
パリを象徴する建造物、凱旋門から延びる、世界でもっとも華やかな通り、シャンゼリゼ通りに、11月3日、新しい最高級ホテルがオープンしました。それが、老舗カフェ・フーケッツに隣接するホテル、
「フーケッツ・バリエール」です。

フランスには「パラス=宮殿」と呼ばれる最高級ホテルが、
プラザアテネ、ジョルジュサンク、リッツ、ブリストル、クリヨン、
ムーリスと、6軒ありますが、
この「フーケッツ・バリエール」は、70年ぶりに誕生した宮殿ホテルとして、今、注目を浴びています。

まず、異なる五つの時代の建物がコラージュされたような外観となっているのが特徴。中央にみえる灰色のファサードが新しく加えられたものですが、伝統的な窓枠をダミーにしてしまい、四角い現代的なガラス窓をイレギュラーに配置するなど遠くから見ても目を引く外観です。

ホテルのインテリアはホテル・コストやラデュレのインテリアデザインで知られるジャック・ガルシアによるもの。大理石、金箔や鮫の皮といった貴重な素材を使ったロビーのインテリアは豪華だけれども不思議と落ち着きます。
また、テントのような天井とミラー装飾を施した、フロントカウンターも印象的です。

そして、ゲストルームに入るとまずウェルカムフルーツが…。
添えられているフォークとナイフは銀器で有名なクリストフル。
さすがです。

客室数は107と規模的には大きくはありませんが、それぞれのお部屋がゆったりと作られています。
お部屋のインテリアも、デザイナー、ジャック・ガルシアによるもの。
最低でも40平方メートルという客室は、ゴールドとチョコレートカラーでまとめられ、鮫の皮を家具などに用いた、贅沢感ただよう空間で演出されています。

また、最新のホテルらしく、いたるところに最新のテクノロジーが導入されているのも、このホテルの特徴です。
客室にはテレビがありません。その代わり、壁に取り付けられた姿見にもなるほどの鏡が、リモコンで操作すると
モニター画面に変身!

ホテルのメインダイニング、「Le Diane」。フランス最優秀職人賞を受賞したシェフ、Jean-Yves Leuranguerの手によるフランス料理は食にうるさいパリジャンの間で早くも話題。なかなか予約が取れないとか。また、晴れた日とにはテラスで軽食も楽しめるそうです。

こちらは、オーソドックスなコンチネンタル・ブレックファースト。いろんな種類を少しずつ食べられるようにパン・オ・ショコラもブリオッシュも小ぶり。「バラの花びら」も入ったコンフィチュールの数々も素敵です。

朝食に出されるジュースはパイナップル、キャロット、バナナ、キウィなど7種類から選べます。運ばれてきたワゴンもクリストフルの特注品だとか…

ホテルの地下にあるU-spa内のプールは客船をイメージしたもの。
プールで一泳ぎして疲れた体には、フルーツでエネルギーの補給を。。。

そして、プールに併設された個室では、ホテルのスパのために開発されたというトリートメントTerrakeを受けることができます。「地」「水」「空気」「木」といったそれぞれの人が持つ体質にあわせてエスティシャンがトリートメントを施してくれます。

夜になると各ゲストのお部屋に届けられる「フーケッツ特製のチョコレート」 、、、うれしい心配りです。
そんな最先端の技術を導入したホテル、「フーケッツ・バリエール」ですが、他にも特筆すべき点があるんだそうです。
ホテルのゲスト・マネージャーのJULIE BRULEYさんに、
伺ってみました。

「これまでのパラスホテルにはなかったサービス、ゲストの個人付秘書のようにあらゆる要望にお答えするバトラー、執事というスタッフの導入しました。これはフランスのホテルでは始めてのサービスなんです。
たとえば名刺がないから名刺を作ってもらうとか、パソコンが必要だからパソコンを手配するとか。
自宅とは異なり、どこになにがあるのか分からない、そういった非日常空間においてゲストの方たちが少しでも自宅にいるような安心感を抱いてもらえるよう努めています。ですから気軽にバトラーに声をかけてお話をしてください。そうすれば親しくなり、ゲストそれぞれの性格、嗜好まで分かるようになります。」
…ゲストとのコミュニケーションによって、バトラーも更にもてなしを工夫することになるんですね。つまりゲストによって成長してゆくホテルなのかもしれません。
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「フーケッツ・バリエール」