アリの巣を探して西へ東へ。
好蟻性昆虫（こうぎせいこんちゅう）を専門とする昆虫学者の小松貴さん。幼稚園に入る前から夢は「虫の学者」！ 虫の研究に没頭し、気が付いたら世界中を巡っていたという小松さんに、ケニアまで足を運んででも見たかったアリの巣、さらに、コロナ禍で遠出ができない時期に近所で発見した「奇跡の生物」のお話など伺います。
MEMORIES
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- サスライアリは、アフリカ大陸にしかいない、小松さん曰く〈ヤバいアリ〉。巣を一箇所に構えず、定期的に集団で放浪しながら生活し、肉食でとても凶暴。毎日、仮住まいの拠点（ビバーク）からエサを採るための行列を繰り出す。先頭の部隊がエサの気配を察知すると、細かった行列が扇を広げた様に広がり、辺りの生き物を全部食い殺し、巣に持って帰って食べるのだとか…。
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- 虫の居る熱帯の国々の中で、特に行ってみたいのはフレンチギアナ。南米、中南米の虫は性質も全く違い、きらびやかなものや、形の変わったもの、アリの巣に居候する仲間でもとびきり変わったものもいるんだとか。また、調査で良い成果が出たときは、お祝いに魚の丸ごと料理を頼むのが好きな小松さん。理由は「鯛の鯛」と呼ばれるタイ骨を探すのが好きだから。骨に着いた肉は、宿に住むアリの行列に置いて、きれいにしてもらうのだそう。
PLAYLIST
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- GOOD TIMES / Jungle
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- Ants in Pants / Sara Costa
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- Adventure Of A Lifetime / Sarah Menescal
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- Earth Intruders / Björk
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- New Beginnings / 葉加瀬太郎
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- I'm Into Something Good / The Bird And The Bee
GUEST
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小松貴
昆虫学者 1982年生まれ。信州大学大学院総合工学系研究科山岳地域環境科学専攻博士課程終了。同大学博士（理学）。九州大学熱帯農学研究センターでの日本学術振興会特別研究員、国立科学博物館 協力研究員等を経て、現在、在野の研究者。専門は好蟻性昆虫。『昆虫学者はやめられない』（新潮社）や『絶滅危惧の地味な虫たち』（ちくま新書）など著書多数。
NEXT FLIGHT
- ON AIR
- 2024.05.25
- GUEST
- 落合務
- DESTINATION
- Italy
- 日本イタリア料理界の先駆者。1947年東京都出身19歳ニューオータニ入社、22歳「トップス」に入社後、約3年イタリアで料理修業後、1982年イタリア料理店「グラナータ」の料理長に就任。1997年ラ・べットラ・ダ・オチアイをオープン。たちまち予約の取りにくいレストランとなる。2005年5月『イタリア連帯の星』勲章、カヴァリエーレ章受章、2009年日本イタリア料理協会会長に就任。2013年『現代の名工』を受賞。2020年春、黄綬褒章を受章。現・日本イタリア料理協会名誉会長。
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