のパリと呼ばれるレバノンの首都ですが、
こちらはニューメキシコで結成されたアメリカのバンドです。
中心人物のザックが高校中退後に訪れた東ヨーロッパの
文化に魅せられたことが彼らの音楽を方向付けている。
それにしても20代前半でここまで豊穣なサウンドを
構築できるのはお見事!
アメリカは広いです。

3  LOVE ME, PLEASE LOVE ME / MICHEL POLNAREFF

60年代後期から70年代前半にかけて活躍した
当時としてはアヴァンギャルドな風貌のシャンソン歌手。
彼の作品では、サッカー日本代表の応援ソングに使われている
「シェリーに口づけ」が有名ですね。

4 SWEET BABY / STANLEY CLARK & GEORGE DUKE

70年末に過熱したフュージョン・ブームを背景に、
ベースとキーボードの手錬れが組んだユニット。
テクニックを駆使した玄人好みのサウンドを期待したファンも
少なからずいたはずですが、なぜか出来あがった作品は
王道のブラコンでした。


5   春夏秋冬 / 泉谷しげる

1972年、デビュー1年後に発表した泉谷の代表曲。
問答無用!
ジャンルを超えて数多くのアーティストがカバーしている名作です。

6 REDEMPTION SONG/ BOB MARLEY

きょうはボブの誕生日。
生きていれば65歳になっているそうだ。
おめでとう。
あなたのメッセージはいまも大勢の人が引き継いでいるよ。
この曲は生前に発表した最後のアルバムに収録されていた。
救いの歌、
解放の歌、
そして願いの歌でもある。

BOOK BAR staff| 14:46 | カテゴリー:SONG LIST

2010年02月06日

絶対貧困 世界最貧民の目線

■大倉眞一郎セレクト■

    zettaihinkon.jpg

著者:石井光太

32歳の著者は、90年代半ば、
アフガニスタン入りし、“貧困”というものを目の当たりに。
それ以来世界中を旅しながら、
執筆活動やドキュメンタリーの制作をしています。
身ひとつでスラムに住み着いてしまったり、
売春婦の宿に泊めてもらったり・・・
寝起きを共にする、という独特の入りこみ方で
取材をしています。そこで目にしたものとは・・・?
貧困の実相を垣間見ることができる一冊。

BOOK BAR staff| 14:45 | カテゴリー:BOOK INFO

2010年02月06日

『壁抜け男』について・・・

数年前のパリ。
夏、ひと月ほど過ごしていた頃に
イタリアから来た友人とモンマルトルに行きました。
えっちら、おっちら登っている途中に現れたのがこの壁抜け男。
「なんだろ?これ・・・」
と、思わず写真を撮りましたが、
まさか小説が元になっていたとは!
小説を読んだ後にモンマルトルに改めて行くと、
また違う気分で見られるような気がします。
ちなみに、私たちはモンマルトルでボーッとしていた為、
うっかり友人が乗るはずだったイタリア行きの列車を逃してしましました。
幸か不幸か、私たちは「幸」と取り、もう何日か一緒にパリで過ごしました。
数年前見た風景が、小説と繋がる瞬間。
小説と思い出と言うのは、どこかでリンクするものなですね。

やっぱり、旅と読書は・・・良い!

BOOK BAR staff| 14:40 | カテゴリー:from 杏

2010年02月06日

壁抜け男

杏セレクト

    kabenukeotoko.jpg

著者:マルセル・エイメ    翻訳:長島 良三

まさに、『世にも奇妙な物語』テイストのSF短編集。
星新一+筒井康隆÷2のような感じでしょうか??
壁を抜けられる男、世界に同時存在する能力がある女・・・
実は、気づいていないだけで、
私たちももしかしたら歪んでいる世界にいたりして!?
パリのモンマルトルを舞台にして繰り広げられる、物語たち。
シニカル&ブラックだけれども温かみのある一冊です。

BOOK BAR staff| 14:30 | カテゴリー:BOOK INFO

2010年02月02日

ゴールデンスランバー

映画「ゴールデンスランバー」は私が2008年7月に絶賛紹介した
伊坂幸太郎の小説が原作である。
小説は私が溺愛して育てた息子のような存在である、
と勝手に思っているので
心配で心配でやはり公開初日に出かけました。

伊坂の小説が優れているのか、監督の技量に負うところなのか、
言うまでもなく両方なのであるが、
この疾走感に溢れる超弩級エンターテインメントは必見である。
映画は原作にほとんど余計な手を加えず、
小説を一気に読ませたのと同じ勢いで、
息をつかせぬまま観客を引き込んでいく。
不条理であちこちが串刺しになっているのに、
そこで読み手、観客を立ち止まらせることなく、
「よし、じゃ、こっちに来い」と引きずり回すのである。
それが何よりも心地よい。
見事だなあ。
久しぶりにこんなに直球勝負の日本エンターテイメント映画を見っちゃたよ。
原作で充分堪能していて、
前述のように映画でも構成はほとんど変えていないのに、
これだけ楽しませてくれることってなかなかないんじゃないの。

気になったのは、公開初日だったせいもあるのかもしれないが、
意外に客が少なかったこと。
小説だけ読んで満足している人も多いのではないかと思うが、
お願いです。この映画だけは映画館に足を運んでください。
配役も絶妙なので、味が深くなった。
何重にも楽しめます。
俺なんか、小説まためくり始めてるもん。

大変よく出来ました。

大倉

BOOK BAR staff| 09:49 | カテゴリー:映画部


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