2009年06月30日
浅草六区
アサクサロックという場所があることを知ったのは、
就職してからではなかろうか。
学生時代に東京見物する金銭的余裕はなかったし、
浅草寺が特にありがたいお寺だとも思っていなかったはずである。
多分、ただ「読め」と言われたら「あさくさでら」と答えていた。
仕事を始め、割と早い時点で、
いろいろ事情がありまして、浅草に出没することになりました。
雷門、立派じゃないですか。
仲見世、買う物はないけど、楽しい。
浅草寺、「せんそうじ」ですから。
お線香の煙を全身に擦り付けるのが大好き。
浅草寺から六区へ抜ける屋台の並ぶゴチャゴチャした通りも大変好ましい。
かつての浅草六区の賑わいを写真で見ると
イランの改革派のデモに匹敵するほどである。
さほど広くもない通りの両側には映画館、芝居小屋、演芸場、ストリップ劇場が
軒を並べ、客は空いている小屋に入るくらいしか選択肢がないように見える。
それほどの場所だったのだ。
30年近く前の六区はかつての華やかさには到底及ばないが、
まだまだ、活気があった。
六区は庶民の町ながら、
私のような田舎者にはどことなくよそよそしいイメージがあり、
ちょっとフランス座に寄って行くかとか、
そんな気軽な場所ではなかった。
多分、渥美清、ビートたけし、更には井上ひさしを
生み出した場所という伝説が重かったのだと思う。

今はもうフランス座はストリップをやめてしまい、
残るストリップ劇場はロック座しかなくなった。
しかも、表示はROCKZAである。
一度入ってみたいのだが、こちらは綺麗に改装されすぎていて、
どうもその気になれない。
映画館もかつての歌舞伎町以上に集中していたようだが、
現在は封切館がなくなってしまった。
しかし、数軒残っている小屋はかつての面影を濃厚に残しており、
掛けている映画も心を震わせてくれるものばかりである。
たまにしか入らないが、今どきどこにもない3本立てである。
一日楽しめる。

かつての浅草演芸場の写真を見たことがないので
しかとは申し上げられないが、
多少手は入れられているはずだが、こちらもほとんど昔のままではなかろうか、
妙な感じのトイレがあったりして、素敵である。
演目も落語からマジックまでグダグダに混ぜてあるので飽きない。
昼の部は11時40分から16時30分、
夜の部は16時40分から21時まで。
原則入れ替え制ではないので、
居たけりゃ11時40分から21時までお楽しみください。

夜は通りの裏に大衆酒場が並んでいるので、
そちらもお勧めであるが、
私は小さな料理屋が並んでいる食通街へ行って、
夏はすっぽん、冬はあんこう鍋を食べるのが恒例である。
申し訳ないが、店の名前は教えられない。
予約を取るのがますます大変になる。
浅草、ずいぶん変わっちゃったけど、まだ持ちこたえている。
嫌なことを言うようだが、もっと変わってしまうような気がしてならない。
せっかく東京に居るんだから、是非浅草で一日遊んでみてください。
肩の力抜けますよ。
大倉眞一郎















