ANA WORLD AIR CURRENT

世界の各地で体験した思い出を語り合う60分。
EVERY SATURDAY 19:00-19:54 on J-WAVE

NAVIGATOR : 葉加瀬太郎
ON AIR
2022/11/26
GUEST
仲野麻紀
DESTINATION
Lebanon

旅と音楽と料理と。

サックス奏者で文筆家の仲野麻紀さん。2002年に渡仏して以来、フランスを拠点に世界を旅しながら活動を続ける仲野さん。フランスに渡った不思議なキッカケ、そして、演奏で赴いたレバノンやタジキスタンで体験した音の生まれる空間とは? さらに世界中で出会った美味しい料理のお話も伺います。

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MEMORIES

レバノンでは、共演していたミュージシャンの地元である南の方へも足を延ばした仲野さん。イスラエルとの国境近くにある日仏学院の事務所、そこのテラスで演奏をすることに。庭のオレンジの木の下、それぞれ宗教の違う人々が同じ所に集まって音楽を聴く様子に感動をおぼえたそう。
ウード奏者とジャズピアニストと一緒に向かったタジキスタン。建物も人々の思想も、政治的には完全に旧ソ連の流れでありつつ、食は羊肉ばかりでイスラム世界の人々だということを強く感じたそう。会場となった音楽院では西洋の音楽教育が行われながらも、先生や生徒は9.5拍子など複雑なリズムを奏でることができ、彼らのアイデンティティに聞き惚れたのだとか。
旅する音楽家の仲野さんが初めて訪れた海外はアメリカ。12歳の時、母親にユタ州へ送られたそう。当時名古屋在住で、地元から東京駅行きの新幹線に乗せられ、到着すると迎えに来た叔父に今度は空港に連れて行かれて、降り立ったのがユタ州。
世界各国で料理のレシピを教わることも多いという仲野さん。思い出の一皿として教えていただいたのは、モロッコで食べたチョルバというレンズ豆のスープ。疲れてるときに食べたくなる「お味噌汁」。それと同じような一品が、トマトベースのレンズ豆のスープ「チョルバ」だそうです。

PLAYLIST

  • Skyline / FKJ
  • Impressions d’Afrique アフリカの印象 / 仲野麻紀
  • You Got Me Flying / Tom Misch
  • New Beginnings(album ver.) / 葉加瀬太郎
  • L’arbre des voyageurs 旅人たちの樹 / 仲野麻紀

GUEST

仲野麻紀

サックス奏者・文筆家。2002年渡仏。自然発生的な即興、エリック・サティの楽曲を取り入れた演奏からなるユニット「Ky」(キイ)、ブルキナファソ&コートジボアール&フランス&日本の音楽家たちに よる多国籍バンド「Bala Dee」(バラ・デー)、モロッコ スーフィー教団楽士+フリージャズのプロジェクトなどを並行し、ジャズとワールドミュージックを横断。演奏活動の傍ら2009年から音楽レーベル、コンサートの企画・招聘を手がけるopenmusic を主宰。フランスではアソシエーションArt et Cultures Symbiose(芸術・文化の共生)を設立、日本文化の紹介に従事。今までに作家夢枕獏、ドリアン助川、発酵デザイナー小倉ヒラク、庭師石川佳 等様々な分野の講演会、ワークショップを企画。自ら構成、DJを務め月の満ち欠けで放送するインターネット・ラジオ openradioは200回を超える。音の生まれる空間、トラッド・ミュージシャンたちとの演奏を綴った『旅する音楽』(せりか書房 2016年)で第4回鉄犬ヘテロトピア文学賞受賞。神社仏閣、田畑農場、図書館、山頂、様々な場所で演奏行脚中。最新作は多重録音による初のソロ・アルバム『openradio』をリリース。ふらんす俳句会友。仲野麻紀サイト

MESSAGE

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NEXT FLIGHT

ON AIR
2024.05.25
GUEST
落合務
DESTINATION
Italy
日本イタリア料理界の先駆者。1947年東京都出身19歳ニューオータニ入社、22歳「トップス」に入社後、約3年イタリアで料理修業後、1982年イタリア料理店「グラナータ」の料理長に就任。1997年ラ・べットラ・ダ・オチアイをオープン。たちまち予約の取りにくいレストランとなる。2005年5月『イタリア連帯の星』勲章、カヴァリエーレ章受章、2009年日本イタリア料理協会会長に就任。2013年『現代の名工』を受賞。2020年春、黄綬褒章を受章。現・日本イタリア料理協会名誉会長。